「旦那様という呼び方はおかしい?」
「旦那様以外の呼び方はある?」
「他人の旦那様の呼び方マナーは?」
上記のような悩みを抱えていませんか?
「旦那様」や「ご主人」「夫」など、配偶者の呼び方は様々です。
どれが適切な呼び方なのか、迷ってしまう方も多いでしょう。
この記事では
- 旦那様という呼び方は下品でおかしい?
- 旦那様以外の夫の呼び方は?
- 他人の夫を呼ぶ時の敬称は?
上記の内容を、体験談とともにご紹介していきます。
旦那の呼び方に迷っている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
旦那様という呼び方は下品でおかしい?
「旦那様という呼び方は日本語として正しいのだろうか?」
と思う方も多いようです。
この項目では
- 「旦那」は相手を敬う言葉
- 身内に敬称は付けないのがマナー
- どちらの旦那を指しているのか分かりにくい
といった内容について、詳しく解説していきます。
「旦那」は相手を敬う言葉
「旦那」と呼ぶことが下品だと感じ「様」を付けて呼ぶ方もいるようです。
しかし「旦那」の元の意味を知ると、言葉自体に下品な意味がないことが分かります。
だんな【×檀那/旦那】 の解説
《(梵)dānaの音写》1 ほどこし。布施。転じて、布施をする人。檀越 (だんおつ) 。檀家。
2 商家の奉公人などが男の主人を敬っていう語。「店の大―」
3 商人が男の得意客を、また役者や芸人が自分のひいき筋を敬っていう語。また一般に、金持ちや身分のある男性を敬っていう。「―、これはよい品でございますよ」「顔見世に―衆を招く」
4 妻が夫をいう語。他家の夫をいう場合もある。「お宅の―」
5 妾 (めかけ) の主人。パトロン。「―がつく」「―を取る」
「旦那」は古代インドで使われていたサンスクリット語が語源です。
人々が僧侶に対し、感謝を込めて「ダーナ(施し)」を行っていたことが語源となりました。
そして「ダーナ」が中国や日本に伝わり、施しを行う人も「旦那」になったのです。
昔はお金をくれる人のことを「旦那様」と敬意を込めて呼んでいました。
今もその名残が残っており、お金を稼いできてくれる夫が「旦那」と呼ばれています。
語源を見てみると、まったく下品な意味はありません。
それどころか相手を敬う呼び方なのです。
しかしカジュアルに使われることが増えてきたので「下品」と感じる方もいるのでしょう。
身内に敬称は付けないのがマナー
確かに「旦那様」と「様」を付けることで、耳ざわりが丁寧に聞こえますよね。
と意識していることから「旦那様」と呼んでいる人もいるようです。
しかし日本語のマナーとして
という暗黙のルールがあります。
たとえば会社やきちんとした場面において
とは言いません。
と言うのが大人としてのマナーでしょう。
つまり夫のことを「旦那様」と呼ぶのも、日本語としては間違っているので気を付けるべきです。
どちらの旦那を指しているのか分かりにくい
日本語として間違っているだけでなく、聞き手を混乱させる可能性もあります。
たとえば
と言ったとしましょう。
相手の配偶者のことも「旦那様」と呼ぶので、どちらの夫を指しているのか分かりにくいですよね。
誰かと話している時には「様」は付けずに呼ぶのが適切でしょう。
旦那様以外の夫の呼び方は?
「旦那様以外に呼び方はある?」
「夫を呼ぶ時のマナーが知りたい!」
日本語には「夫」を指す言葉として「旦那」や「主人」など様々な言葉があります。
使うシーンによって、呼び方を使い分けるのが良いでしょう。
- ビジネスシーン:夫
- 目上の人と話す時:主人
- 親しい友人と話す時:旦那
- 親戚と話す時:名前+さん
- 呼び方に迷ったら:夫か主人
それぞれの使い方を詳しく解説していきます。
ビジネスシーン:夫
ビジネスシーンで話す際には「夫」が適切です。
「夫」は公式の書類にも使用される正式な名称となっています。
「妻」の対義語でもあり「夫」と「妻」の間に上下関係はありません。
対等な関係を表す言い方と言えるでしょう。
最近では共働きの家庭も増えており、男女平等が推奨されています。
「夫」なら現代社会にも適応できる呼び方でしょう。
といった使い方をします。
目上の人と話す時:主人
目上の人と話す時には「主人」が適切です。
特に年齢層が高い人には、好まれる呼び方となっています。
昔ながらの呼び方なので、聞き馴染みがあるのでしょう。
しゅ‐じん【主人】 の解説
1 家の長。一家のぬし。また、店のぬし。あるじ。「隣家の主人」「老舗 (しにせ) の主人」2 自分の仕える人。雇い主など。「主人の不興を買う」
3 妻が他人に対して夫をさしていう語。「主人は出張しております」
4 客を迎えてもてなす立場の人。「主人役をつとめる」
男女平等が推奨されている現代社会においては「主人」と呼ぶことを嫌がる人も増えてきているようです。
相手の考え方によっては「主人」ではなく「夫」を使った方がいいこともあります。
臨機応変に使い分けられるといいですね。
といった使い方ができます。
電話で顔の見えない相手にも使える言葉でしょう。
親しい友人と話す時:旦那
親しい友人と話す時は「旦那」を使うことができます。
今ではカジュアルに用いられる表現ですので、違和感を覚える方は少ないはずです。
しかしどうしても「旦那」と呼ぶことに抵抗を感じる方もいます。
抵抗がある場合は「主人」や「夫」、また旦那の下の名前で呼んでも問題ないでしょう。
親戚と話す時:名前+さん
親戚や相手の家族と話す時は、旦那の下の名前に「さん」を付けて呼びます。
一般的には「旦那」や「主人」といった表現は好まれません。
相手にとっては自分の息子や兄弟、親戚にあたるのですから、名前が一番しっくりくるでしょう。
相手との関係性にもよりますが、嫌な気持ちにさせてしまう可能性があります。
旦那を敬っていることを示すためにも「さん」を付けて呼びましょう。
呼び方に迷ったら:夫か主人
咄嗟のことで呼び方に迷ったら「夫」か「主人」がおすすめです。
上手に使い分けるためには、慣れが必要でしょう。
目上の人相手に「旦那」と呼ぶのはあまり適切ではありません。
誰にでも失礼のない言い方はやはり「夫」か「主人」です。
他人の夫を呼ぶ時の敬称は?
自分の夫に敬称は付けませんが、他人の夫を呼ぶ際にはもちろん敬称を付けるべきです。
親しい間柄であれば
と敬称を付けずに呼ぶこともあるでしょう。
しかし幼稚園で会ったママ友に
と言うのは不自然です。
他人の旦那を指す際には
- 旦那様(さん)
- ご主人
- 名前+さん
といった呼び方が用いられます。
それぞれの使い方を詳しく見ていきましょう。
旦那様(さん)
まずは「旦那様」もしくは「旦那さん」と呼ぶことができます。
関係性によって、使い分けるといいでしょう。
あまり親しくない相手や目上の人と話す際には「旦那様」を使ってください。
といった使い方が適切です。
少し親しくなってくると「旦那様」は堅苦しい印象になってしまいます。
と「様」ではなく「さん」が自然でしょう。
ご主人
次に使えるのは「ご主人」です。
そこまで仲良くないけれど、顔見知りの場合に用いられます。
また目上の人に使うこともできる呼び方です。
強いて言うなら「旦那様」よりも「ご主人」の方がやや固い表現と感じる人もいるようです。
「ご主人様」と呼ぶ方方法もありますが、これは「御」と「様」の二十敬語になってしまいます。
「ご主人」だけで十分敬意を伝えることができるでしょう。
名前+さん
最後は下の名前に「さん」を付ける呼び方が挙げられます。
これは親しい間柄の場合に用いられる表現です。
ただあまり親しくないのに、名前で呼ぶと「馴れ馴れしい」と敬遠される可能性もあります。
関係性を把握したうえで、使うようにしてください。
といった使い方をします。
旦那様と呼ぶ人に違和感を感じる妻たちの声
自分の夫を「旦那様」と呼ぶことに違和感を感じる妻たちは少なくありません。
ネット上では
- 違和感を感じる
- いい奥さんぶろうとしているように聞こえる
- 見下されているように感じる
といった声が挙がっていました。
それぞれの声を詳しくご紹介します。
違和感を感じる
芸能人のblogを見ても、旦那さまと言ってる方がいて、わたしは言ったことがないのでなんだか違和感があります。
最近では芸能人でも「旦那様」と言っている人もいるようです。
夫を立てる言い方をしているつもりなのでしょうが、聞き手には違和感を与えてしまいます。
いい奥さんぶろうとしているように聞こえる
頭悪い人が頑張って(無理して)いい奥さんぶろうとして間違ってんなぁって思います。
普通自分の夫に対して他人に「旦那様」って言いませんよ。
使用人じゃないんだから。
男の人を立てるのはよいことですが、TPOはわきまえましょうよって思います。
日本語としてのマナーがなっていないと思う人もいるようです。
自分たちの間では何と呼んでも自由ですが、人前では「様」を付けずに呼んだ方がいいでしょう。
見下されているように感じる
旦那さんは旦那でいいのにさんをつけるため、
「旦那さん」で話を進められると「あなたも私の旦那さんを敬え」と言われているような(?)不思議な感覚に陥り、イライラすると自分で分析します。
「私どもの会社の社長さんが」と言うような感じ?いや、それよりもっとイライラします。
「身内に敬称を付けない」のは謙譲語の一種です。
自分側を下げることで、相手を立てています。
ところが「旦那様」と自分側を下げていないので、相手は見下されたように感じてしまうのでしょう。
まとめ
「旦那への敬意を表したい」「丁寧な言い方をしたい」と思うことで「旦那様」と呼ぶ人もいます。
どうしても「旦那」と呼びたくない人は「夫」「主人」といった別の呼び方がいいでしょう。
妻たちの体験談を見ても
- 違和感を感じる
- いい奥さんぶろうとしているように聞こえる
- 見下されているように感じる
といった声が挙がっていました。
相手を不快にさせないためにも「旦那様」とは呼ばないようにしましょう。
上手に使い分けて、マナーを守れる素敵な妻を目指したいですね。
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