「夫のモラハラで離婚は可能?」
「夫のモラハラで離婚する方法は?」
「夫のモラハラで離婚したら慰謝料はもらえるの?」
上記のようなお悩みを抱えていませんか?
言葉や態度で妻を精神的に追い詰めていく夫のモラハラ。
自分を守るためにも、モラハラ夫とはできるだけ早く距離を取る必要があります。
当記事では
- 夫のモラハラで離婚はできる?
- 夫のモラハラで慰謝料をもらって離婚する方法
- 夫のモラハラ度チェックポイント
といった内容を徹底解説していきます。
夫のモラハラが原因で離婚をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただければ、モラハラ夫と離婚する方法がきっと分かるはずです。
夫のモラハラで離婚はできる?
モラハラは『モラルハラスメント』の略称で、精神的な暴力を指しています。
モラハラは、モラルハラスメントの略です。モラルとは倫理や道徳といった意味であり、ハラスメントは嫌がらせといった意味ですから、倫理や道徳に反した嫌がらせ、という意味合いです。
具体的には、相手を無視したり暴言を吐いたり、にらみつけたり、嫌みを言ったり嫌がらせをしたり、馬鹿にしたりして相手を貶めたり不機嫌にふるまったりする言動をとることです。
モラハラを受け続けると、うつ病などの精神的病を発症する可能性も。
そのため、モラハラを受けている妻はできるだけ早く夫から離れた方がいいでしょう。
モラハラ夫と離婚する方法について
- 協議離婚の場合は要注意
- 証拠があれば裁判でも可能
- 慰謝料の相場は50~300万円
といった項目で解説していきます。
協議離婚の場合は要注意
通常、夫婦が離婚したいと思った場合は『協議離婚』を目指すのが一般的です。
協議離婚とは、裁判所を利用せず、夫婦の話し合いで離婚条件を決めて、離婚届けを出すというものです。
離婚を成立させるための手続としては、協議離婚のほかに、調停離婚、裁判離婚がありますが、離婚の大部分は協議離婚によるものです。
協議離婚は当事者同士の話し合いで離婚するため、時間や労力が最小限に抑えられる離婚方法。
特にモラハラ夫が相手の場合、冷静な話し合いができないケースも。
暴言や無視など、あなたへの攻撃も考えられるため、あまりおすすめの方法とはいえません。
証拠があれば裁判でも可能
モラハラ夫と離婚する際は、離婚調停や裁判がおすすめです。
離婚について当事者間の話合いがまとまらない場合や話合いができない場合には,家庭裁判所の調停手続を利用することができます。
調停手続では,離婚そのものだけでなく,離婚後の子どもの親権者を誰にするか,親権者とならない親と子との面会交流をどうするか,養育費,離婚に際しての財産分与や年金分割の割合,慰謝料についてどうするかといった財産に関する問題も一緒に話し合うことができます。
離婚調停では、調停員が間に入ってくれるため、本人同士で話し合うよりもスムーズな話し合いができるでしょう。
調停でも話し合いがこじれるようであれば、裁判に移っていきます。
裁判で重要になるのは、下記の法定離婚事由に該当しているかどうかです。
(裁判上の離婚)
第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
慰謝料の相場は50~300万円
モラハラで精神的苦痛を与えられた妻は、離婚時に慰謝料を請求することが可能です。
離婚の際の慰謝料は、離婚による精神的苦痛に対して支払われるお金のことです。
離婚の原因を作った人(有責配偶者)に対して、精神的苦痛をこうむった配偶者が請求をすることができるものです。
ですから「精神的苦痛があった」と評価されなければ慰謝料請求は認められないのです。
モラハラで離婚した場合、慰謝料の相場は50万円~300万円前後。
過去には500万円もの慰謝料が認められたケースもあります。
夫のモラハラで慰謝料をもらって離婚する方法
モラハラを耐え続けたのですから、離婚時にしっかり慰謝料を取りたいと考えるのは自然なことです。
とはいえ、モラハラは目に見えないので、慰謝料が認められないケースも。
慰謝料をもらって離婚するには、下記の方法を取りましょう。
- 証拠を集める
- 病院を受診する
- 弁護士に相談する
それぞれの方法を詳しく解説していきます。
証拠を集める
まずは「証拠を集める」ことがポイントです。
身体的暴力であるDVとは違い、外傷が残らないため、モラハラの証拠はほとんど残りません。
モラハラ夫は外面が良く、周りからは「いい夫」という印象を与えていることも多いでしょう。
そのため、できるだけ証拠を集めておくことをおすすめします。
たとえば
などといったものが証拠として認められるでしょう。
相手を刺激せず、危険のない方法で証拠集めをしてください。
病院を受診する
次は「病院を受診する」ようにしましょう。
夫のモラハラで心身に不調をきたしている場合は、病院を受診して診断書をもらってください。
病院の受診歴や診断書も、立派な証拠になりますよ。
弁護士に相談する
最後は「弁護士に相談する」ことです。
モラハラ夫との離婚問題は長期化する傾向にあります。
失敗せずに離婚するために、弁護士に相談することは大切です。
モラハラ問題に強い弁護士なら、状況を客観的に判断し、必要な対策を教えてくれます。
夫のモラハラ度チェックポイント
実際に夫がモラハラかどうか不安が残っている方は、ぜひ下記のチェックポイントを試してみてください。
- なんでも人のせいにする
- わざとため息や舌打ちをする
- 無視をする
- 人格を否定する発言をする
- 人前で馬鹿にしてくる
- 生活費を入れない
- 気に入らないとキレる
それぞれのチェックポイントについて、詳しく解説していきます。
なんでも人のせいにする
まずは「なんでも人のせいにする」のが特徴のひとつです。
自分の都合の悪いことや、失敗をすべて妻のせいにします。
たとえば
などと、すべての問題を妻のせいにすることでしょう。
妻も「お前のせい」「お前が悪い」と言われ続けていると、次第に自分のせいだと思うようになってきます。
他人の気持ちを考えられないからこそ、人のせいにしてしまうのでしょう。
わざとため息や舌打ちをする
「わざとため息や舌打ちをする」のも、モラハラ夫の特徴です。
直接責められているわけではないのに、ため息や舌打ちは大きなダメージを与えます。
妻がビクビクしたり、オドオドしている姿を楽しんでいるのでしょう。
無視をする
モラハラ夫がしがちな行動のひとつが「無視をする」ことです。
気に入らないことがあると、突然無視が始まります。
もちろん、夫婦喧嘩で数日お互いに口を利かないことは誰にでもあるでしょう。
モラハラ夫の無視は突然始まるので、妻が予期できないのも特徴のひとつでしょう。
人格を否定する発言をする
次に「人格を否定する発言をする」ことも挙げられます。
人格否定とは、相手のミスや失敗ではなく、相手の人間性を否定する言動のこと。
たとえば
など、ステータスや親、外見を攻撃するような言動が挙げられます。
自分では変えられない部分や、指摘されたくないところを攻撃するのがモラハラ夫の特徴なのです。
人前で馬鹿にしてくる
「人前で馬鹿にしてくる」モラハラ夫もいます。
友人や知人の前で
など、馬鹿にするような発言はモラハラに当たる場合が。
自分の優位を周りに示したいという気持ちから、相手を馬鹿にする行動を取ります。
とはいえ、馬鹿にされた妻は自尊心を傷つけられるため、モラハラといえるでしょう。
生活費を入れない
妻に「生活費を入れない」というケースもあります。
夫婦はお互いに生活を助け合う義務があり、生活費を入れるのは夫の義務です。
(同居、協力及び扶助の義務)
第七百五十二条 夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない。
妻の金銭的な自由を奪い、行動を制限するのがモラハラ夫の魂胆。
共働きの場合には、妻にすべての生活費を支払わせることもあります。
気に入らないとキレる
「気に入らないとキレる」夫もいます。
自分が怒ることで、妻を萎縮させ、行動をコントロールしようとしているのです。
夫の怒りが今後エスカレートすれば、身体的な暴力に発展する可能性もあります。
まとめ
夫婦が離婚する際は、協議離婚を目指すのが一般的です。
しかしモラハラ夫との離婚を考えている方は、モラハラがヒートアップする可能性もあるので十分に注意しましょう。
調停や裁判で離婚を目指す方法もありますので、まずは弁護士に相談してみることをおすすめします。
またモラハラの場合は、離婚時に慰謝料を請求できる可能性もあるので、合わせて相談してみましょう。
実際に夫がモラハラかどうか不安が残っている方は、ぜひ下記のチェックポイントを試してみてください。
- なんでも人のせいにする
- わざとため息や舌打ちをする
- 無視をする
- 人格を否定する発言をする
- 人前で馬鹿にしてくる
- 生活費を入れない
- 気に入らないとキレる
モラハラは妻や子供の心に大きな傷を残します。
モラハラに悩んだ時の対処法は、下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
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