「夫がADHDかどうかをチェックする方法は?」
「夫がADHDかもと思うのは私だけ?」
「夫がADHDだった場合の賢い対処法は?」
といったお悩みを抱えていませんか?
付き合っていた頃は気づかなかったけれど、結婚してから夫に違和感を抱く妻は少なくありません。
もしかしたらその違和感は、夫がADHDだからかもしれません。
当記事では
- 夫がADHDかも!と思った時に試したい10のチェックポイント
- ADHDの夫への賢い接し方
- ADHDとアスペルガー症候群の違い
といった内容を徹底解説していきます。
夫がADHDかどうか気になる方は、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただければ、夫がADHDかどうかをチェックする方法が分かるはずです。
夫がADHDかも!と思った時に試したい10のチェックポイント
子供に多いADHDですが、大人でもADHDである可能性はあります。
特性をチェックすることで、ADHDかどうかを判断することができるでしょう。
ADHDかどうかチェックする10の項目は下記の通りです。
- 計画性がない
- 大事なことを忘れたり先延ばしにする
- 思ったことをすぐに口にする
- すぐに気が散る
- 整理整頓が苦手
- 話しかけられても注意を払えない
- せっかちで怒りやすい
- 落ち着きがない
- すぐに物を失くす
- 家族にもADHDと診断された人がいる
それぞれの項目を具体的に解説していきます。
計画性がない
ADHDの人の特徴のひとつが「計画性がない」ことです。
ADHDの人は先の予定を立てて準備をしたり、計画に沿って行動することができません。
ということはありませんか?
一般の人は旅行に行こうと思ったら、行先のリサーチをしたり、数日前から持ち物の準備を始めます。
しかしADHDの人は、優先順位をつけることが苦手なので、計画的に物事を進めることができません。
旅行に行くと言っているのに、突然まったく関係のない行動を取ったりします。
大事なことを忘れたり先延ばしにする
ADHDの人は「大事なことを忘れたり先延ばしにする」傾向があります。
気がそれやすく、長時間覚えておくことが苦手だからです。
誰しもうっかり忘れてしまうことはあるでしょう。
大事な仕事の予定や締め切りを守れないこともあるでしょう。
仕事に支障が出ているのであれば、すぐにでも対処法を考えるべきです。
思ったことをすぐに口にする
衝動性のADHDの場合は「思ったことをすぐに口にする」特徴も見られます。
静かにしていなければいけない場面で喋ってしまったり、心の声がそのまま声に出てしまうのです。
赤の他人に対して
などとつい言ってしまい、人間関係でトラブルが絶えないケースも。
また相手が話の途中であるのに、話し始めてしまうことも少なくありません。
と頭を抱える妻も多いようです。
すぐに気が散る
「すぐに気が散る」というのも、ADHDの特徴のひとつ。
ひとつのことに集中するのが苦手なため、つい他の事に気を取られてしまいます。
さらにマルチタスクも苦手なので、作業がなかなか進みません。
集中できないのとは反対に「過集中」といって、集中しすぎて周りが見えなくなるケースもあります。
整理整頓が苦手
「整理整頓が苦手」な夫もいます。
大抵の人は一度整理したら、大抵の人は元にあった場所に物を戻すことでしょう。
しかし、ADHDの人は物を片付ける途中で違うところへ注意が向いてしまうと、物を戻すことができません。
少しずつ部屋が散らかり、散らかった部屋を見て
と途方に暮れてしまいます。
段取りをくむことが苦手なので、どこに何を片付けていいか、どこから手をつけていいか分からなくなってしまうのです。
話しかけられても注意を払えない
不注意優勢のADHDの場合「話しかけられても注意を払えない」ことがよくあります。
何か別のことを考えていたり、他のことに集中していると、話しかけられても気づかないのです。
時にはその行動のせいで「無視をされた」と誤解を与えてしまうことも。
という場合は、不注意優勢のADHDの可能性があります。
せっかちで怒りやすい
衝動性ADHDの人は「せっかちで怒りやすい」のが特徴です。
感情のままに行動してしまうので、怒りの感情をそのまま表に出してしまいます。
また、我慢したり待つことも苦手です。
相手が遅いとイライラし、怒りの感情をそのまま表現します。
時には怒りが大爆発し、手が付けられなくなるケースもあるでしょう。
落ち着きがない
同じく衝動性ADHDの特徴のひとつが「落ち着きがない」という点です。
じっとしていることが苦手で、動き回ってしまいます。
たとえ椅子に座っていても、貧乏ゆすりをしたり体を常に動かしてしまうのです。
お店やレストラン、電車などの公共の場でもじっとしていられません。
列に並んで順番を待つことも苦手です。
すぐに物を失くす
「すぐに物を失くす」のもADHDの特徴のひとつです。
日常生活に支障が出るほどに、物を失くす事象が増えることがあります。
もちろん誰しもうっかりミスはあることです。
なくし物だけでなく、忘れ物が多いのも特徴のひとつ。
仕事に持っていくものを忘れたり、家に持ち帰るものを忘れたりしてしまうのです。
家族にもADHDと診断された人がいる
「家族にもADHDと診断された人がいる」場合、夫がADHDの確率も高くなります。
ADHDは先天性の障害なので、遺伝が大きく関係しているといった研究結果も。
親がADHDの場合、その子どももADHDである可能性は非ADHDの親の場合と比べると5〜10倍高いといわれています。これを確率に直すと、親がADHDの場合、50〜80%(平均70%)の確率で遺伝するという研究結果が出ています。
たとえば子供がADHDと診断されていたなら、父親から遺伝している可能性もあるのです。
また夫の両親の言動にも注意してみましょう。
ADHDとアスペルガー症候群の違い
ADHDと間違われやすい障害のひとつに「アスペルガー症候群」が挙げられるでしょう。
ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)とは
社会的なコミュニケーションや他の人とのやりとりが上手く出来ない、興味や活動が偏るといった特徴を持っていて、自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群といった呼び方をされることもあります。
アスペルガー症候群とADHDはまったく別の障害ですが、実際は専門家でもどちらの診断が適しているのか判断できないことも。
たとえば
といった点は、アスペルガー症候群とADHDで共通する症状です。
アスペルガー症候群は特に下記の症状が強く表れます。
- 社会性の難しさ
- 表現の乏しさ
- こだわりの強さ
一方でADHDは「注意欠如多動性障害」という障害です。
注意力が散漫だったり、身体の多動が大きな特徴でしょう。
アスペルガー症候群優位なのか、それともADHD優位なのか見極めるのは難しいことです。
もしどちらかはっきりさせたい場合は、専門家に聞かなければなりません。
ADHDの夫への賢い接し方
ADHDの夫には、その特性を理解した適切な接し方が求められます。
接し方を間違えると、夫婦仲がこじれるばかりか、妻自身が精神的に参ってしまうことも。
ADHDの可能性がある夫に対しては、下記の対応をおすすめします。
- 病院で治療を受ける
- 同じものはまとめてしまっておく
- ルーティンを決める
- 集中できる環境を作る
- 自己肯定感を高める
それぞれの対応を具体的に見ていきましょう。
病院で治療を受ける
まずは「病院で治療を受ける」ことが挙げられます。
ADHDの夫と一緒に暮らしていくのは、本当に大変なことです。
生活の中で、どれだけ工夫を凝らしても、うまくいかないケースも多々あります。
お互いに疲れてしまうこともあるでしょう。
根本的な解決にはなりませんが、生活しやすくなることでしょう。
自分たちだけで解決しようとするのではなく、まずは専門家に相談してみることをおすすめします。
同じものはまとめてしまっておく
「同じものはまとめてしまっておく」ようにすると、生活が楽になることも。
ADHDの人は、意味のないことを記憶するのが苦手です。
そのため、しまう場所や順序に意味を持たせてあげると、生活しやすくなります。
ルーティンを決める
次に「ルーティンを決める」ようにしましょう。
ルーティンを決めることで、失くしものを減らすことができます。
家から帰ってきたら、時計やスマホ、財布をすべて取り出して一定の場所に置く習慣を付けます。
そうすると
という事象を防ぐことができるでしょう。
集中できる環境を作る
「集中できる環境を作る」ことも大切です。
ADHDの人はなかなか集中できませんが、一旦集中するとのめり込む人も少なくありません。
その特性をうまく利用し、まずは夫の興味を引き、集中できる環境を整えましょう。
テレビやラジオは消して、興味が他に移らないようにしてください。
自己肯定感を高める
最後は「自己肯定感を高める」ようにしてください。
ADHDの人は、特に自己肯定感が低いと言われています。
小さい頃から注意され続け、大人になってから日常生活で困ることも多いので
と思ってしまうのでしょう。
良いところを褒め、感謝を伝えてください。
自己肯定感が高くなると、自然と人に頼ることができるようになります。
夫がADHDかもと悩む妻たちの声
夫がADHDかもしれないと悩んでいるのは、あなただけではありません。
ネット上では
- ADHDの夫に疲れた
- 夫がADHDの自覚をしていない
- ADHDの夫のせいでカサンドラ症候群に
といった声が寄せられていました。
それぞれの声を具体的に紹介していきます。
ADHDの夫に疲れた
普通とは違う考え方や行動を取るので、妻は疲れてしまうのも無理はありません。
結婚して7年、なんか夫婦仲がしっくりいかない、なぜか私がイライラする、気持ちが通じにくい、ずっと悩んできましたがどうやら夫はADHDのようです。
道が覚えられない、たまに自宅を通り越す、記憶がすぐになくなる、しょっちゅう忘れ物をする、仕事等の優越順位がわからない、本が読めない、ずっとソワソワしている、電車に乗れない、じっとする場面(子供の入学式等)では腹痛&吐き気、休日出勤を忘れる、期限が守れない、会議などでは集中できなくて頭が勝手にオフになってしまう、複数人数と会話できない・・・・考え方が普通と違う、普通はこう考えるよね?っていうようなことがたびたびあるので、私も毎日疲れてしまいます。
一緒に生活していくうえで、価値観の違いは重要です。
あまりにも価値観が違うと、さまざまな場面で困惑してしまうでしょう。
上記の方はお子さんも3人おられるということでした。
夫がADHDの自覚をしていない
ADHDの自覚をしてくれないと、適切な治療が受けられず、妻も打つ手がなくなってしまいます。
夫がADHDです。離婚を考えています。
夫は病院で診断を受け気持ちを切り替えてやっていこうと決心しましたが、1年後にまた大喧嘩をしました。夫にADHDの自覚がない事がわかったからです。これを機に、アドバイスをもらうべく一緒にカウンセリングを受けようと誘いましたが、「僕に必要ない」。
せっかく持ち越した関係ですが、夫が自発的に自分を知ろうとしてくれない限り結婚生活は無理だと思い始めました。ADHDだと自覚のない夫に愛情も思いやりも何も持てません。好きだけでやっていけないなと感じました。
診断を受けたにもかかわらず、夫側に自覚がないとどうしようもありません。
確かに自分がADHDと認めるのは辛いことでしょう。
根本的には治せなくても、治療薬で生きやすくなることが分かれば、夫も治療に前向きになってくれるはずです。
ADHDの夫のせいでカサンドラ症候群に
ADHDの夫と暮らすことで、カサンドラ症候群になる妻もいます。
夫が大人の発達障害で、私はいわゆるカサンドラ症候群になってしまいました。病院に通い始めて少しずつ落ち着いて、ようやく周りにも少し話せるようになってきたのですが、驚いたことに、発達障害の身内によってつらい思いをしている友人が周囲に何人もいたのです。
カサンドラ症候群は、発達障害の夫を持つ妻が陥りがちな身体的・精神的不調状態のことです。
カサンドラ症候群は、アスペルガー症候群の夫やパートナーへの報われない支援の日々から精神的苦痛が大きくなり、本人自体が心身ともに健康でいられなくなってしまう状態になります。コミュニケーションがうまくとれず、配偶者のストレスや不安、不満が強くなってしまいます。
正式な病名ではありませんが、2003年に心理学者が命名したことから、世に知られるようになりました。
カサンドラ症候群になってしまうと、なかなか抜け出すことができません。
カサンドラ症候群については、下記の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
ADHDかどうかチェックする10の項目は下記の通りです。
- 計画性がない
- 大事なことを忘れたり先延ばしにする
- 思ったことをすぐに口にする
- すぐに気が散る
- 整理整頓が苦手
- 話しかけられても注意を払えない
- せっかちで怒りやすい
- 落ち着きがない
- すぐに物を失くす
- 家族にもADHDと診断された人がいる
ADHDの可能性がある夫に対しては、下記の対応をおすすめします。
- 病院で治療を受ける
- 同じものはまとめてしまっておく
- ルーティンを決める
- 集中できる環境を作る
- 自己肯定感を高める
ADHDの夫を持つ苦しみは、同じ境遇の人にしか分かりません。
周囲の理解が得られずに、苦しむこともあるでしょう。
適切な接し方が分かれば、道が開けることもありますよ。
常識がない夫への接し方は、下記の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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