「夫が糖尿病になった場合に取り入れたい食材は?」
「夫が糖尿病になってしまった時の対処法は?」
「夫が糖尿病だという理由で離婚は可能?」
といったお悩みを抱えていませんか?
夫婦二人、いつまでも元気に過ごすのが理想ですが、現実はなかなか厳しいもの。
夫が糖尿病になれば、妻としても心配になることでしょう。
当記事では
- 夫が糖尿病の場合に取り入れたい食材7選
- 夫が糖尿病に!食事以外でできる対処法
- 糖尿病の夫と離婚は可能?
といった内容を徹底解説していきます。
夫が糖尿病でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただければ、糖尿病の夫に対し、妻としてどう接したらいいかがきっと分かるはずです。
夫が糖尿病の場合に取り入れたい食材7選
夫が糖尿病の場合は、まず食事に気を付けなければなりません。
糖質やタンパク質などのバランスを調整し、合併症を予防しなければならないからです。
糖尿病は何らかの原因によって血糖値のコントロールを失い、高血糖状態が継続する病気です。高血糖状態が継続することによって、糖尿病合併症(糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害など)をひき起こします。
糖尿病の食事療法は、血糖値のコントロールを助け高血糖状態が継続することを避けることにより、合併症を予防することを目的に行われるものです。
実際にどのような食事を摂らなければならないか、具体的なところは専門の医師と相談しながら決めていきましょう。
今回は血糖値の乱効果を防ぐためにおすすめの食材をご紹介します。
- 玄米や胚芽米
- 豚肉中心の肉料理
- 青魚
- 高野豆腐
- キノコ類
- おすすめの野菜
- 糖質の少ない調味料
それぞれの食材のおすすめポイントや使う際の注意点を見ていきましょう。
玄米や胚芽米
主食は「玄米や胚芽米」がおすすめです。
精白米は血糖値を急激に上げるため、糖尿病のリスクが増えるといわれています。
白米のような消化の早い炭水化物の摂取過剰が糖尿病発症を増やすという研究は以前からあるため、白米摂取と糖尿病との関連は真実味を帯びてきています。
玄米や胚芽米には血糖値を下げるホルモンであるインスリンをサポートする、クロムというミネラルが含まれているのが特徴です。
最近では簡単に炊ける玄米や胚芽米も販売されているので、ぜひ活用してみましょう。
豚肉中心の肉料理
お肉は「豚肉中心の肉料理」がおすすめです。
豚肉には、糖尿病の食事療法でも重要視される「ビタミンB1」が豊富に含まれています。
ビタミンB1が不足すると、血糖値が下がりにくくなるのです。
ビタミンB1はインスリンが不足することにより欠乏しやすいといわれており、欠乏すると食欲不振、疲労、だるさなどの症状が現れます。また、重症な場合は脚気やウェルニッケ・コルサコフ症候群を引き起こし、さらに重篤になると死亡することもあります。
豚肉の中でもひれ肉やもも肉など、赤身部分にビタミンB1は多く含まれています。
青魚
「青魚」も積極的に取り入れたい食材のひとつです。
青魚には体内で合成できない必須脂肪酸であるDHAやEPAが含まれています。
これらの必須脂肪酸はインスリンの分泌を助け、血糖値を下げる効果が期待できるのです。
青魚(イワシ、サバ、ニシン、サンマ)やマグロなどに多く含まれるn-3系不飽和脂肪酸には、体に良い効果があると注目されている。n-3系不飽和脂肪酸は中性脂肪を下げ、血栓(血のかたまり)ができるのを防ぎ、動脈硬化を予防する働きをする。
高野豆腐
「高野豆腐」もおすすめ食材のひとつです。
高野豆腐に含まれるレジスタントタンパクという成分が、コレステロール低下や脂質代謝改善効果に繋がるという研究結果が出ています。
こうや豆腐に含まれる成分「レジスタントタンパク」の作用が考えられています。脂質代謝に加えて、この度の研究成果では糖質代謝(糖尿病)にも改善効果があることが示されました。
高野豆腐というと、煮物のイメージが強く、苦手な方も多いでしょう。
自分の好きな調理方法を見つけて、食事に取り入れてみましょう。
キノコ類
食物繊維が豊富な「キノコ類」もおすすめです。
糖質やコレステロール、塩分の吸収を抑えてくれるでしょう。
マイタケには血糖値の急上昇を抑える効果が期待できます。
新潟薬科大学と、(株)雪国マイタケの共同研究で、マイタケに血糖値の急上昇を抑える作用があることがわかりました。
香りが強いので、苦手な方もいますが、細かく刻んでハンバーグなどに入れてみると食べやすくなるでしょう。
おすすめの野菜
糖尿病には「おすすめの野菜」があります。
特におすすめなのがブロッコリーや小松菜などの緑黄色野菜やトマトです。
糖の代謝を促進してくれるでしょう。
反対にイモ類やとうもろこしといった、デンプン野菜は糖質が多く含まれているので注意してください。
人参、レンコン、大根などの根菜も、糖質が多めなので控えめにしましょう。
糖質の少ない調味料
意外と見落としがちなのが「調味料」です。
糖質が多い調味料もあるので、調味料を使う際には注意しましょう。
糖質が多い調味料としては下記が挙げられます。
少量なら問題ありませんが、使い過ぎには注意しましょう。
一方で酢には血糖値を上げにくくする効果が期待できます。
積極的に酢を使って、血糖値を抑えましょう。
夫が糖尿病に!食事以外でできる対処法
糖尿病に効果的なのは食事だけではありません。
食事以外のところにも、気を使うようにしましょう。
主に気を付けたいのは下記の点です。
- 空き時間に運動する
- ストレスを溜めない
- ネットの情報を過信しない
それぞれの対処法を詳しく見ていきましょう。
空き時間に運動する
まずは「空き時間に運動する」ことが大切です。
糖尿病を改善させる運動として、有酸素運動とレジスタンス運動の実施が推奨される。また、有酸素運動とレジスタンス運動の併用はそれぞれの運動単独よりも効果的に糖尿病を改善させることも報告されている。
有酸素運動とは、ウォーキングやジョギング、自転車などの運動です。
一方、レジスタンス運動はいわゆる筋トレのことで、腹筋や腕立てを指します。
まとまった時間が取れなくても、空いた時間に筋トレや踏み台昇降など、積極的に運動を取り入れましょう。
ストレスを溜めない
二つ目は「ストレスを溜めない」ことです。
ストレスを感じると、コルチゾールやアドレナリンといった、血糖値を上昇させるホルモンの分泌が増えてしまいます。
そのため、血糖値のコントロールも難しくなってしまうでしょう。
「ストレスの管理は、食事療法や運動療法を行うことや、薬物療法を続けるのと同じくらい、血糖コントロールにおいて重要なことです」と、米オクラホマ大学保健科学センターでトニー ファレンコフ氏(臨床心理学)は言う。
趣味の時間を設けたり、リフレッシュするひと時を一緒に過ごすなど、ストレスを溜めないように心がけましょう。
ネットの情報を過信しない
最後は「ネットの情報を過信しない」ことです。
ネットには糖尿病にまつわるさまざまな情報が飛び交っています。
まずは専門家の意見を仰ぎ、実行するようにしましょう。
夫が糖尿病だと妻も糖尿病になりやすい!
糖尿病は「生活習慣病」と呼ばれる病気の一種です。
つまり日頃の生活習慣が積み重なり、病気に繋がっているということ。
そこで気になるのは
という点です。
結論としては、夫婦は同じ生活習慣病になりやすいことが分かっています。
夫が高血圧、糖尿病、脂質異常症で治療を受けている妻は、夫がその病気で治療を受けていない妻と比べて、同じ病気で治療を受けている割合が高いことが示された。
夫が糖尿病の場合は、妻もかかりやすいので予防にも力を入れた方がいいでしょう。
早期発見も大切ですので、定期的に健康診断を受けることもおすすめします。
糖尿病の夫と離婚は可能?
糖尿病は悪化すると、生活にも支障をきたす病気です。
糖尿病の介護に疲れ切ってしまい「離婚」を考える妻も少なくありません。
糖病病の夫との離婚について
- 協議離婚なら可能
- 看護疲れは法定離婚事由にならない
下記のポイントを踏まえて解説していきます。
協議離婚なら可能
夫と話し合いを行ない「協議離婚」が成立すれば離婚は可能です。
協議離婚とは、お互いが合意のうえで離婚する方法のこと。
協議離婚とは?
夫婦が話し合いをし、離婚する旨の合意が成立すれば、後は離婚届を市区町村に提出するだけで離婚が成立します。
この手続により離婚するケースが大半を占めています。
弁護士を立てる必要もありませんので、お金もかからずシンプルな方法といえるでしょう。
とはいえ、糖尿病の夫が離婚に合意してくれないことも考えられます。
仕事に行くことすら厳しい状況の場合、離婚すれば夫は今よりも過酷な状況になってしまうでしょう。
それを分かっていて離婚に合意してくれる夫はなかなかいません。
看護疲れは法定離婚事由にならない
協議離婚が成立しなければ、離婚調停や裁判といった次の段階に進みます。
調停離婚とは?
夫婦間で話し合いをしたが離婚について合意できない、相手が話し合い自体に応じない場合には、調停による離婚をめざすことになります。調停委員(男女1名ずつの場合が多い)と呼ばれる人が中心となって夫婦双方の話を聞き、離婚の合意や財産分与等の離婚の条件についてそれぞれの意見の調整を行ってくれます。
裁判になると、法定離婚事由に当てはまるかどうかが争点です。
(裁判上の離婚)
第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
「糖尿病の看病に疲れた」という理由は法定離婚事由に当てはまりません。
それどころか心証も悪くなり、裁判では不利になってしまうでしょう。
自分のケースが離婚可能かどうか、まずは弁護士に相談してみることをおすすめします。
まとめ
血糖値の乱効果を防ぐためにおすすめの食材は下記の通りです。
- 玄米や胚芽米
- 豚肉中心の肉料理
- 青魚
- 高野豆腐
- キノコ類
- おすすめの野菜
- 糖質の少ない調味料
食事以外にも、下記の点に気を付けましょう。
- 空き時間に運動する
- ストレスを溜めない
- ネットの情報を過信しない
最愛の夫が糖尿病と診断されるのは、妻としても辛いものです。
中には薬の副作用で、性機能が衰えてしまう夫もいます。
夫の介護の大変さは、経験した人にしか分からない問題でしょう。
夫が病気になった場合に離婚が可能かどうかは、下記の記事でも紹介しています。
コメント