「旦那のことを夫ですって呼ぶのが正しい?それとも主人?」
「みんなの前で旦那のことをなんて呼んだらいいか分からない!」
「みんなは自分の旦那のことを外では何て呼んでるの?」
と悩んでいませんか?
本当に仲のいい友達はともかく、外で旦那のことをどう呼ぶのが常識的な呼び方なのか悩む時がありますよね。
そこで今回は、旦那の呼び方として一般的に使われる、旦那、夫、主人、亭主の使い方や正しい意味について徹底的に調べました。
当記事で紹介する主なポイントは次の通りです。
- 旦那、夫、主人、亭主の使い方や正しい意味や違いを解説!
- 自分の旦那に対する呼び方のマナーとは?
- 他人の旦那に対する呼び方のマナーとは?
旦那の呼び方について悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。
次回外で旦那の話になった時に迷ったり、恥をかいたりするのを防げるでしょう。
旦那?夫?主人?亭主?呼び方の意味や違いなどを徹底解説!
私たちは自分の配偶者のことを呼んだり、他の人の配偶者のことを呼んだりする時に一般的に次の4つの言葉を使い分けています。
それぞれ意味や使い方が異なりますので、4つの言葉の違いを正しく理解しておくことは大切です。
当項目では、上記4つの言葉の違いや意味、使い方について徹底的に紹介します。
旦那とは?
広辞苑によると、旦那の意味は次の通りです。
❶ 寺や僧に金品を寄付する人。施主。檀家だんか。 ◇寺の側からいう語。
❷ 商家の奉公人などがその主人を高めていう語。
❸ 商人などが男性の客を呼ぶときに使う語。また、役者・芸人などが自分をひいきにしてくれる人を高めていう語。
❹ 妻が他人に対して自分の夫をいう語。また、他人の夫をいう語。
「うちの━(=亭主)は甲斐性かいしょうがなくて…」 「お宅の━さんはお元気で何よりですね」 ◇「━様」の形で敬意を表す。 ◆表記①は「檀那」、②〜④は「旦那」と書くことが多い。
上記の通り、旦那には配偶者だけでなくさまざまな意味合いがあることがわかるのではないでしょうか?
旦那の語源は、次の通りです。
ダーナは直訳すると施しという意味があり、自分たちのために厳しい修行をしてくれる僧侶に感謝する気持ちが含まれています。
その後も、奉公人が主人に対して使ったり、主人を高めるために使ったりするなど、旦那には相手を敬ったり、高めたりする主従関係が含まれる言葉としても利用されました。
旦那について、わかりやすくまとめると次の通りです。
- 語源:ダーナ
- 元々の意味:主従関係が含まれる。相手を敬う言葉。僧侶に対して使ったり、奉公人が主人を呼ぶ時にも使われていた。
現在の旦那の使い方や与える印象を下記にまとめました。
- 配偶者が使う時:そんざいなイメージを与えたり逆に敬い過ぎているイメージを与えることがある。公式な場で「旦那さん」と呼ぶと、幼稚な印象を与えることもある。
- 相手の配偶者を呼ぶ時:旦那様と呼ぶこともできるが、公の場では使わないのが良い。
- 対義語:奥さん
公の場で自分の配偶者のことを「旦那」または「旦那さん」と呼ぶと、良い印象を与えないケースがあります。
反対に相手の配偶者のことを「旦那様」と呼ぶことは、可能ですが公の場ではあまり使いません。
夫とは?
広辞苑によると、夫とは次の通りです。
おっと【夫・良人】ヲツト (ヲヒト(男人)の音便)妻をもつおとこ。婚姻関係における男子。せ。つま。〈日葡辞書〉
夫は、配偶者を呼ぶときの最もオーソドックスな言い方です。
上記のように「夫」は公の場で自分の両親のことを「父」「母」と呼ぶのと同じニュアンスです。
外で配偶者を呼ぶ時に「夫」と呼ぶと、礼儀正しくマナーのある言い方と言えるでしょう。
夫について、まとめました。
- 意味:結婚している男性のこと
- 使い方:自分の配偶者のことを呼ぶ時に最もオーソドックスな言い方。公の場で使える。
- 対義語:妻
主人とは?
広辞苑によると、主人とは次の通りです。
しゅ‐じん【主人】
①一家のあるじ。
②自分の仕えている人。
③人を貴んでいう語。貴下。
④妻が夫を指していう称。
⑤客に対して、これをもてなす人。「―役」
⇒しゅじん‐がお【主人顔】 ⇒しゅじん‐こう【主人公】 ⇒しゅじん‐もち【主人持ち】
主人は、妻が自分の配偶者を呼ぶ時に使う言葉だけでなく、一家の主人(あるじ)を指したり、奉公人が自分が仕える人を指したりすることもあります。
主人について分かりやすくまとめました。
- 意味:配偶者を指して使用する際に配偶者を敬う言い方とされる。
- 使い方:妻が配偶者のことを「主人」と呼んだり、相手の配偶者のことを「ご主人」「ご主人様」と呼んだりして使う。
- 対義語:家内
元々の意味合いに主従関係の意味が含まれていることから、自分の配偶者のことを「主人」と呼ぶことを好まない人もいます。
特に話している相手が目上の人の場合、相手の配偶者のことを「ご主人様」と呼ぶことで敬意の気持ちを示せるでしょう。
亭主とは?
広辞苑によると、亭主とは次の通りです。
てい‐しゅ【亭主】 ①一家の主人。特に、宿屋や茶店などのあるじ。徒然草「その座には―夫婦、隆弁僧正、あるじ方の人にて座せられけり」
②おっと。良人。
③茶の湯で、客に対して茶を点じ接待をする人。主人。
⇒ていしゅ‐かんぱく【亭主関白】 ていしゅ‐ぐち【亭主口】 ⇒ていしゅ‐ばしら【亭主柱】 ⇒ていしゅ‐ぶり【亭主振り】 ⇒ていしゅ‐もち【亭主持ち】 ⇒亭主の好きな赤烏帽子 ⇒亭主八盃、客三盃 ⇒亭主を尻に敷く
亭主という言葉の歴史はとても古く、鎌倉時代にまでさかのぼります。
亭主の語源、由来は次の通りです。
建物の主人のことを亭主と呼ぶようになったことから一家の主人のことも亭主と呼ぶようになりました。
自分の配偶者のことを亭主と呼ぶようになったのは、江戸時代からだと言われています。
亭主について分かりやすくまとめました。
- 意味:もともとは建物の主人を意味していたが、一家の主人という意味から配偶者にも用いられる
- 使い方:現在は古風なイメージがありあまり使われない。お茶会の主催者のことを亭主と呼ぶこともある。
- 対義語:女房
現在はあまり使われない言葉ですが、古くから伝わる言葉の正しい意味を知っておくのは良いことですね。
自分の旦那に対する呼び方のマナーとは?
たくさんの呼び方があるので、
と迷いますよね。
結論から言うと、配偶者の呼び方はその時の状況や話している相手によって異なります。
例えば自分の母親ことを話題にする時に友達相手なら
と呼ぶこともあるでしょう。
反対に公の場や、目上の人と話している時には
と呼ぶのが一般的です。
同様に自分の配偶者の言い方も、その時の相手や状況によって大きく異なるのです。
当項目ではそれぞれの状況や相手に合わせた配偶者の呼び方について紹介します。
夫や主人が一般的!
仕事や、あまり親しくない人、かしこまった場所など公の場で自分の配偶者を呼ぶ時には次の呼び方が一般的です。
上記でも紹介した通り、夫は一番オーソドックスな言い方で、公の場で使うのに一番おすすめの言葉です。
主人も一般的な言い方ですが、語源に主従関係の意味合いを含んでいたので、好んで使わない人もいます。
仕事が絡む場合は苗字で呼び捨てにすることもあり
仕事が絡む時には、旦那のことを苗字で呼び捨てにする場合もあります。
例えば……
などの状況では起こり得るでしょう。
妻が配偶者のことを苗字で呼ぶ場合は
上記の使い方をします。
この場合、旦那のことを自分の配偶者としてではなく同僚として見ていると言えるでしょう。
友達同士なら旦那や旦那さんもあり
友達同士や、ママ友など気の知れた仲間とプライベートで話している時には次の言い方も可能です。
旦那は、もともとは目上の人に対して使われていた言葉ですが、現在では公の場で使うとそん雑な印象を与えかねません。
しかし、プライベートで友達と話す時には親しみを込めて旦那、旦那さんと呼ぶのは差し支えないでしょう。
本当に仲の良い相手と話す時には
など、旦那の名前やニックネームで呼ぶこともあります。
自分の配偶者を旦那と呼ぶ時の詳しいマナーは、次の記事を参考にされてください。
他人の配偶者に対する呼び方のマナーとは?
話している相手と、配偶者の話題になることもありますよね。
と悩むことはありませんか?
自分の配偶者のことを呼ぶ場合と同じように、相手の配偶者の呼び方も相手や状況によって異なります。
当項目では、
の2つの状況によって異なる配偶者の呼び方の違いを紹介します。
友達の配偶者に対する呼び方はご主人、旦那様、旦那さん
友達の配偶者や、ママ友の配偶者の呼び方は次の3つが良いでしょう。
友達とあまり親しくない間柄の場合
と呼べます。
反対にとても親しい場合は
と呼べるでしょう。
本当に親しく夫婦ぐるみで付き合いがある場合は、相手の配偶者のことも名前やニックネームを呼ぶケースも珍しくありません。
お客さんの配偶者に対する呼び方のマナーとは?
上司の配偶者や取引先の配偶者など目上の人の配偶者の呼び方は、丁寧でかしこまった言い方を心がけましょう。
この場合
など「様」をつけて敬意を表すことができます。
特にご主人様と言う呼び方は、相手に敬意を表す主人を使用し、かつ丁寧に「ご」「様」をつけているので、オーソドックスな呼び方だと言えるでしょう。
一般的に多くの妻は旦那をなんて呼んでる?
配偶者を呼ぶ時の本来の意味や、状況と相手によっての使い分け方については上記で紹介しました。
そもそも
と、気になりませんか?
当項目では、世間の妻たちが一般的に配偶者を読んでいる呼び方について調べた調査結果を紹介します。
自分の配偶者に対する呼び方はあだ名やニックネームが人気
VERYという人気サイトが独自に行なった「家以外で配偶者をどう読んでいますか?」と言う質問のアンケート調査が載せられていました。
気の知れた間柄だと、旦那、夫と言う名称より、名前やニックネームで呼ぶことが多いようです。
その次に人気の言葉は旦那でした。
パパ、お父さんと言った呼び方も珍しくないことが伺えます。
一方で
- あだ名、ニックネーム:27%
- 旦那:21%
- 主人:19%
- 夫:19%
上記のように、ほぼ同じパーセンテージであり、名前やニックネームで呼ぶ呼び方がダントツで1位になっているわけではありません。
友達や気の知れた間柄で自分の配偶者を呼ぶ呼び方は、どれもさほど変わりがないことがわかります。
多くの妻たちは、模索しながら一番良い呼び方を探していたり、状況によって使い分けたりしていることが伺えるでしょう。
目上の女性の配偶者に対する言い方
同じくVERYには「目上の女性の配偶者をどのように呼んでいますか?」というアンケート結果が載せられていました。
調査結果によると、ご主人、旦那様と言う呼び方をしている人が多いことが分かりました。
世間的には言いやすいとされている呼び方であることとが伺えます。
ここで目上の人に対して、ご主人様とつけると、さらに敬意を表せるでしょう。
まとめ
自分の配偶者についての呼び方を、もう一度まとめました。
- 友達やママ友との間:旦那、旦那さんもあり
- かしこまった場所:夫、主人が一般的
- 人気の呼び方:名前、ニックネーム
相手の配偶者についての呼び方を、下記にまとめました。
- 友達やママ友との間:旦那さん、ご主人(さん)
- 目上の人の配偶者に対する呼び方:旦那様、ご主人様
配偶者の呼び方は何種類かあり、その時の状況や話している相手によって上手に使い分けること大切です。
英語では「my husband」で完結することですが、日本語ではシチュエーションや相手によって呼び方が変わります。
面倒だと思う人もいますが、上手に使い分けられるバリエーションがあるところが日本語の美しいところでもあると言えるでしょう。
配偶者の呼び方について、さらに詳しく知りたい方は下記の記事を参考にされてください。
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