「旦那を別の言い方で言うと何になる?」
「旦那や旦那以外の言葉の使い分けは?」
「他人の旦那を呼ぶ時の敬称は?」
「旦那」と呼ぶ際に、上記のような疑問を抱いていませんか?
日本語は難しく同じ意味でもいろいろな言葉があるので、それぞれのシーンで使い分けるのは難しいですよね。
そこで今回は、旦那の別の言い方やそもそもの旦那の意味&語源、正しい使い方について徹底的に調べました。
この記事では紹介する内容は、次の通りです。
- 旦那の別の言い方について
- 「旦那」と呼ぶ際の注意点とは?
- 他人の旦那を呼ぶ時の敬称や呼び方とは?
「旦那」の呼び方に迷っている方は、是非最後までお読みください。
適切な使い分けをして、デキる妻を目指しましょう!
旦那の別の言い方は主に3種類!
「旦那」とは、一般的には自分の配偶者のことを指します。
しかし「旦那」以外にも配偶者を指す言葉は色いろありますが、主な言い方としては以下の3種類が挙げられるでしょう。
- 夫:公式な呼称
- 主人:目上の人と話す場合
- 亭主:旦那よりもやや丁寧な言い方
この項目では、それぞれの配偶者の呼び方の特徴や、適切なシーンを徹底解説します。
使う場面や状況に応じて、適切な言葉を選びましょう。
夫:公式な呼称
一つ目は「夫」が挙げられます。
「夫」は公的機関に提出する書類などにも記載する、正式な名称と言えるでしょう。
室町時代以降「夫(おっと)」が定着したと言われれているようです。
夫について、goo辞書には次の説明が載せられていました。
《「おひと(男人)」の音変化》配偶者である男性。結婚している男女の、女性を「妻」というのに対し、男性をいう語。亭主。「―のある身」⇔妻。
現代では、主にビジネスシーンや公式な場で用いられることが多い傾向にあります。
- 父親:父
- 母親:母
- お兄ちゃん:兄
- お姉ちゃん:姉
- 旦那:夫
上記のように、家族のことを公式の場で父、母と呼ぶのと同じように自分の配偶者のことを夫と呼ぶとイメージしましょう。
友人との会話で「夫」と呼んでも問題はありませんが、少し堅苦しい印象を与えてしまう可能性も否定できません。
夫の使い方の具体例を、下記にまとめました。
上述のように、ビジネスや公式の場で使用すると社会人として正しい日本語を使っている印象を持たれやすくなります。
主人:目上の人と話す場合
二つ目の呼び方として「主人」が挙げられます。
主人はもともと「家の長」また「自分の仕える人」という意味があるようです。
goo辞書には主人について、次の解説が載せられていました。
しゅ‐じん【主人】 の解説
1 家の長。一家のぬし。また、店のぬし。あるじ。「隣家の主人」「老舗 (しにせ) の主人」2 自分の仕える人。雇い主など。「主人の不興を買う」
上記のように「主人」は主従関係を表す言葉としても使われることがあります。
男女平等を重視している人の中には主人を使うことに抵抗を感じる人も増えており、近年は減少傾向にあります。
それでも夫を立てる言い方として、目上の人と話す時などに用いられることが多いでしょう。
一般的に「旦那」よりも丁寧な印象を与えます。
特に年配の人と話す時に、配偶者のことを主人と呼ぶと印象が良くなりがちです。
主人に関する詳しい説明については、下記の記事を参考にされてください。
亭主:旦那よりもやや丁寧な言い方
3つ目の呼び方は「亭主」です。
亭主は「旦那」よりも丁寧で「主人」よりもくだけた言い方と言えるでしょう。
亭主の「亭」は屋敷や東屋のことを指し、「店の主」を意味して用いられていました。
亭主についてgoo辞書には、次の説明が載せられています。
てい‐しゅ【亭主】 の解説
1 その家の主人。特に宿屋・茶店などのあるじ。2 夫 (おっと) 。
3 茶の湯で、茶事を主催する人。主人。
「主人」と同様に、失礼のないように使われることが多いでしょう。
最近では「主人」が主流となっており「亭主」は使われることが少ないのが現状です。
亭主を使用するシチュエーションは少なくなってきましたが、配偶者の呼び方として知っておくと良いでしょう。
「旦那」の語源はインドにあった!旦那の意味や使い方を解説!
実は「旦那」は、もともとインドから来ていると言われていることをご存知でしたか?
と思われたのではないでしょうか?
当項目では旦那の語源や使い方について、次のことを徹底解説します。
旦那の語源について徹底解説!
仏教発祥の地でもある古代インドでは、サンスクリット語が使われていました。
インドでは厳しい修行を行う僧侶に、人々が感謝を込めて「ダーナ(施し)」を行っていました。
この「ダーナ」とが中国や日本に伝わり、次第に「旦那(檀那)」という漢字が用いられるようになります。
そして「施し」から派生し「施す人・布施をする人」も「旦那」と呼ばれるようになったのです。
旦那の意味について徹底解説!
旦那の意味について、goo辞書には次のことが載せられています。
1 ほどこし。布施。転じて、布施をする人。檀越 (だんおつ) 。檀家。
2 商家の奉公人などが男の主人を敬っていう語。「店の大―」
3 商人が男の得意客を、また役者や芸人が自分のひいき筋を敬っていう語。また一般に、金持ちや身分のある男性を敬っていう。「―、これはよい品でございますよ」「顔見世に―衆を招く」
4 妻が夫をいう語。他家の夫をいう場合もある。「お宅の―」
5 妾 (めかけ) の主人。パトロン。「―がつく」「―を取る」
2の説明にもある通り、旦那には次の意味合いが含まれています。
その名残で、今でも働いてお金を持ってくる夫を「旦那」と呼んでいるのです。
旦那の使い方について徹底解説!
旦那の使い方の一例は、次の通りです。
上記のように、親しい友達で話す時に自分の配偶者を呼ぶ場合や、他の人の配偶者を呼ぶ時に使うケースがあります。
ただし、相手の配偶者を呼ぶ時には、さんか様をつけましょう。
旦那の語源に関する記事は、下記を参考にされてください。
配偶者の正しい呼び方を紹介!
と悩むことはありませんか?
上記でも紹介した通り、自分の配偶者を指す呼び方は色いろとあるのでシチュエーションに応じた呼び方を身につけたいですよね。
当項目では配偶者の呼び方について、以下のことを紹介します。
公式の場では夫か主人が一般的
公式の場で自分の配偶者について話す時には夫か主人が一般的です。
それぞれの呼び方の違いを、下記にまとめました。
上記のように、職場やビジネスなど公式の場で最もふさわしい言い方は、夫です。
主人という呼び方は、配偶者を立てるイメージが強いので特に年配の方を中心に好感的な呼び方だと言えます。
ただし、若い世代の間では配偶者を主人と呼ぶことに違和感を感じるケースがあることも念頭におきましょう。
プライベートでは旦那やニックネームもOK
プライベートでは旦那と呼んだり、ニックネームで呼んだりするのもOKです。
妻たちに大人気雑誌、VERYのサイトには外で自分の配偶者の呼び方に関するアンケートが載せられていました。
上記の調査によると親しい人との会話の中では自分の配偶者を次のように呼ぶケースが多いようです。
旦那は砕けた場所で使われやすいことが、読み取れます。
シチュエーションによって言い方を変えるのもおすすめです。
夫を「旦那」と呼ぶ際の注意点とは?
夫を「旦那」と呼ぶのが一般的になっていますが、場合によっては相手を不快にさせる可能性があります。
それを避けるためにも、以下の点に注意しましょう。
それぞれの注意点について、詳しく解説していきます。
ビジネスシーンではNG
まずは旦那という呼び方はビジネスシーンではNGであることを覚えておきましょう。
先ほども書いたようにビジネスシーンでは夫や主人といった言葉が用いられるからです。
次の2つの言い方を比べてみましょう。
下の主人を使った言い方の方が丁寧なイメージになり、旦那は、少しくだけた言い方になります。
ビジネスシーンで旦那と呼ぶと、一般常識を知らない人だと思われてしまう可能性も否定できません。
かしこまったシーンでは使わないようにしましょう。
下品だと感じる人もいる
旦那という表現を用いると、下品だと感じる人もいることも否定できません。
先ほども紹介した通りもともとは相手を敬う呼び方なのですが、時代が変化し今では次のように感じる人もいます。
例えば、Yahoo!知恵袋には次の投稿が載せられていました。
最近ではうちの夫が〜、や、うちの旦那が〜など、夫と呼ぶ方も旦那と呼ぶ方もいらっしゃいます。
しかし、夫は江戸時代に「私の男」から夫と呼ぶようになった、つまり夫と旦 那では旦那の方が丁寧な言葉であると言うことですよね。
けれど旦那が、と話すと下品じゃない?なんて声もよく聞きます。
現在ではカジュアルに使うことが増えてきたので、ぞんざいな呼び方に聞こえてしまうのでしょう。
旦那は意味合いとしては決して下品な言葉ではありませんが、相手に対するイメージも考えて次のことを配慮するのが無難です。
状況に合わせて使い分けるなら相手に嫌な気持ちを与えることなく、会話をスムーズに進めることができるでしょう。
主従関係があるイメージ
旦那を用いると主従関係のイメージが付きやすい問題もあります。
旦那はもともと雇用主の意味もあるため、どうしても主従関係をイメージしやすいのでしょう。
最近では男女平等や夫婦平等が重要視される傾向です。
そのため旦那と呼ぶのはふさわしくないと考える人も増えています。
実際にYahoo!知恵袋には、次の投稿が載せられていました。
主人、旦那は、平等関係ではない意味を感じるので極力使いたくないです。
なんで夫が主(あるじ)? うちは完全に共働きで別に扶養されて養われている訳でもないため<主人>という響きが苦手 で、 自分は基本的には主人という言葉は使いません。
別の言い方である主人や亭主も残念ながら、主従関係の意味合いを含みます。
男女平等の立場から考えて、旦那を使うことに対して違和感を感じる人もいるようです。
最近では、配偶者を呼ぶ他の言い方として次のものが生まれてきています。
今のところまだまだ浸透してはいませんが、若い世代の間では少しずつ使われてきているようです。
時代の流れとともに旦那の意味合いが変わってきたことを考えると今後、配偶者の呼び方も変化する可能性も否定できません。
旦那の使い方に敬称は必要ない!
自分の旦那に様やさんといった敬称を用いる方もいます。
旦那が下品に感じる方は、特に様やさんを付けたくなってしまうことが考えられるでしょう。
しかし、正しくは次の通りです。
たとえば母親の話をする際に「私の母が」とは言いますが「私のお母さんが」とは言いませんよね。
日本語において、自分の身内には敬語を使わないのが正しい表現とされています。
つまり自分の夫を呼ぶ時に「旦那様」「旦那さん」といった敬称はあまりふさわしくないと言えるでしょう。
旦那の対義語は奥様?
と疑問を感じる方も多いようです。
確かに夫の対義語は妻ですが、旦那の対義語はWeblio対義語辞典によると次の通りです。
正確に言うと奥様の対義語が旦那様なのですが、奥様を奥とは呼びません。
先述したように旦那自体が夫を敬う言い方になっていますので、対義語は奥様が的確です。
他人の配偶者やお客様の旦那の呼び方は?
自分の配偶者を指す際の呼び方をご紹介してきました。
では他人の夫やお客様の配偶者を指す場合は、何と呼べばいいのでしょうか?
他人や話している相手の配偶者を指す時に適切な言い方は次の通りです。
具体的な使い方を、下記にまとめました。
様を付けることで、相手の配偶者に対しての敬意を表すことができるのです。
別の言い方も、下記にまとめました。
ご亭主は最近ではあまり使われていませんが、ご主人様、旦那様よりも丁寧な言い方として用いられます。
しかしご主人様と旦那様、どっちが正解であるか、厳密な決まりはありませんので以下のことに留意して使い分けるのが理想的です。
適切な使い分けをすることで、デキる奥さんになりましょう。
他の配偶者の呼び方に関する詳しい情報は、下記を参考にされてください。
まとめ
「旦那」を別の言い方に言い換えたい場合、夫を指す言葉は、以下の3種類が挙げられます。
- 夫:公式な呼称
- 主人:目上の人と話す場合
- 亭主:旦那よりもやや丁寧な言い方
ただし「旦那」の使い方によっては、相手を不快にさせてしまう可能性があるので注意が必要です。
主に以下の3点に注意してください。
- ビジネスシーンではNG
- 下品だと感じる人もいる
- 主従関係があるイメージ
自分の夫ではなく、他人の夫を呼ぶ際には旦那様やご主人様のように、敬称をつけて敬意を表しましょう。
旦那や夫、亭主など、配偶者を指す言葉はいろいろあります。
それらを使うのに、明確な決まりはありませんが、シーンや相手との関係性によって、使い方を変えていく必要があるのです。
上手に使い分けをして、デキる妻を目指しましょう!
他の関連記事も参考にされてください。
コメント