「旦那の浮気で取れる慰謝料相場は?」
「旦那の浮気相手から慰謝料は取れる?」
「旦那の浮気相手から慰謝料を取る方法は?」
上記のような悩みを抱えていませんか?
信じていた旦那に浮気されると、裏切られたことでショックを受けます。
と思うのも無理はありません。
当記事では
- 旦那の浮気で取れる慰謝料相場は?
- 旦那の浮気相手だけ慰謝料を取ることは可能?
- 旦那の浮気相手から慰謝料取る方法は?
上記の内容を徹底解説していきます。
旦那の浮気で慰謝料を取りたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただければ、旦那の浮気で取れる慰謝料についての疑問が解決されるでしょう。
旦那の浮気で取れる慰謝料相場は?
旦那の浮気が発覚し、慰謝料を請求しようとなると、やはり気になるのは金額ですよね。
慰謝料とは、不法行為に基づく損害賠償として支払われる金額を指します。
慰謝料とは,浮気をした夫(妻)とその浮気相手から受けた精神的苦痛に対して支払われるお金です。
はっきりとした金額の基準は定められておらず、夫婦の状況や様々な事情を考慮したうえで決定するのが一般的です。
この項目では
- 別居や離婚する場合:100~300万円
- 別居や離婚しない場合:数十万円~100万円
- 慰謝料の計算方法
といった内容を具体的に解説していきます。
別居や離婚する場合:100~300万円
過去の判例などを参考にすると、別居や離婚をする場合は比較的慰謝料の額が高くなるようです。
中には800万円の慰謝料を認めた判例も。
800万円を認めた事例⑤(東京地裁平成21年4月8日判決)
慰謝料の算定で考慮された主な要素
- 配偶者が約17年間、不倫関係を継続し、不倫相手との間に2人の子をもうけたこと
- 不倫関係が深まるにつれ、不倫被害者のもとに帰ることが少なくなり、不倫被害者に十分な生活費等を渡さなくなったため、不倫被害者が精神的につらい日々を送ったうえ、経済的にも困窮したこと
- 配偶者が不倫被害者の署名を偽造して離婚届を提出したこと
- 配偶者は、不倫相手とその間の子と同居し、現住所地の土地建物を購入して平穏な生活を送っていること
- 配偶者が不倫被害者の母から事業資金の名目で、上記離婚届提出以降に限っても1000万円を超える借入をしており、まったく返済していないこと
しかし上記は極めて稀な事例です。
過去の判例をもとに平均的な金額を算出すると100~300万円が相場といえるでしょう。
浮気相手が妊娠したり、浮気の期間などを考慮し、浮気による損害が大きいほど、慰謝料の金額は高くなります。
別居や離婚しない場合:数十万円~100万円
別居や離婚をしない場合は、慰謝料の金額も低くなる傾向です。
夫婦関係を継続する場合は、数十万円~100万円が慰謝料相場でしょう。
慰謝料の金額は過去の判例などを参考に,単に浮気をしただけなら(離婚をせず,夫婦関係を継続する場合)およそ数十万円~100万円,浮気が原因で離婚に至った場合はおよそ100万円~300万円が裁判上の相場です。
ただし上記は裁判になった場合の相場です。
裁判をせずに話し合いで解決する場合もあるでしょう。
慰謝料の計算方法
具体的に慰謝料の金額を計算する方法を見ていきましょう。
慰謝料の計算方法では、さまざまな項目を考慮して算出されます。
- 婚姻期間
- 浮気発覚前の夫婦の状況
- 自分自身の落ち度
- 浮気相手の認識
- 浮気期間や頻度
- 精神的ダメージ
- 子供の有無
- 浮気相手の反省や社会的制裁
上記の内容によって、金額が増減するのが一般的です。
単に「とてもつらかった」と主張するだけでは、決定打に欠けるでしょう。
精神的苦痛から通院した記録など、証拠となるものがあれば、それだけ慰謝料は高額になっていきます。
旦那の浮気相手だけ慰謝料を取ることは可能?
夫婦関係を修復することを決めた場合
と思うこともあるでしょう。
旦那から慰謝料を取ったとしても、夫婦のお金の場合はあまり意味がないからです。
旦那の浮気相手だけ慰謝料を取ることは可能なのでしょうか?
この項目では
- 示談の場合は可能
- 条件によっては取れないことも
上記の内容を具体的に解説していきます。
示談の場合は可能
裁判ではなく、示談の場合は浮気相手だけ慰謝料を取ることも可能でしょう。
「示談」とは、私人間の紛争を民事裁判によらずに、当事者間による合意によって解決することをいいます。
つまり被害者側は浮気をした旦那と浮気相手の二人から慰謝料を請求するのが一般的です。
後述するように、条件によっては浮気相手だけから慰謝料を取ることが難しいケースもあります。
そのため浮気相手だけから慰謝料を取りたい場合は、まずは示談で和解に持っていくことがおすすめです。
条件によっては取れないことも
浮気相手から慰謝料を取る場合は、いくつかの条件を満たしている必要があります。
まずは条件を満たしているかどうか、確認する必要があるでしょう。
慰謝料請求ができないケースは以下の通りです。
- 結婚していることを知らなかった
- 時効を迎えている
- 旦那が相手の意思を無視して肉体関係を持った
- 証拠がない
それぞれのケースを解説していきます。
結婚していることを知らなかった
まずは浮気相手が「結婚していることを知らなかった」場合です。
しかしながら旦那が未婚だと嘘をついていた等、独身だと信じて付き合っていた場合は慰謝料請求ができません。
相手が既婚者であることを認識していたかどうか分からない場合は、まず弁護士に相談してみることをおすすめします。
時効を迎えている
2つ目は「時効を迎えている」ことです。
慰謝料の請求権は、時効により消滅することがあります。
先述したように、浮気の慰謝料は不法行為による損害賠償請求権のことです。
損害賠償請求権の時効は「損害および加害者を知った時から3年」と定められています。
(不法行為による損害賠償請求権の消滅時効)
第七百二十四条 不法行為による損害賠償の請求権は、次に掲げる場合には、時効によって消滅する。
一 被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時から三年間行使しないとき。
二 不法行為の時から二十年間行使しないとき。
浮気相手を知ってから3年を過ぎてしまうと、慰謝料請求はできなくなるので注意しましょう。
旦那が相手の意思を無視して肉体関係を持った
次のケースは「旦那が相手の意思を無視して肉体関係を持った」場合です。
その場合は、旦那だけが加害者ということになるでしょう。
ケースによっては旦那が浮気相手から慰謝料請求される可能性もありますので、注意が必要です。
証拠がない
旦那が浮気相手の女性と肉体関係を持ったという「証拠がない」場合は、残念ながら諦めるしかありません。
証拠がなければ裁判すらもできないでしょう。
もちろん示談であれば、慰謝料を取ることも可能です。
しかし裁判になった途端、証言を覆してくることも考えられます。
感情的にならないためにも、事前に浮気の証拠は揃えておく必要があるでしょう。
旦那のスマホから証拠を入手する方法は下記の記事でも書いていますので、ぜひ参考にしてみてください。
旦那の浮気相手から慰謝料を取る方法は?
旦那の浮気相手から慰謝料を取る方法はいくつかあります。
この項目では
- 示談
- 内容証明
- 裁判
それぞれの方法を具体的に見ていきましょう。
示談
まずは「示談」で慰謝料を取る方法です。
先述したように、示談は話し合いによって解決していく方法になります。
一番手っ取り早く、精神的な負担も少ない方法と言えるでしょう。
口約束だけでは後々トラブルになる可能性もあります。
相手側が意向を翻した時でも、示談書があれば支払いを求めることが可能です。
内容証明
次に「内容証明」を送る方法が挙げられます。
また余計なことを言ってしまうと、それが原因で慰謝料が減額になるリスクもあります。
冷静に話し合いを進めるためにも、内容証明はおすすめです。
慰謝料請求をしたことや、内容が証拠にもなるので、裁判になった時にも役立つでしょう。
また内容証明は相手に心理的なプレッシャーを与えられるというメリットもあります。
裁判
最後は「裁判」です。
話し合いや内容証明で埒が空かない場合は、裁判所に慰謝料請求を行います。
証拠が揃っていれば、相手に慰謝料請求が可能になるでしょう。
ただし審理期間がかかるので、精神的にも負担はかかるでしょう。
判決が下るまでの審理期間は平均1年から1年半と言われており、かなりの時間を要します。
裁判で慰謝料請求する場合は、それなりの覚悟が必要です。
まとめ
旦那が浮気をした場合に気になる慰謝料の相場ですが、別居や離婚する場合は100~300万円、別居や離婚しない場合は数十万円~100万円となります。
浮気期間の長さや浮気の頻度によっても、金額は異なってくるでしょう。
離婚をしない場合は、浮気相手だけから慰謝料を請求したいと思いますよね。
示談なら慰謝料請求は可能ですが、下記の条件によっては慰謝料請求ができない可能性もあるので注意が必要です。
- 結婚していることを知らなかった
- 時効を迎えている
- 旦那が相手の意思を無視して肉体関係を持った
- 証拠がない
旦那の浮気相手から慰謝料を取るためには、示談や裁判などいくつかの方法があります。
旦那と話し合ったうえで、どのような方法で決着をつけるのか決めることをおすすめします。
感情的になって、後悔の残る結果にならないよう、冷静に話し合いを進めてください。
旦那が浮気相手を妊娠させたときの対処法や慰謝料は下記の記事でもご紹介しています。
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