「夫を扶養に入れるか検討中」
「夫を扶養に入れる時のメリット&デメリットを知りたい」
「夫を扶養に入れる場合どんな問題が起こるのか知りたい」
と、悩んでいませんか?
最近は妻の方が高収入であることも少なくないので、夫が妻の扶養に入ることも珍しくありません。
しかし、いざ夫を扶養に入れようとすると「本当に大丈夫だろうか?」と、心配な点も出てきますよね。
そこで今回は、妻が夫を扶養に入れることのメリットやデメリット、注意点について徹底的に調べました。
当項目で紹介する点は、下記の通りです。
- 夫が妻の扶養に入る時のメリット&デメリットとは?
- 夫が妻の扶養に入る条件とは?
- 夫が妻の扶養に入った場合、具体的にどうなるのか?
夫を扶養に入れようかと検討中の方は是非最後までお読みください。
自分達のライフスタイルにぴったりな方法が見つかると、幸いです。
妻の扶養に夫を入れることのメリットとは?
女性の社会進出が積極的になっていることから、妻が正社員として働き、夫が妻の扶養に入る家庭も見られるようになってきました。
多くの家庭では夫の扶養に妻が入っていることが多いため「夫が妻の扶養に入るメリットはなんだろう?」と考える家庭も少なくありません。
妻の扶養に夫が入るメリットは、下記の通りです。
上記のように、妻が夫の扶養に入ったケースと、夫が妻の扶養に入るケースでは変わりません。
当項目では、妻が夫を扶養に入れるメリットについて、具体的に紹介します。
夫の保険料の負担が減る
夫を妻の保険に入れて妻の社会保険の扶養に入れた場合、夫の保険料の負担が減るメリットがあります。
保険料の負担が減る具体的なメリットを、下記にまとめました。
上記のように、夫が妻の社会保険の扶養に入った場合は今まで夫が自分で払っていた保険料や介護保険料の負担がなくなります。
夫の収入が低く、妻が正社員として働いている場合は妻の扶養に入れたほうがお得でしょう。
税金が減る
夫を扶養に入れていることで、妻の税金が安くなるメリットもあります。
妻の税金が安くなることの具体的な内容を、下記にまとめました。
夫が妻の扶養に入ることで、妻の所得税、住民税が安くなります。
夫の側は保険料を払う必要がなくなり妻の税金が安くなることを考えると、夫が1人で国民年金に加入するのに比べてかなりの金額を節約できるのです。
補助金が出ることも
場合によっては、妻に補助金が出る可能性も否定できません。
補助金の具体的な内容とは、下記の通りです。
夫の年収にもよりますが、会社から妻に扶養手当が支給される可能性もあります。
夫の収入が低い時には、妻の扶養に入れたほうが利点が高いでしょう。
妻が夫を扶養に入れることのデメリットとは?
後のトラブルを防ぐためにも、妻が夫を扶養に入れることのデメリットをきちんと把握しておくことは大切です。
妻が夫を扶養に入れるデメリットを、下記にまとめました。
当項目では、妻が夫を扶養に入れる時に注意したい点について紹介します。
夫の働く額に制限が出る
妻の扶養に入る場合は夫の働く額に制限が出ることを、覚えておきましょう。
夫を妻の扶養に入れるためには、夫の収入が国が指定する限度額以内でなければなりません。
限度額は令和4年10月から改正されており、下記の通りです。
夫の収入が限度額を超えてしまうと、妻の扶養に入れませんので注意しましょう。
令和4年10月より社会保険の加入条件が改正される
上記の項目でも紹介した通り、令和4年10月より社会保険の加入条件が改正されます。
厚生労働省のホームページには、下記の情報が載せられていました。
※休学中や夜間学生は加入対象です。
※すでに、2016年10月から従業員501人以上の勤め先で働くパート・アルバイトの方は社会保険の加入対象となっています。
扶養基準(130万円)を意識せず働ける
これまでは、被扶養配偶者の年収が130万円を超えると、保険料負担(国民年金・国民健康保険)が新たに発生するものの、保障内容に変化はありませんでした。これからは、年収106万円(月額8.8万円)を超える等の各種要件を満たした場合に、厚生年金保険(厚年)・健康保険(健保)に加入し保険料負担(厚年・健保)(労使折半)が新たに発生するものの、その分保障も充実します。
- 130万円の壁:年収130万円を超えた全ての人が保険加入の対象になる
令和4年10月の改正により、夫を妻の扶養に入れるのか夫が自分で保険に加入するのか家庭内の決定が大きく変化することが考えられます。
夫の年金額が少なくなる
夫の年金額が少なくなることも、覚えておきましょう。
妻の扶養に入ると、夫の保険料や介護保険料の負担はありませんがその代わり、実際に年金を受け取れる時期になった時には金額が少なくなります。
年金額が少なくなることを考慮に入れて、下記の決定をする必要があるでしょう。
上記のように、夫が妻の扶養に入る場合は、妻が夫の扶養に入る場合と同様のメリットでメリットがあります。
夫婦でしっかりと考え、話し合って決定することが大切です。
妻が夫の扶養に入るケースに関しては、下記を参考にされてください。
妻の扶養に夫を入れる場合、具体的にどうなるのか?解説!
夫が妻の扶養に入る場合、具体的にどうなるのか想像がつかないこともあるのでは無いでしょうか?
当項目では、夫が妻の扶養に入る場合に知っておきたい下記のポイント4つについて具体的に紹介します。
夫が妻の扶養に入る手続き方法とは?
夫が妻の扶養に入る手続きは、下記の通りです。
- 妻の会社が社会保険の手続きをする
- 夫が国民健康保険に入っている場合は、脱会届を出す必要がある
妻の扶養に夫を入れる場合は、妻の勤め先の会社に申請をして手続きをしてもらいます。
夫が国民健康保険に加入している場合は、国民健康保険を辞める手続きも必要です。
国民健康保険の脱退届を出さなければ、保険料を払い続けることになりますので注意しましょう。
国民健康保険を辞めるのに必要な書類は、下記の通りです。
上記のものを持って、国民健康保険を辞める手続きを行いましょう。
夫が妻の扶養に入った場合は夫の年金はどうなるの?
上記の項目でも紹介した通り、夫が妻の扶養に入る場合は夫の保険料は免除されます。
しかし、実際に年金を受け取る時期になった時に受け取れる年金額は減ることを覚えておきましょう。
【夫が妻の扶養に入った場合】
- 妻の扶養に入った時に夫は、第3号被保険者になる
- 第3号被保険者の期間が長いと第2号被保険者(会社員や公務員)に比べて受け取れる金額の合計額が減る
具体的な金額は第3号被保険者の期間にもよりますので、日本年金機構に直接確認することをおすすめします。
夫はいくらまで稼いでもいいのか?
夫が妻の扶養に入る場合に具体的に稼げる金額は、下記の通りです。
夫が妻の扶養に入る場合はまず、下記の2つを考慮に入れる必要があります。
- 所得税を払う必要性
- 健康保険に加入する必要性
所得税を払う必要が生じるのは、夫の収入が年間103万円を超えた時ですが、保険に加入する必要が生じるのは、年収が106万円、130万円を超えた時です。
知らずに限度額を超えてしまうと後悔しかねませんので、夫がどんな働き方をするのか夫婦でよく話し合う必要があるでしょう。
夫は妻の扶養にいつから入れるのか?
夫が妻の扶養に入りたい場合、その年の1月1日〜12月31日までの年収が130万円未満でなければなりません。
上記のように、扶養に入りたい年の収入額が扶養に入れるタイミングに大きく関係してきます。
具体的な条件は、下記の通りです。
- 配偶者である(同居、別居共に)
- 年間収入が130万円未満(その年、1年間の収入見込み)
- 同居の場合は収入が妻の収入額の半分未満になる
- 別居の場合は収入が妻の仕送り未満である
- 月額108333の給与所得
- 失業保険を受給している場合は日額3611円以下である
条件を確認し、自分たちの希望する時期に夫を扶養に入れられる状況にしておくことも大切です。
妻の扶養に夫を入れる時にありがちな問題や心境とは?
夫を妻の扶養に入れる時に、ありがちな問題や状況とは下記の通りです。
当項目では、夫が妻の扶養に入るときにありがちな状況や問題について紹介します。
妻の扶養に入るのは恥ずかしい
妻も扶養に入るのは、なんとなく恥ずかしいと感じてしまうこともあります。
ちょっと前までは、専業主夫は、妻の扶養家族に入りづらかったらしいけど(物凄い書類がいったらしい)今は、特に役所になんか言われるという事はないらしい。
行政の整備や、役人の教育で、だいぶん変わって来るよね。— 珂蘭堂店主 (@karan_dow) November 22, 2019
今は状況が少しずつ変わり、妻が家族を扶養するケースも増えているものの下記のように考えがちです。
確かに経済的な面だけに焦点を当てると、妻が家族を養っていることになるので夫のプライドが傷つくこともあります。
しかし、経済的に妻が家族を養っているからと言って、夫や子供の役目が変わるわけではありません。
家族のリーダーとして、家族をサポートしている夫も大勢います。
専業主夫になる人もいる
妻の扶養に入ったことをきっかけに、専業主夫になった夫もいます。
専業主夫になった夫が感じがちな本音や状況は、下記の通りです。
上記のように、専業主夫を始めたきっかけは夫の病気や失業であるケースも少なくありません。
しかし、実際に専業主夫を始めてみると働く妻をサポートしたり子育てにガッツリ関わったりするのが楽しいと感じる夫もいます。
専業主夫は恥ずかしい?解説!
上記のように、夫が妻の扶養に入るケースは少なくありません。
All About NEWSでは、10〜30代の男性を対象にした専業主夫になりたいかという質問の回答結果が載せられていました。
上記のアンケートからうかがえることは、下記の通りです。
- 状況が許すなら専業主夫になりたいと感じる男性が多い
- 専業主婦は恥ずかしいという概念が変わっているとうかがえる
最近は伝説のヤクザだった主人公が専業主夫として奮闘する毎日を描いた漫画「極道主夫」が、ドラマ化され、映画でも上映予定となる大ヒットとなりました。
専業主夫という存在が、少しずつ周囲に認知されるようになってきていることが伺えます。
専業主婦に関する情報は、下記を参考にされてください。
まとめ
妻が夫を扶養に入れるメリットは、下記の通りです。
- 夫の保険料の負担がなくなる
- 税金が減る
- 補助金が出ることもある
反対に夫を扶養に入れるデメリットを、再度まとめました。
- 夫の働く額に制限が出る
- 令和4年10月より社会保険の制度が改正される
- 夫の収入額が少なくなる
家庭の状況は異なりますので、夫を扶養に入れたほうがいい場合とそうでない場合も異なります。
扶養に入ることが、将来に受け取れる年金額にも関わってくるのは否定できません。
メリット、デメリットを考慮し、自分たちの働き方や生活の仕方を夫婦でしっかりと話し合って決めることが大切です。
下記の関連記事も参考にされてください。
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