「夫を英語表記すると何と言うのか気になる!」
「日本語と英語の“夫”は同じ意味?」
「夫の英語表記の使い方は?」
上記のようにお考えではありませんか?
日本では、女性から見た配偶者のことを「夫」「旦那」「主人」と呼びますよね。
男性配偶者を英語表記すると「ハズバンド」となりますが、実は日本語の“夫”と英語の“ハズバンド”はイコールではないのです。
今回の記事では、以下3つについて解説します。
- 夫の英語表記はハズバンド!カタカナだと違う?
- 英語とカタカナで意味が違う!夫のニュアンスの違いは?
- 夫をカタカナで書くとハズバンド!英語のもう一つの意味は?
今回の記事を最後まで読めば、英語に少し詳しくなった気分になれるでしょう。
さっそく、内容を解説していきます。
夫の英語表記はハズバンド!カタカナだと違う?
日本語で“夫”のことを、英語では“ハズバンド”といいますよね。
ハズバンドという単語は、英語に詳しくない方でも一度は耳にしたことがあるでしょう。
今回の章では、夫とハズバンドそれぞれの意味を今一度おさらいします。
- 夫の意味は?
- ハズバンドの意味は?
順番に見ていきましょう。
夫の意味は?
辞書には、日本語の“夫”の意味が以下のように示されています。
- 成人した男
- 仕事にたずさわる男
- 男の配偶者。おっと
とはいえ、夫という単語を使うのは、一般的に女性が自身の配偶者を指す場合。
- うちの夫が仕事人間でつまらない
- 夫がドライブに連れて行ってくれて楽しい週末だった
上記のように、奥さんが自分の配偶者の話を他人にする場合に「夫」という単語を使います。
ちなみに日本語では、夫の最大の意味である「男の配偶者」を指す単語が複数あるのです。
それぞれの使い方は、以下の通り。
- 主人…目上の人と話す場合・妻として行動する場合
- 旦那…ママ友など親しい間柄で会話をする場合
- 夫…SNSやビジネス上で使う。場面を問わず使える
ひとえに「男の配偶者」といっても、場面によって使い分けたほうが良いということです。
勉強になりますね。
ハズバンドの意味は?
続いて、夫という意味のハズバンド(husband)についてです。
辞書によると、ハズバンドの意味は以下の通り。
- 夫
- (特に他人の財産の)管理人
- 家政を上手に処理していく(ことのできる)人、家財家政の管理人
- ひも
- 男役
- 本命のボーイフレンド
ハズバンド=夫でも問題はありませんが、上記のように様々な意味があるので、使い方には気を付けたいところですね。
ちなみに本場アメリカでは、夫のことをハズバンドと言う人は少数派。
日本でも、自身の配偶者のことを「夫」と表現する奥さんは少数派ですよね。
つまり、夫もハズバンドも「男の配偶者」という意味があるものの、使われる頻度はそこまで高くありません。
英語とカタカナで意味が違う!夫のニュアンスの違いは?
夫のハズバンドも「男の配偶者」を示すことがわかりました。
しかし、同じ人物のことを指しているにも関わらず、若干ニュアンスが異なるのです。
今回の章では、夫とハズバンドのニュアンスの違いを、以下3つを例に紹介します。
- 夫は男尊女卑でハズバンドは対等
- 夫は財布を持たずハズバンドは経済的自立をしている
- 夫は他人行儀でハズバンドはパートナー的意味がある
順番に見ていきましょう。
夫は男尊女卑でハズバンドは対等
夫は男尊女卑でハズバンドは対等について解説します。
夫と聞くと、日本古来の男尊女卑を連想する方も多いでしょう。
- 奥さんは夫の二歩後ろを歩かなくてはならない
- 夫が家庭の長で奥さんは家政婦と同じ扱い
ちなみに、夫と同じ意味の「主人」は、奥さんが自ら夫を立たせてあげている感じがしますよね。
夫の上司など、目上の人物と会う場合、夫のことをあえて「主人」と呼ぶ奥さんも多いのではないでしょうか。
反対に、友達同士で夫の愚痴を言い合うといったシチュエーションの場合は、旦那を使います。
- 旦那がウザい
- 旦那が嫌いすぎて家に帰りたくない
つまり、主人でも旦那でもない夫は、夫が上・奥さんが下という構図になってしまうのです。
一方、ハズバンドは夫婦関係が対等というイメージがあります。
アメリカの夫婦を見ていると、日本よりも夫婦関係が平等っぽく見えますよね。
夫は家計を知らずハズバンドは経済的自立をしている
夫は家計を知らずハズバンドは経済的自立をしているについて、解説します。
日本では、労働者が男性一馬力家庭であっても、家計を管理しているのは奥さんという場合が非常に多いです。
つまり、日本の多くの夫は家計に関して無頓着。
- 稼いできたんだから文句ないでしょ!
- 稼ぎをすべて渡すから後は好きにしてい
- 家計管理は面倒だから奥さんの仕事ね!
日本の多くの夫は、家計管理に関して上記のように思っています。
しかし、アメリカでは「自分で稼いだお金は自分のもの」という考えが主流。
したがって、たとえば男性一馬力家庭であれば、家計管理は夫が担当します。
奥さんは夫からお小遣いや生活費をもらい、もらった金額の中でやりくりしていくのです。
つまり、以下のように捉えられますね。
- 夫は家計を知らずお金に無頓着
- ハズバンドは経済的自立をしている人
どちらが良いのかは、各家庭によって異なりそうです。
夫は他人行儀でハズバンドはパートナー的意味がある
夫は他人行儀でハズバンドはパートナー的意味があるについて、解説します。
日本では、親しいママ友などとの会話の場面でも、自身の夫のことを名前では呼びません。
- うちの夫が短気で嫌になる
- うちの主人が多忙でいつもワンオペ。そろそろつらいわ
- うちの旦那が朝寝坊の常習犯でイライラする
上記のように、配偶者のことを「夫」「主人」「旦那」で表現しますよね。
しかしアメリカでは、親しい間柄で会話をする際にハズバンドは使いません。
夫のことは名前で表現するのです。
- 最近うちのトムが育児に協力的でうれしい
- ジョンが買い物に連れてってくれて助かった
配偶者のことを他人行儀に「夫」と表現するより、アメリカのハズバンドのほうがパートナー感は強いですよね。
夫をカタカナで書くとハズバンド!英語のもう一つの意味は?
最後に、英語のハズバンドのもう一つの意味を紹介します。
- ハズバンドを略してhubby!
- husbandとhubbyの使い分け例
順番に見ていきましょう。
ハズバンドを略してhubby!
夫を英語表記するとハズバンドになりますが、実は、アメリカで夫のことをハズバンド呼びする奥さんは少数派。
英語で夫を表現したい場合に用いられる単語は、hubby(ハビー)が一般的です。
アメリカでは「母親」を、マザーと呼ばずにマミーと呼びますよね。
ハズバンドとハビーの関係性に関しては、マザーとマミーと同じです。
ハズバンドは堅苦しい印象ですが、ハビーは軽い印象ですよね!
husbandとhubbyの使い分け例
最後に、ハズバンドとハビーの使い分け例を紹介します。
基本的に、ハビーはハズバンドを砕けさせた言い方なので、目上の人や公の場では使用しません。
したがって、ハズバンドとハビーを比べると、ハズバンドのほうが堅苦しい印象になります。
日本で言うと、以下のような感じですね。
- 夫の上司に「夫(旦那)がお世話になっております」と言うのはNG
- 夫の上司には「主人がお世話になっております」が◎
つまり、ハズバンドとハビーの使い分けは以下のようになります。
- ハビーは友人など対等に話せる人にのみ使う
- ハズバンドは目上の人や公の場で使う
日本語も英語も時と場合によって、同じ意味を持つ単語でも使い分けが必要ということです。
どちらを使えば良いかわからなくなった場合は、目上の人に使う「ハズバンド」を使っておくほうが無難といえるでしょう。
まとめ
今回の記事では、日本語の夫と英語のハズバンドの違いを紹介しました。
日本語の夫と英語のハズバンドには、以下のようなニュアンスの違いがあります。
- 夫は男尊女卑でハズバンドは対等
- 夫は財布を持たずハズバンドは経済的自立をしている
- 夫は他人行儀でハズバンドはパートナー的意味がある
日本の夫婦関係はアメリカに比べ、ただの婚姻関係を結んでいるパートナーといったイメージ。
アメリカは、人生の伴侶といったイメージですよね。
今後、英語で夫を紹介する機会があれば、ハズバンドやハビーを使ってみてはいかがでしょうか。
夫の使い方、ハズバンド・ハビーの詳しい使い方に関しては、以下の記事も参考にしてみてください。
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