「主人の語源を知りたい」
「主人や他の配偶者の呼び方の語源を知りたい」
「正しい語源や意味を知った上で配偶者を呼びたい」
と感じることはありませんか?
普段、当たり前のように使っている言葉でも実際に語源や意味を知らないことってありますよね。
主人、旦那といった配偶者の呼び方に関しても語源や意味をちゃんと知った上で使いたいと感じるのではないでしょうか?
そこで今回は主人の語源や意味、与える印象について徹底的に調べました。
当記事で紹介する内容は、下記の通りです。
- 主人の語源とは?
- 主人が周囲に与える印象とは?
- 主人以外の配偶者の呼び方や与える印象を紹介
主人の語源を知りたい方はもちろん、主人という呼び方に違和感を感じている方はぜひ最後までお読みください。
言葉の語源や意味を知った上で、状況に合わせた使い方ができるようになるでしょう。
主人とは?語源や日本語表現を徹底解説
仕事や、近所付き合い、ママ友たちとの付き合いの中で自分の配偶者のことを次のように表現する機会は少なくありません。
しかしながら「主人はそもそもどんな意味があるのだろう?」と考えたことはありませんか?
当項目では、主人の語源や日本語表現について下記のことを紹介します。
主人の語源はあるじ
主人の語源は、あるじです。
あるじについて、goo辞書にある内容をもとに下記にまとめました。
1 一家の長。主人。「旧家の―」
2 集団を統括する人。「一国一城の―」
3 持ち主。「部屋の―」
4 「饗設 (あるじもう) け」に同じ。
「方違 (かたたが) へに行きたるに、―せぬ所」〈枕・二五〉
goo辞書からも分かる通り、主人(あるじ)には、下記の意味合いが含まれていることがわかります。
- 労働者を雇用する立場にある人
- 自宅パーティーやイベントで主催者の役目を果たす人
- 他の人の仕事を支持する立場にある人
主人は上下関係を表す言葉で、上の立場にある人を指しているのです。
主人の日本語表現を紹介
今日でも主人は一般的に使われますが、主人の日本語表現はいくつか異なります。
主人の呼び方や使い分けについてもgoo辞書に載せられており、下記の通りです。
- 1「主人」は、一家で生活の中心となる人。また、妻が他人に対して、自分の夫をさしていう語。
- 2「あるじ」は、「主人」よりも話し言葉的。ペットなどの所有者をいうこともある。
- 3「主(ぬし)」は、家や場所の中心的存在の意。「池の主」のように、山、池などに古くから住みついた、大きな動物の意で使われることも多い。
上述からも分かる通り、主人の呼び方は下記の3種類です。
- しゅじん:配偶者を表す言葉として呼ばれることが多い
- あるじ:所有者を指す時にも使われる
- ぬし:その人物が中心的な存在であることを指す時に使う
「しゅじん」「あるじ」「ぬし」のどの呼び方であるにしろ、主人はリーダー的な存在や、中心人物などの重役を指す時に使われることがうかがえます。
主人の使い方を紹介
主人の使い方は、下記の通りです。
【自分の配偶者に対して】
- 公の場や、仕事などで主人をつかえる
- プライベートで使うこともできる
【他の人の配偶者に対して】
- 主人の前に「ご」をつけたり主人の後に「様」をつけたりして「ご主人(様)」と呼べる
- 話し相手や第三者の配偶者を指すときの一般的な呼び方
上記のように、主人は自分の配偶者や話し相手、第三者の配偶者など、いろいろな場面で使用できます。
公の場でもプライベートでも使用できるのも、便利ですね。
主人が周囲に与える印象や心境を紹介
主人は公の場でもプライベートでも使える言葉ではありますが、実際に主人を使うと周囲に与える印象はどうなのでしょうか?
主人の呼び方については賛否両論ありますが、当項目では、主人が周囲に与える印象について下記の4つを取り上げます。
主人の呼び方嫌い
正直なところ、主人の呼び方は嫌いと感じる人は少なくありません。
自分の配偶者を主人と呼ぶことに抵抗を感じている人に、ありがちな理由は下記の通りです。
語源や意味を考慮し、主人には主従関係のある意味合いがあるため主人を使いたく無いと感じています。
実際のTwitterには、下記のコメントが載せられていました。
「嫁」という呼称をした芸能人が批判を受けたというニュースを見て、
「そう言われれば、そうか」
と思いつつ、自分がパートナーに対する呼び方を意識した事があまり無かったです。(日頃は名前+ちゃん呼び)たしかに、「主人」とかって呼称は嫌な感じするから、嫌いではあります(°▽°)
— ヒナタザウルス (@hinata_saurus) January 30, 2022
上記のように、主人という呼び方が嫌だと感じるコメントは少なくありません。
主人の呼び方に違和感を感じる
主人の呼び方が嫌いとまではいかなくても、違和感を感じる人も少なくありません。
主人と呼ぶことに違和感を感じる理由は、嫌いと感じる人とほとんど同じで下記の通りです。
先ほどの項目と同じく、男女平等の考え方から主人と呼ぶことに違和感を感じる人が多い傾向にあります。
今日の「おじさんアップデート論」は良いテーマだなぁ。
配偶者の呼び方「主人」「旦那」「嫁」「奥さん」にはモヤってる。対等じゃないし主従関係の呼び方には違和感を覚える。
まだ完全にアップデートできていないことに気づけて、それを変えようとしている姿勢が聞けて良かったです。#tokyopod https://t.co/UiifQBYwx6— ヨーコ (@chariandyoko) June 22, 2020
上述のTwitterからもうかがえる通り、主人と呼ぶことに違和感を感じる人は少しずつ増える傾向にあるようです。
若い人を中心に主人は使わなくなってきている
最近は若い世代を中心に、配偶者の呼ぶ時に主人を使わなくなってきている傾向にあります。
株式会社インテリージには、配偶者の呼び方についての調査結果が載せられており、下記の通りです。
女性は(親しい人の前で)配偶者をこう呼んでいる(複数回答)
調査結果からわかることを、下記にまとめました。
- 50、60代:配偶者を主人と呼ぶ人が多い
- 30〜40代:主人と呼ぶ人もいる
- 20代:主人を使う人は少ない
若い世代になるにつれ、主人を使う人が少ない傾向にあります。
主人と呼ぶことに抵抗がある若い世代が、徐々に使わなくなってきているからだと考えられるでしょう。
目上の人には主人を使った方が印象がいい場合もある
目上の人と会話をする時には、主人を使った方が印象がいい場合もあります。
上記の項目でも垣間見られる通り、目上の人は主人を使う傾向があるからです。
Twitterで、次のコメントを見つけました。
なるべく外で人と話す時は夫くんのことを「主人」て言うようにしてるんだけど、たまたま散歩中にあったおばあちゃんに話しかけられて話の流れで「主人」を使ったところ「貴女若いのにちゃんと旦那様を立ててあげられるのね」と言われました。呼び方ひとつで与える印象違うのか…
— 李央 (@rions68) January 21, 2020
目上の人や年配の方で、下記のように考えている方も少なくありません。
夫を立てる方法のひとつが、主人と呼ぶことだと考えている人も多いため、目上の人との会話ではあえて主人を使うことで印象が良くなる場合があります。
状況に合わせて使い分けるのもいいですね。
夫の呼び方に関する記事は、下記を参考にされてください。
主人の別の言い方とは?語源や使い方を紹介
日本では、自分の配偶者を呼ぶのにさまざまな言い方があり、多くの人は話す相手や状況によって使い分けています。
当項目では、主人以外の配偶者の呼び方について、下記のことをまとめました。
夫の語源や使い方を紹介
夫は配偶者を呼ぶときの、最も公式な言い方です。
夫の意味や使い方について、下記にまとめました。
【夫】
- 夫の意味:夫婦のうちの男性。結婚している男性
- 使い方:配偶者を表すための最も一般的な言い方。公でもプライベートでも使用できる。
夫は、公の場でもプライベートでも使用できる最も一般的な言い方です。
「あれ?これってどっちだっけ?」と、悩んだ時に夫を使うとまず間違い無いでしょう。
旦那の語源や使い方を紹介
旦那は、親しい人との間で使われることのある呼び方です。
旦那の意味や使い方について、下記にまとめました。
【旦那】
- 旦那の意味:施しをする人、奉公人が主人をしたっていう言葉、妻が配偶者を呼ぶときの言葉
- 旦那の使い方:親しい人との会話でプライベートに使用できる。公の場では使わないのがいい
- 旦那が与える印象:旦那というと下品なイメージを与えることもある
旦那のもとの語源は、主人と同じく相手を敬う時に使うものでした。
しかし現在は旦那を使うと下品なイメージを与えることもあるので、公の場では使いません。
旦那の呼び方に関して、詳しく知りたい方は下記を参考にされてください。
亭主の意味や使い方を紹介
亭主は、現在は使う機会が少なくなり今ではことわざや冗談で使うケースが多い傾向にあります。
亭主について、下記にまとめました。
【亭主】
- 亭主の意味:一家の主、主人
- 亭主の使い方:現在はあまり使わない、ことわざに含めて使ったり冗談で使ったりする
- 亭主のことわざ一例:亭主は元気で留守がいい、知らぬは亭主ばかりなり
亭主も旦那や主人と同じく、相手を敬う時に用いる言葉でしたが、現代ではほとんど使いません。
亭主についての詳しい情報については、下記を参考にされてください。
第三者の配偶者への呼び方はどれがいい?
仕事やプライベートで話している時に、相手の配偶者についての話題になることってありますよね。
「なんて呼ぶのがいいんだっけ?」「相手に失礼にならない呼び方って?」と悩むことはありませんか?
当項目では、第三者への呼び方について下記のことを紹介します。
旦那様・ご主人様(さん)が妥当
話し相手や第三者の配偶者のことを話す時には、下記が妥当です。
- 旦那様
- ご主人様(さん)
反対に、夫は使いません。
特に目上の人と会話する時には「ご主人様」と呼ぶことで、敬意を示せるでしょう。
お連れ合い様を使うこともある
最近は状況によっては、お連れ合い様を使うこともあります。
- いろいろな事情のカップルがいる
- 男女平等に関して敏感な人もいる
上記のように最近は、いろいろな事情や状況があることを考慮してあえてご主人様、旦那様と使わない方がいいことも珍しくありません。
しかし、お連れ合い様を使う機会は多いわけではなく、あくまで旦那様、ご主人様を使わない方がいいときの代用として使えるでしょう。
お連れ合い様の類義語として、パートナーが使われることもありますが、まだしっくりとこないケースが多いので避けた方がいいといえます。
相手の配偶者の呼び方に関する記事は、下記を参考にされてください。
まとめ
主人(しゅじん)の語源や意味について、再度まとめました。
【語源】主人
【主人(あるじ)の意味】
- 労働者を雇用する立場にある人
- 自宅パーティーやイベントで主催者の役目を果たす人
- 他の人の仕事を支持する立場にある人
主人(しゅじん)の使い方は、次の通りです。
【自分の配偶者に対して】
- 公の場や、仕事などで主人をつかえる
- プライベートで使うこともできる
【他の人の配偶者に対して】
-
- 主人の前に「ご」をつけたり主人の後に「様」をつけたりして「ご主人(様)」と呼べる
- 話し相手や第三者の配偶者を指すときの一般的な呼び方
主人はもともと主従関係や、上下関係を表す言葉だったので、人によっては不快に感じる人がいるのも事実です。
配偶者を表す言葉の表現はいろいろとあるので、状況や話す相手に合わせて変えるのも効果的な方法だといえるでしょう。
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