「80歳以上でも夫が死亡したら年金はもらえるの?」
「80歳以上でもらえる遺族年金の平均額は?」
「80歳以上で夫が死亡した場合の年金受給手続きは?」
といったお悩みを抱えていませんか?
遺族年金がいつまでもらえるのか、詳しく知らないという人は少なくありません。
しかし、今後の生活に関わる問題ですので、細かく知っておきたいですよね。
当記事では
- 80歳以上でも夫が死亡したら年金はもらえる!
- 80歳以上でもらえる遺族年金の平均額:12.1万円
- 80歳以上で夫が死亡した場合の年金受給手続きは?
といった内容を徹底解説していきます。
80歳以上で夫が死亡した時にもらえる年金が知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
最後までお読みいただければ、80歳以上で夫が死亡した時にもらえる年金について、詳しく分かるはずです。
80歳以上でも夫が死亡したら年金はもらえる!
高齢化社会と言われる現代では、80歳以上で夫に先立たれる妻も少なくありません。
夫の年金収入がなくなるため、不安になる方も多いでしょう。
80歳以上でも夫が死亡した場合に年金を受給することは可能です。
- 遺族基礎年金
- 遺族厚生年金
- 未支給年金
- 死亡一時金
- 経過的寡婦加算
- 老齢基礎年金
- 老齢厚生年金
上記の年金について、詳しく見ていきましょう。
遺族基礎年金
まず挙げられるのが「遺族基礎年金」です。
遺族基礎年金はもらえる条件が厳しく、18歳未満の子供と生計を同じくしている必要があります。
80歳以上で、18歳未満の未婚の子供がいる人は少ないでしょう。
もし法律上の養子がいれば、遺族基礎年金をもらえる可能性は高いと言えるでしょう。
ただし、未婚で18歳未満だったとしても、年収850万円以上の稼ぎがある場合は対象になりません。
遺族厚生年金
次に挙げられるのは「遺族厚生年金」です。
遺族厚生年金は子供がいなくても、受給することができます。
また年齢の縛りもないため、たとえ妻が80歳以上であっても受給が可能なのです。
しかし、厚生年金保険の被保険者であることが必要になります。
遺族厚生年金の金額は、老齢厚生年金の報酬比例部分の4分の4です。
老齢年金は夫の報酬額によって変わってきますので、分からない場合は年金相談センターに確認してみましょう。
未支給年金
次に見ていくのは「未支給年金」です。
たとえば、老齢基礎年金の受給者が9月末に死亡したとしましょう。
最後に受け取った年金は8月15日に支給される6月分と7月分です。
年金は受給権者が死亡した月の分まで支払われるため、8月分と9月分が未支給年金になります。
三親等内の親族であれば未支給年金を受給できるため、妻は当然請求できるのです。
死亡一時金
「死亡一時金」は故人が国民年金に加入しており、保険料を36月以上納めていた場合に支給されます。
夫も80歳以上だったのであれば、老齢基礎年金や障害基礎年金を受け取っていた可能性は高いでしょう。
さらに、死亡一時金は死亡日の翌日から2年が経つと、請求できなくなります。
経過的寡婦加算
「経過的寡婦加算」は遺族厚生年金につく加算です。
死亡した夫が厚生年金に加入していれば、経過的寡婦加算も受給できるでしょう。
支給される額は年齢によって異なりますが、2021年に80歳以上の人であれば273,340円以上の受給が可能です。
経過的寡婦加算は65歳から生涯もらうことができます。
ただし、夫が厚生年金に加入していない場合は受け取れませんので注意しましょう。
老齢基礎年金
「老齢基礎年金」は65歳以上で受け取ることができる年金で、夫の死亡に関わらず受給可能です。
ただし、保険料納付済期間と保険料免除期間の合算が、10年以上ある場合に限られます。
20歳から60歳になるまでの40年間すべて保険料を納めた場合は、満額の老齢基礎年金が受給可能です。
老齢厚生年金
「老齢厚生年金」は1ヶ月以上厚生年金に入っていた場合に、受給できるお金です。
老齢基礎年金と同じく、65歳以上から受給できます。
老齢基礎年金と老齢厚生年金を受給する人は、遺族厚生年金との併給調整が必要です。
併給調整としては、下記の3通りあります。
自分の老齢厚生年金の額と、夫の老齢厚生年金の額によって、選択肢は異なってくることでしょう。
80歳以上でもらえる遺族年金の平均額:12.1万円
80歳以上で具体的にどれくらいの年金が受給できるのか、気になるところですよね。
厚生労働省の調査によると、65歳以上の平均年金月額は12.1万円です。
上記の表を見ると、遺族厚生年金受給の有無で受け取れる金額に大きな差があることが分かります。
さらに細かく年齢ごとに受給状況を見ていきましょう。
80代は比較的多くの年金を受給できますが、90歳以上になると受給額は低下しています。
80歳以上で夫が死亡した場合の年金受給手続きは?
80歳以上で夫が死亡した場合、年金を受給するにはどのような手続きが必要なのでしょうか?
手続きをしなかったせいで、もらえるはずの年金がもらえないというトラブルにならないよう、手続きの方法を解説していきます。
年金受給手続きとして、下記の点を見ていきましょう。
- 10日以内に手続きをする
- 遺族厚生年金の手続き方法
10日以内に手続きをする
夫が死亡した際には、まず10日以内に「死亡届」を提出します。
死亡届には死亡年月日や基礎年金番号、年金コード、生年月日が必要になりますので、年金証書を用意しましょう。
さらに年金証書と死亡を証明するための戸籍謄本や住民票の除票を、一緒に提出する必要があります。
死亡届の用紙は市区役所の窓口でもらえます。
届出が遅れて、亡くなった日以降に年金を受け取ってしまうと、返金の手続きが必要になりますので、できるだけ早めに提出しましょう。
遺族厚生年金の手続き方法
「遺族厚生年金」も年金事務所や年金相談センターで手続きをします。
年金請求書を記入し、窓口に提出しましょう。
下記の書類も必要になりますので、必ず用意してください。
住民票や収入確認書類などは、マイナンバーカードを持っていれば省略できます。
書類を提出すると、2ヶ月以内に年金証書が自宅へ届き、さらに1~2ヶ月後から振込みが始まることに。
遺族年金と自分の年金、両方もらえるの?
遺族年金と自分の年金を両方もらうことは可能なのか、疑問に思いますよね。
両方もらえる組み合わせは、妻のこれまでの働き方によって変わるのです。
- 会社員や公務員として勤務経験がある場合
- 会社員や公務員として勤務経験がない場合
それぞれのパターンに分けて、詳しく見ていきましょう。
会社員や公務員として勤務経験がある場合
会社員や公務員として1ヶ月以上勤務経験がある場合は、老齢基礎年金と老齢厚生年金を受給できます。
働いていた時期は、結婚前でも後でもどちらでも問題ありません。
さらに遺族厚生年金も加えて、受給することになります。
ただし、両方を全額受給できるわけではありません。
会社員や公務員として勤務経験がない場合
専業主婦や個人事業主の方など、会社員や公務員としての勤務経験がない方もいることでしょう。
そういった場合は、自分の老齢厚生年金は受給できません。
80歳以上であれば、多くの方が老齢基礎年金と遺族厚生年金を受給するでしょう。
老齢基礎年金は、保険料を支払っていない期間があれば減額されます。
2021年4月時点で、満額は780,900円です。
まとめ
80歳以上で夫が死亡した場合に、もらえる年金の種類は下記が挙げられます。
- 遺族基礎年金
- 遺族厚生年金
- 未支給年金
- 死亡一時金
- 経過的寡婦加算
- 老齢基礎年金
- 老齢厚生年金
厚生労働省の調査によると、65歳以上の平均年金月額は12.1万円です。
気落ちしてしまうのも当然ですが、夫が死亡した日から10日以内に、手続きを済ませるようにしましょう。
80歳を超えても、遺族年金と老齢年金の両方をもらうことも可能です。
公的年金だけで、老後に生活をしていくのはかなり厳しくなります。
自分の資産を把握し、老後への備えをしておきましょう。
旦那の保険のおすすめや平均相場については、下記の記事でも解説していますので参考にしてください。
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