「旦那が育休を取ることは可能?」
「旦那の育休のベストタイミングは?」
「旦那が育休を取るメリットが知りたい!」
上記のようなお悩みを抱えていませんか?
男性の育休の話を耳にする機会が増えてきましたが、まだまだ詳しく知らないという方も少なくありません。
育休期間やタイミングなど旦那の育休について、詳しく知りたいですよね。
当記事では
- 旦那の育休は実際に取れる?
- 旦那の育休のベストタイミングはいつ?
- 旦那が育休を取るメリット3選
といった内容を解説していきます。
旦那の育休についてお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
最後までお読みいただければ、旦那の育休についての疑問が解決するはずです。
旦那の育休は実際に取れる?
「育休」とは「育児休業」の略語で、子供を養育する労働者が取得できる休業制度を指します。
1992年に育児休業法が施行され、育休制度が一気に広まりました。
(育児休業の申出)第五条 労働者は、その養育する一歳に満たない子について、その事業主に申し出ることにより、育児休業をすることができる。
育休を取得できるのは母親だけではありません。
もちろん父親であっても、育児休業を取得することは可能です。
旦那の育児休業も、基本的には女性の場合と変わりません。
この項目では
- 育休期間:最長1年
- 女性と違って男性は2回取得可能
といった内容を詳しく解説していきます。
育休期間:最長1年
旦那の育休期間は最長で1年です。
子供が1歳になるまでの期間に、取得するのが原則となっています。
しかしながら「パパ・ママ育休プラス」という制度を利用することで、子供が1歳2ヵ月になるまで育休の取得が可能です。
「パパ・ママ育休プラス」を利用するには、下記の要件を満たす必要があります。
- 配偶者が子供が一歳になる前に育児休業を取得していること
- 本人の育休開始予定日が、子供の1歳誕生日前であること
- 本人の育休開始予定日は、配偶者の育休開始後であること
1人あたりの育休取得可能日数は最大1年間ですが、うまく組み合わせることで、夫婦の育休期間を延長できるのです。
女性と違って男性は2回取得可能
旦那の場合は、育休を2回取得することができます。
これは「パパ休暇」という制度を利用した、育休取得方法です。
通常、育休の取得は原則1回と決められています。
しかし生後8週間以内に育休を取得した場合は、再度育休の取得が可能なのです。
旦那の育休のベストタイミングはいつ?
「育休」と聞くと、ママの産後をサポートするイメージが強いでしょう。
しかし育休を取るベストタイミングは産後すぐとは限りません。
母親にとってどのタイミングが理想なのか、妻たちの声をまとめました。
- 出産直後
- 生後半年前後
- 妻の育休終了後
それぞれのタイミングがベストな理由を見ていきましょう。
出産直後
まずは「出産直後」という意見です。
うちは産後2ヶ月くらいまでが辛かったです。特に里帰りしなかった2人目は、退院翌日から家事と育児。赤ちゃんを片手に抱きながら食事をした思い出が。生後3ヶ月過ぎれば保育園に預けて仕事復帰する人もいるので、そこまでが大変なのでは?ほぼ徹夜で授乳する時期なので、特に夜のサポートをお願いしたいです。
出産という大きな仕事を終えた女性の体は、見た目以上にダメージを受けています。
さらに新生児のお世話で、夜もほとんど眠れない日々が続くことも。
産後鬱に悩まされる女性もいます。
産後うつとは、出産の後に精神的に不安定な状態になることです。
産後うつは出産によってホルモンバランスが乱れることと、育児に対する不安や環境の変化といったストレスの2つが原因と考えられています。
里帰りなどで実母のサポートが得られない場合は、特に旦那の助けが必要になるでしょう。
先述したように、生後8週間以内に育休を取得すれば、2回目の育休も取ることができますよ。
生後半年前後
「生後半年前後」がベストタイミングだという意見も。
生後半年を過ぎると、子供の活動量も増えてきます。
昼間はたっぷり外で遊んであげる必要が出てくるでしょう。
また夜泣きが増えてくる時期でもあります。
6か月~
夜泣き、お母さんもつらいですね
夜泣きが最も多いのは7~9ヵ月お母さんも泣きたくなるけれど、もう少し育つまで待っていてくださいね。
待てないときには、夫や家族、身近な人に相談したり、市町村保健センターなどを利用することもできますよ。
夜泣きの原因は、いまだに分かっていません。
何をしても泣き止まず、夜通し泣く我が子をあやして、寝不足の日々が続くでしょう。
夜泣きの時期にこそ、旦那にサポートしてほしいという意見は少なくありません。
妻の育休終了後
「妻の育休終了後」がベストタイミングだという意見もありました。
1才まではママが育休を取って、1才以降ママが仕事復帰するタイミングでパパが取るのはどうですか? ママ・パパ同時に育休を取ると、どうしてもパパはママのサポート役になってしまいそう。バラバラに取れば子どものお世話から家事全般やってもらえて保育園入園直後に子どもが体調を崩してもママも休まなくていいですし。
遅くとも子供が1歳になる頃には、妻の育休が終了します。
早い人には産後数か月で仕事に復帰する女性もいるでしょう。
保育園に行き始めたばかりの子供は、風邪をひくことも多く、その都度お迎えや休みを取らなければならなくなります。
パパ・ママ育休プラスを利用すると、1歳2ヵ月まで延長可能ですし、復帰直後の育休も検討してみましょう。
旦那が育休を取るメリット3選
旦那の育休はまだまだ浸透していません。
そのため、旦那が育休を取るメリットが分からない人も多いようです。
旦那が育休を取ることには下記のようなメリットがあります。
- 父親の自覚が芽生える
- 育児の大変さが分かる
- 母親の負担を軽減できる
それぞれのメリットを具体的に見ていきましょう。
父親の自覚が芽生える
一つ目のメリットは「父親の自覚が芽生える」ことです。
10ヵ月間、赤ちゃんをお腹で育てる女性とは違い、男性には妊娠も出産もありません。
そのため一般的に父親としての自覚が芽生えるのに時間がかかるようです。
育休を取ることで、子供と接する時間は圧倒的に多くなります。
育児に携わることで、父親としての自覚が出てくるようになるのです。
育児の大変さが分かる
育休を取ることで「育児の大変さが分かる」というメリットも。
「育児」と聞くと、思い浮かぶのは主に下記でしょう。
- 授乳
- オムツ替え
- 寝かしつけ
しかし育児には名前もないような仕事が山のようにあります。
たとえば
- 哺乳瓶の洗浄・消毒
- 原因不明の大泣き
- 寝返りをして戻れなくなった赤ちゃんを戻す作業
- とめどないヨダレであっという間に使えなくなるスタイを交換する
- 吐き戻しで授乳のたびに発生する着替え
- 予防接種の予約
など、挙げればキリがありません。
そのため24時間気を張っている必要があるでしょう。
また育児以外にも合間で家事もこなさなければなりません。
洗い物や洗濯物の量も増えますし、家事の途中で赤ちゃんに泣かれて思い通りには進まないでしょう。
いくら言葉で説明しても、仕事をしている旦那には理解してもらえません。
母親の負担を軽減できる
最後は「母親の負担を軽減できる」ことが挙げられます。
先述したように、母親には仕事が山のようにあるものです。
上の子がいれば、一緒に遊んであげるのも一苦労でしょう。
旦那が育休を取って、育児や家事を手伝ってくれれば、母親の負担は軽減されます。
しかし旦那が育休を取っただけで、手伝ってくれれば意味がありません。
楽になるどころか
という事態にならないよう、しっかり夫婦で話し合いましょう。
旦那が育休を取るデメリット3選
残念ながら旦那が育休を取ることにはデメリットもあります。
事前にデメリットを知っておくことで、育休に関連するトラブルを避けることができるでしょう。
主に考えられるデメリットは下記の通りです。
- 収入が減少する
- 周りの理解が得られない場合も
- 妻の負担が増える可能性もある
それぞれのデメリットを詳しく見ていきましょう。
収入が減少する
まずは「収入が減少する」ことです。
会社に行かないので、当然会社から給料はもらえません。
これは最初の6ヵ月は日給の67%、その後は50%が受け取れるという支援制度です。
しかし収入が67%になるので、生活が厳しくなるという声も。
見落とされがちですが、実は「育児休業給付金」は非課税扱いになります。
そのため厚生年金や健康保険などの社会保険料が免除されるのです。
単純に収入が「およそ6割程度になる」と誤解されがちですが、上記の制度により9割以上はカバーできると言われています。
育休中は無給となる会社が多いですが、その代わりに最大で休業前月収のおよそ6割となる「育児休業給付金」が雇用保険から支給されます。加えて「社会保険料の免除」と「税金の減額」により、およそ3割以上の負担軽減が発生します。そのため手元に残るお金で考えれば、最大で休業前月収の9割以上をカバーすることができるのです。
周りの理解が得られない場合も
残念ながら「周りの理解が得られない場合も」少なくありません。
男性の育休取得が普及してきてるとはいえ、女性の取得率が83%なのに対し、男性の育休取得率は7.48%とまだまだ低いのが現状です。
平成 29 年 10 月1日から平成 30 年9月 30 日までの1年間に配偶者が出産した男性のうち、令和元年 10 月1日までに育児休業を開始した者(育児休業の申出をしている者を含む。)の割合は 7.48%と、前回調査(平成 30 年度 6.16%)より 1.32 ポイント上昇した。
特に上司や役員など、上の世代からは理解が得られない場合があります。
最近では男性の育児休暇を義務化を目指す動きも見られ始めています。
職場の環境が整っていくと、男性の育休も取りやすくなるのではないでしょうか?
妻の負担が増える可能性もある
場合によっては「妻の負担が増える可能性もある」ので要注意です。
育休を取ったからと言って、家事や育児を手伝ってくれるとは限りません。
という旦那もいるでしょう。
そんな旦那を見ると
と妻はイライラしてしまいます。
それどころか、旦那の食事の用意も増え、ストレスに感じるケースも。
育休を取るのであれば、家事の分担や具体的に手伝ってほしい内容を話し合っておくことをおすすめします。
旦那の育休がストレス?妻たちの声
先述したように、旦那の育休がかえってストレスになるという声も。
具体的にどんなことでストレスになるのでしょうか?
ネット上では
- 1日何もせずにイライラ
- 役立たずな夫にストレス
- 旦那のありがたみを実感した
といった声が挙がっていました。
それぞれの声を具体的に解説します。
1日何もせずにイライラ
1日中何もしない旦那にイライラする妻の体験談です。
夫は、家にずっといるのに掃除をせず、赤ちゃんと遊ぼうともせず、一日中ゴロゴロ。私が先に仕事に復帰すれば「人と話せて息抜きできていいね」と嫌みざんまい。夫の育休は半年ほどだったのですが、私としてはストレスが募るばかりで「育休早く終われ。早く仕事に行け」と毎日のように願っていました。
「育休を取る」となると、妻の旦那への期待値も高くなります。
普段ならおむつを替えてくれただけで感謝できる妻も、育休となるとそうはいきません。
と思ってしまう時もあるでしょう。
期待すればするほど、その期待通りに動いてくれないとイライラしてしまいます。
役立たずな夫にストレス
旦那が手伝ってくれても、妻の役に立つとは限りません。
主人は土日絡め、二週間の有給を取得して家にいます。
俺が洗濯物やるよ!
→子供の服も全部乾燥までやってしまう。そして洗濯機入れっぱなし…
宅配弁当、1週間分頼もうとしたら、勿体ない、俺がご飯作るよ!→出てきたのはカップラーメン…
俺が上の子と遊ぶよ!→テレビに集中しすぎて、全然相手せず。上の子もつまらない。と私のもとへ。
自分が早く寝たいから、早々に寝室に上の子を促す。→誰よりも早く就寝。
二人同時に泣き出す→下の子頼むも泣き止まず、新生児相手にマジギレ。
オムツも言わなきゃ変えない。
旦那がいなければ、妻のペースで家事や育児をこなすことができます。
しかし旦那が育休で家にいると、ペースが崩れてしまうでしょう。
手伝ってくれない旦那もイライラしますが、張り切っていても家事能力が低いのも考え物ですね。
まずはしっかり夫婦で話し合うことが必要でしょう。
旦那のありがたみを実感した
旦那の育休でイライラした妻ばかりではありません。
第1子・第2子それぞれ、1ヶ月休んでもらいました。ご飯もつくり、洗濯もしたし、おしめを替え、夜泣きの子守もしていました。授乳以外は何でもしました。せっかくですから、がっつり育児参加して、パパ気分を満喫してもらいましょう。
育児や家事を積極的にやってくれる旦那に、感謝している妻もいます。
あまり長期で取るよりも、短期で取った方が旦那も頑張れる可能性があります。
旦那の性格や家事能力にもよりますので、夫婦で育休を取るかどうかはしっかり話し合いましょう。
まとめ
旦那の育児休業も基本的には女性と同じく、最長で1年取得することができます。
さらに女性とは違い、2回に分けて取れる制度もあるので、積極的に利用しましょう。
育休を取るベストタイミングは産後すぐとは限りません。
- 出産直後
- 生後半年前後
- 妻の育休終了後
それぞれのタイミングでメリットがありますので、夫婦でよく話し合いましょう。
旦那が育休を取ることには下記のようなメリットがあります。
- 父親の自覚が芽生える
- 育児の大変さが分かる
- 母親の負担を軽減できる
実際に旦那に育休を取ってもらってよかったという声も挙がっていました。
育休は産後1年の間しか取れない、貴重な機会です。
と後悔することのないよう、じっくり検討しましょう。
育休の制度を上手に利用して、旦那にも父親としての自覚をもって欲しいですね。
産後に旦那にイライラしてしまう時の対処法は下記の記事でもご紹介しています。
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