「”亭主とは?”と聞かれてもすぐに出てこない」
「亭主とご亭主は意味が違うの?」
「亭主の使い方がよく分からない」
と考えることはありませんか?
よく聞き慣れた言葉でも、とっさに聞かれると答えられないことってありますよね。
そこで、今回は亭主とはどんな意味か、どんな時に使うのかなど亭主について徹底的に調べました。
当項目で紹介する内容は、下記の通りです。
- 亭主とは?意味や使い方を徹底解説!
- 亭主とご亭主の違いとは?
- 亭主の類義語は?
亭主について詳しく知りたい方や、興味にある方は是非最後までお読みください。
言葉の言い回しの違いや、使い方をマスターすることで自信を持って会話ができるようになるでしょう。
亭主とは?意味や使い方を解説
私たちは日常生活の中で、亭主を頻繁に使う機会が少ないので亭主って言われてもピンとこないことも多いですよね。
亭主の語源や、別の言い方との違いについて理解しておくなら日本語の幅を広げられます。
当項目では、亭主の意味や語源について、下記のことをまとめました。
亭主の意味を紹介
亭主の意味について、weblio辞書には下記のことが載せられています。
1 その家の主人。特に宿屋・茶店などのあるじ。
2 夫(おっと)。
3 茶の湯で、茶事を主催する人。主人。
亭主は、結婚している配偶者を呼ぶ言葉だけでなく、主人、主催者など責任者、雇用主などの意味もあるのです。
上記のことから、亭主には下記の意味合いが含まれているといえるでしょう。
亭主は、もともと相手に対する敬意や尊敬を表す意味があります。
亭主の語源を紹介
亭主の語源を、下記にまとめました。
- 【語源】建物の主人を表す=一家の主人を意味するようになった
- 【由来】亭主の「亭」は建物や物見やぐらを意味する言葉。亭主と書いて建物の主人を意味するようになった
- 【歴史】亭主が一般的に使われ出したのは、鎌倉時代以降だと言われる。夫のことを亭主と呼ぶようになったのは江戸時代以降だとされている
上記のように、亭主は古くから存在する言葉で、時代によって意味が少しずつ変化してきています。
建物のやぐらが由来していることからも、亭主が人を敬う言葉だったことが分かるでしょう。
亭主の使い方&例文を紹介
最近は、亭主をあまり使わなくなってきたので「どんな時に使うんだろう?」と、疑問に感じることもあるのでは無いでしょうか?
亭主の使い方は、下記の通りです。
- 【使い方】一般的に亭主とは呼ばない、ごく親しい人との間でカジュアルに使うこともある
- 【亭主を使うタイミング】ことわざや慣用句として使う、冗談混じりに使う
日常の会話の中で、自分の配偶者のことを亭主と呼ぶ人はほとんどいません。
公の場でも使わない方がいいでしょう。
しかし、ことわざや慣用句の中に取り入れたり、冗談混じりに使ったりすることはあります。
ことわざの一例を、下記にまとめました。
冗談として亭主を使う時の一例は、次の通りです。
上記のように、会話の中でことわざを使ったりちょっとした冗談として亭主を使ったりします。
気の知れたものどうして話す時に、会話が膨らむので知っていて損はありません。
亭主は元気で留守がいいのフレーズについて、詳しくは下記を参考にされてください。
亭主の対義語は女房
亭主の対義語は、女房です。
女房について、下記にまとめました。
【女房の意味】
男性が自分の妻を呼ぶときの呼び方
【女房の歴史】
- 平安時代:平安時代から江戸時代に朝廷に仕える女官。女官の中でも一人前の部屋を与えられている人のことを女房という。乳母や家庭教師など身内に関わる高いくらいの仕事をしていた人。
- 近世:側室は愛人のことも女房というようになった。
- 現在:自分の妻のことを女房というようになった(正室)、野球でキャッチャーのことを女房役ということもある(不可欠な存在であることを意味する)
【意味】
大切なポジションにおり、欠かせない存在だということ
女房の歴史を見ると、奉公人から重役のポジション、愛人へと代わり最後には声質の意味になるなど徐々に女房の地位が上がっていることがわかります。
女房が重要なポジションで、欠かせない存在だという意味を込めていることがうかがえるでしょう。
亭主とご亭主は違う?解説
亭主だけではなく、ご亭主という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
と、感じることはありませんか。
当項目では、亭主とご亭主の違いについて、下記のことを紹介します。
第三者の配偶者を指す時に使うことが多い
亭主とご亭主の決定的な違いは、下記の通りです。
私たちは他の人の配偶者を呼ぶ際、主人の前に「ご」をつけて、「ご主人(様)」と呼び、相手を敬うことがありますよね。
「主人」とは言いません。
亭主とご亭主も、同じイメージです。
ご亭主は敬う時に使う
ご亭主は、亭主をさらに敬っている言葉です。
亭主はもともと敬う時に使う言葉でしたが「ご」をつけることで、さらに相手を敬う気持ちを伝えられます。
ご亭主の意味は、下記の通りです。
- 一家のあるじを敬う時に使う言葉
- ご主人
- ごてい
「ご」亭主と呼ぶことで、相手や第三者の配偶者に敬意を払っていることを示せます。
亭主の類語を紹介
上記でも紹介した通り、配偶者を表すのに今は亭主をほとんど使いません。
当項目では配偶者を表す他の言い方である類語について、紹介します。
旦那の意味や使い方を紹介
旦那は、親しい人たちとの間で使うことがある呼び方です。
旦那の意味や使い方について、下記に紹介します。
【意味】
- 施しをする人
- 奉公人が主人を呼ぶときの呼び方
- 夫
- 敬意を込めた呼び方
【使い方】
- 親しい人との間で、プライベートで用いる
- 職場や公の場では使わないのが良い
【旦那が与える印象】
- 下品な印象を与えることもある
- 「旦那さん」「旦那様」というと幼稚な印象を与えることもある
旦那は、亭主と同じくもともと敬意を込めて使う言い方でした。
しかし、現在は親しい人の間で話す時にプライベートで用いることはありますが、職場や公の場では使わない方がいいでしょう。
中には「旦那」と話す女性に対して下品なイメージを持つ人や、「旦那さん」「旦那様」と話す人に対して幼稚なイメージを持つ人もいるからです。
自分の配偶者を「旦那様」「旦那さん」と呼ぶことに対する記事は、下記を参考にされてください。
主人の意味や使い方を紹介
主人は、一般的にいろいろな状況に対応し、年齢層で使われる呼び方です。
主人の意味や使い方を、下記にまとめました。
【意味】
- あるじ
- 奉公人が雇い主に対して呼ぶ言葉
- 夫
- 主従関係、上下関係の意味合いを含む言葉
【使い方】
- プライベートでも公の場でも使って良い
- 親しい友達、目上の人、職場の同僚などさまざまな人に対して使って良い
【主人が与えるイメージ】
- 夫を立てているイメージ
- 目上の人からの印象が良くなることも多い
- 若い世代からの印象が良く無いケースも多い
主人は、旦那や亭主と違い、今でも一般的に使われ、公の場でも用いられます。
特に目上の人と話す時に「主人」と使うと、印象が良くなることが多いのですが、若い人からの印象が悪くなる可能性も否定できません。
主人の呼び方に対する記事は、下記を参考にされてください。
夫の意味や使い方を紹介
夫は、配偶者を呼ぶときの最も公式で一般的な呼び方です。
父、母、姉、兄などの一般的な呼び方と同等と考えるとイメージがつきやすいでしょう。
夫の意味や使い方について、下記にまとめました。
【意味】
- 結婚している男性を表す言葉
- 妻が配偶者を呼ぶときの一般的で最も公式な呼び方
【使い方】
- プライベートでも公式の場でも使える
- 同僚、目上の人、友達など誰に対して使っても良い
- 困った時には「夫」というと間違いない
【夫が与える印象】
- 年配の人は使い慣れていないため、主人とした方が印象がいい場合もある
夫は最も一般的な呼び方のため、どの状況や相手にも利用できます。
しかし、年配の人は「主人」を使った方が印象がいい場合もあるのが事実です。
余裕がある時には、状況に合わせて使い分けるとよいでしょう。
亭主・旦那・主人・夫?普段はどれを使うといい?
自分の配偶者の呼び方や、相手の配偶者の呼び方を間違えたくありませんよね。
上記のように感じるのも当然です。
当項目では、配偶者の呼び方について下記のことを紹介します。
公の場では夫や主人が無難
公の場で自分の配偶者の話をするときには、夫か主人と呼ぶのが無難でしょう。
例えば、下記の状況では夫、主人を使うのが無難です。
その中でも困った時や若い世代と話す時には夫、目上の人との会話では主人を心がけると良いでしょう。
話し相手の感情も考慮した上で、使い分けられます。
プライベートでは旦那や亭主を使うことも
プライベートや親しい友人と話す時には、堅苦しいことを気にする必要はほとんどありません。
話す相手によっては、旦那や亭主を使えます。
旦那、亭主以外にも下記のように読んでいる人も少なくありません。
プライベートでも、話している相手の感情を考慮すべきなのはもちろんですが、公の場に比べて呼び方の幅が一気に広がります。
第三者の配偶者を呼ぶ時はご主人・旦那様
話し相手の配偶者や第三者の配偶者を呼ぶ時には、夫は使いません。
下記の呼び方が、一般的です。
特に、目上の人の配偶者のことを指す時には「ご主人様」と呼ぶことで敬意がこもっていることを伝えられます。
ご亭主は、公の場では滅多に使いません。
まとめ
亭主について、下記にまとめました。
亭主は意味が変わりながら、古代からずっと使われてきた言葉です。
今でもことわざや慣用句として残っていますし、冗談で使われることもあります。
数十年、数百年と経ち時代が変化すると、亭主の意味合いが全く異なるものになっている可能性も否定できません。
時代に合わせて言葉の意味や使い方が変化するのも、言葉の楽しさの一つだと言えるでしょう。
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