「相手の夫をご主人と呼んでもいい?」
「話している相手のパートナーはなんて呼ぶのが正解?」
「そもそも「旦那」と「主人」「夫」の違いって何?」
上記のような疑問を持っていませんか?
話している相手のでパートナーを呼ぶとき、どう言えばよいかわからない人も多いはずです。
「ご主人」と呼ぶのが当たり障りなく感じますが、話している相手との関係性にもよるので、難しく感じる女性も多々いるでしょう。
この記事では下記について解説します。
- 相手の夫をご主人と呼んでもいい?
- 「旦那」と「主人」「夫」の違いは?
- 自分や相手の夫を「旦那」と呼ぶ際の注意点
- 旦那様という呼び方は下品でおかしい?
当記事を読んでいただくと、相手の夫を呼ぶときの常識について理解が深まります。
相手の夫「ご主人」と呼んで良いかどうか知りたい方は、是非最後までお読みください。
相手の夫をご主人と呼んでもいい?
この章では相手の夫をどう呼ぶのが正しいかについて解説します。
どんなふうに呼んだら失礼に当たらないかわからず悩んでしまう方も多いでしょう。
相手の夫をの呼び方について下記解説しますので、順番にご覧ください。
それぞれ詳しく紹介していきます。
相手の夫の呼び方として一般的に使われるのは?
相手の夫の呼び方として使われるのは
- 旦那さん・旦那様
- ご主人・ご主人様
- ご亭主
が一般的です。
正しい呼び方は限定されておらず、言葉の使い方としてはどの呼び方でも失礼にはあたらないとされています。
ただし、近年では「主人」という言葉は「上下関係や主従関係を感じる」という理由で、あまり快く思わないという人も増えているのです。
相手との間柄に応じて、相手との会話の雰囲気から呼び方を変えたり、相手が使う呼び方に合わせるのが無難といえるでしょう。
それでは、「相手によって、どんな呼び方がよいか」を詳しく説明していきます。
「ママ友」の夫の呼び方
半数のママがママ友の夫のことを「旦那さん」と呼んでいるという事実があります。
理由としては「旦那さん」って呼ぶと一番当たり障りがないというものです。
または「子どもの名前+パパ」「パパさん」と呼んでいる方が多くいます。
これはママ友の関係性ならではの呼び方です。
「目上の人」の夫の呼び方
目上の人の夫に対しては「ご主人」と呼んでいる方が過半数を占めます。
目上の方なら失礼のないように「様」をつけるというケースも多いです。
「ご主人様」か「ご主人」が適切です。
「ビジネスシーン」での夫の呼び方
目上の方の夫の呼び方と同様に「ご主人」が過半数を占めます。
ただし、目上の方の夫の呼び方と比べて「ご主人様」もしくは「旦那様」と呼んでいる人がやや多くなっているのです。
「旦那さん」呼びは馴れ馴れしいし、逆に相手から「旦那さん」と言われると少し違和感を覚える人も多いでしょう。
「旦那」と「主人」「夫」の違いは?
では、そもそも「旦那」と「主人」「夫」の違いはなんのでしょうか?
今まで何となく使い分けてはいたけれど、正解がわからないという女性も多いのではないでしょうか。
パートナーの呼び方は、会話をしている第三者との関係によって変わります。
下記にてひとつひとつ見ていきましょう。
「主人」は「旦那」とほぼ同じ意味、雇用主の意味なら女性にも使える
「主人」は「旦那」とほぼ同じ意味で、類語として使えます。
「主人」にも「夫」「雇用主」の意味があり、「ご主人様」とすることでさらに丁寧な敬称になるでしょう。
「旦那」との違いは「雇用主」の意味なら女性に使うことが可能だという点です。
また、「主人」はビジネスシーンでもプライベートでも使えます。
- 「優しいご主人ですね、羨ましいです」
- 「うちの主人はいつも早く帰ってくるから、浮気を心配しなくていいわ」
のように使用します。
「夫」は主従関係のない表現、「妻」の対義語でもある
もうひとつ、「旦那」の言い換えで「夫」があります。
「夫」は「妻」の対義語で、対等な表現です。
「旦那」では主従関係があるようで気になる、という人は「夫」に言い換えるとよいでしょう。
- 「旦那の保険について確認したいことがあるのですが……」
→「夫の保険について確認したいことがあるのですが……」
のようになります。
少し意味は変わりますが「亭主」も「夫」の類語です。
「亭主」は「その家の主人」「宿屋などの店主」という意味があり、「旦那」と同じく、現在ではカジュアルな呼称だとみなされています。
自分や相手の夫を「旦那」と呼ぶ際の注意点
では、「旦那」を使う際の注意点はあるの?とお考えではありませんか?
当項目では「旦那」と呼ぶときに気をつけたいことについてを説明していきます。
- 「旦那」は下品でぞんざいな呼び方のイメージがある
- 「旦那」には主従関係があるイメージがある
「旦那」を使う際の注意点を知り、正しく使いたい方は参考にしてください。
「旦那」は下品でぞんざいな呼び方のイメージがある
自分の夫を「旦那」と呼ぶ人を見ると、下品に思う女性が多いようです。
「響きが荒っぽいので、夫を雑に扱っているように感じる」「浮気などの愚痴を聞かされている気分になる」という意見が見られます。
しかし、現代ではカジュアルなイメージが強くなったので、ぞんざいな呼び方に感じる人が増えているのでしょう。
心配な人は「主人」などの類語に言い換えてみてください。
「旦那」には主従関係があるイメージがある
相手の夫を「旦那さん」「旦那様」と呼ぶ際も注意が必要です。
「旦那」には雇用主などの意味もあるため「夫婦は主従関係ではない」と不快に思う人もいます。
日常に根付いた表現ではあるのですが、男女平等の考えから避けてほしい人も増えているようです。
残念ながら、類語の「ご主人」も主従関係の意味合いがあるため、無難に言い換えられる言葉はまだありません。
夫の名前や肩書が分かるならば、そちらで呼ぶのがよいでしょう。
旦那様という呼び方は下品でおかしい?
「旦那様という呼び方は日本語として正しいのだろうか?」
と思う方も多いようです。
この項目では
- 「旦那」は相手を敬う言葉
- 身内に敬称は付けないのがマナー
- どちらの旦那を指しているのか分かりにくい
といった内容について、詳しく解説していきます。
「旦那」は相手を敬う言葉
「旦那」と呼ぶことが下品だと感じ「様」を付けて呼ぶ方もいるようです。
しかし「旦那」の元の意味を知ると、言葉自体に下品な意味がないことが分かります。
だんな【×檀那/旦那】 の解説
《(梵)dānaの音写》1 ほどこし。布施。転じて、布施をする人。檀越 (だんおつ) 。檀家。
2 商家の奉公人などが男の主人を敬っていう語。「店の大―」
3 商人が男の得意客を、また役者や芸人が自分のひいき筋を敬っていう語。また一般に、金持ちや身分のある男性を敬っていう。「―、これはよい品でございますよ」「顔見世に―衆を招く」
4 妻が夫をいう語。他家の夫をいう場合もある。「お宅の―」
5 妾 (めかけ) の主人。パトロン。「―がつく」「―を取る」
「旦那」は古代インドで使われていたサンスクリット語が語源です。
人々が僧侶に対し、感謝を込めて「ダーナ(施し)」を行っていたことが語源となりました。
そして「ダーナ」が中国や日本に伝わり、施しを行う人も「旦那」になったのです。
昔はお金をくれる人のことを「旦那様」と敬意を込めて呼んでいました。
今もその名残が残っており、お金を稼いできてくれる夫が「旦那」と呼ばれています。
語源を見てみると、まったく下品な意味はありません。
それどころか相手を敬う呼び方なのです。
しかしカジュアルに使われることが増えてきたので「下品」と感じる方もいるのでしょう。
身内に敬称は付けないのがマナー
確かに「旦那様」と「様」を付けることで、耳ざわりが丁寧に聞こえますよね。
と意識していることから「旦那様」と呼んでいる人もいるようです。
しかし日本語のマナーとして
という暗黙のルールがあります。
たとえば会社やきちんとした場面において
とは言いません。
と言うのが大人としてのマナーでしょう。
つまり夫のことを「旦那様」と呼ぶのも、日本語としては間違っているので気を付けるべきです。
どちらの旦那を指しているのか分かりにくい
日本語として間違っているだけでなく、聞き手を混乱させる可能性もあります。
たとえば
と言ったとしましょう。
相手の配偶者のことも「旦那様」と呼ぶので、どちらの夫を指しているのか分かりにくいですよね。
誰かと話している時には「様」は付けずに呼ぶのが適切でしょう。
まとめ
簡単に、相手の夫をご主人と呼んでもいいかについておさらいします。
- 相手の夫の呼び方として一般的に使われるのは?
- 「ママ友」の夫の呼び方
- 「目上の人」の夫の呼び方
- 「ビジネスシーン」での夫の呼び方
『旦那』や『主人』といった呼び方に違和感を抱く人もいます。
相手によって、適切に使い分けられるようになると、相手に不快な思いをさせることなく会話を進められるでしょう。
下記に「旦那」の正しい使い方について関連したページもあるのでご覧ください。
コメント