「やっぱり離婚したいけれど、どうしたらいいの?」
「離婚を考えているけれど、離婚後の生活が心配」
「離婚を考える前に何をしておけばいい?」
上記のようにお考えではありませんか。
結婚当初は好き同士仲良くいたのに、どうしても耐え切れない相手の言動などが積み重なり、「やっぱり離婚したい」という気持ちが爆発してしまうこともありますよね。
この記事では、下記について解説します。
- 男女での離婚したい理由の違い
- やっぱり離婚したいと思った時の3つの解決方法
- 離婚によって生じる5つのメリット
- 離婚によって生じる5つのデメリット
- 離婚を決める前にしておきたいこと
当記事を読めば、感情のままに離婚を決めることがなくなるため、後悔することなく離婚について考えられますよ。
「離婚したい」と思う理由は男女で違う
「離婚したい」と思うきっかけは男女によって大きく違うことをご存知でしょうか。
ここでは下記について解説します。
- 女性が離婚したいと思う理由
- 男性が離婚したいと思う理由
相手と価値観が違うと思うのは、男女のそもそもの考え方が違うからです。
女性が離婚したいと思う理由
女性が離婚したいと思う理由はおもに下記の3つがあります。
- 経済的な不安が大きい
- 家庭内暴力やDVがある
- 旦那が不倫をしている
経済的な不安が大きい
生活をしていくのにはお金が必要です。
男性が自分の欲しいものを我慢できずに買ってしまったり、借金があったりギャンブル癖があると、この人と暮らしていっていいのかと不安を覚えます。
家庭内暴力やDVがある
結婚当初は優しかった男性が、関係が深まった後に豹変するといったケースも少なくありません。
女性も1度は自分が愛した人なので、初めは我慢するケースが多いですが、エスカレートしていったり、長期にわたると離婚を考えだします。
旦那が不倫をしている
男性の不倫によって離婚を決意する女性は多いです。
女性に比べて外で仕事をする機会が多いので、男性の方が不倫をする確率が高いと言われています。
さらに、そういった男性が不倫を繰り返す可能性は極めて高いです。
結婚して婚姻関係にあるのにも関わらず、自分以外の人と不倫をしているとわかった時は、言葉にできないほどのショックを受けますよね。
男性が離婚したいと思う理由
一方、男性が離婚したいと思う理由はおもに下記の3つです。
- 夫婦生活のすれ違いやセックスレス
- 妻からの精神的な攻撃
- 妻が自分の親との折り合いが悪い
夫婦生活のすれ違いやセックスレス
男性で特に多いのは、夫婦の価値観の違いやセックスレスによるものです。
女性は結婚すると、性的な欲求を満たすことを重視しなくなる傾向にあるとされています。育児や仕事が忙しくなるなどすると、性的な欲求は後回しにしがちです。
このような原因で、何のために結婚しているのかわからなくなる男性は多いようです。
妻からの精神的な攻撃
男性もパートナーからの精神的攻撃が続くと離婚を考えます。
男性は仕事でストレスを受けるからこそ、家の中では何よりも癒しを求めるもの。
日々の不満が多い、食事を作ってくれない、無視をされたりヒステリックになり話し合いができない状況は男性を深く傷つけてしまいます。
妻が自分の親との折り合いが悪い
妻と自分の両親との折り合いが悪いと、離婚を考えてしまう男性もいるようです。
男性は自分を大事にするのと同じように、自分の両親も大事にして欲しいという気持ちが強くあります。
また、両親が年を取ったら介護の問題も。そんな時、妻が介護に前向きでなかったりすると男性は辛いですよね。
こういった問題で夫が妻との離婚を考えることは決して珍しいことではありません。
やっぱり離婚したいと思った時の解決方法は3つ
我慢に我慢を重ねていくと、やっぱり離婚したいと思う気持ちが強くなっていきますよね。
離婚したいと思った時の解決方法は、大きくわけて下記の3つになります。
- 改善する努力をする
- このまま我慢する
- やっぱり離婚する
改善する努力をする
解決方法の1つは、改善することを試みるということです。
嫌な思いをしているのに、相手に歩み寄ることは難しいかもしれません。
でも、歩み寄ることは相手のご機嫌取りをしなくてもいいのです。
どうせムダだし…と思うかもしれませんが、まずは会話から始めてみましょう。
その時は「ここをこうしてほしい」ではなく、「あなたにこうして貰えると嬉しい」という話し方が有効です。
相手を責めたり、こちらの要求を押し付けたりしないため、受け入れて貰いやすくなります。
このまま我慢する
やっぱり離婚したいと思っているということは、既に何度か関係を維持する為に改善しようとしたはずです。
それでも修復できないからやっぱり離婚したいと思っているんですよね。
ただ、子供のこと、経済的なこと、世間体などを考えるとなかなか簡単に離婚には踏み切れません。
離婚できない理由のほうが強かったり、我慢しようと思ってできるうちは、離婚せずに我慢を続けた方がいいです。
配偶者からの暴力に悩んでいる方は、以下のサイトに支援機関の情報が載っていますので参考にしてみてください。
やっぱり離婚する
改善することも、我慢することも難しくなってきた場合、残りの解決方法は離婚しかありません。
ただ、離婚したいからといってその時の感情のまま離婚を言い出すことは避けましょう。
離婚したいと思う時に「離婚」を言い出してしまうと、夫婦二人が冷静に話し合うことが難しくなります。
特に離婚後の財産のことについては、冷静に話し合えないとこじれることも多いです。
離婚によって生じる5つのメリット
では、離婚するとどんなメリットがあるのでしょうか。
大きくわけて下記の5つのメリットをご紹介します。
- 悩みがなくなり精神的に楽になる
- 仕事に打ち込める
- 自分の好きにお金が使える
- 自由な時間が持てるようになる
- 新たな出会いの可能性がある
悩みがなくなり精神的に楽になる
離婚をすると、1番大きなメリットは精神的に楽になることです。
合わない相手と一緒に暮らすことは、非常に大きなストレスとなります。
顔を合わせれば毎日喧嘩をしているような夫婦は、なおさら強いストレスを抱えているでしょう。
離婚をしてしまえば、そのような悩みからも解放されます。
仕事に打ち込める
離婚をすると、仕事に打ち込めるようになるといったメリットもあります。
正社員で働いていた人はこれまで以上に仕事に集中できますし、専業主婦やパートだった人も、新たな仕事を通して社会と関わる機会が増えます。
自分の好きにお金が使える
結婚しているときは、日常での判断やお金の使い道は、基本的に配偶者と相談して行うものです。
自分が必要なことであっても、相手に気を遣って諦めたりすることもあったでしょう。
しかし、離婚をすれば配偶者にいちいちお伺いを立てる必要はなくなります。
自由な時間が持てるようになる
結婚している時は、自分1人ではないため、相手に合わせた時間配分となります。
寝起きする時間、食事をする時間などもお互いの生活週間に合わせたものになりますし、休みの時間の使い方も自分の好きにはできなかったでしょう。
新たな出会いの可能性がある
相手との関係が悪化していても、婚姻中である限りは配偶者以外の人と交際をすると「不倫」や「不貞行為」を行ったとされてしまうことがあります。
場合によっては、配偶者に慰謝料を支払わなけらばならなくなってしまうことも。
しかし、離婚後はあなたは独身に戻るので、新たな出会いの可能性も生まれます。
離婚によって生じる5つのデメリット
メリットとは逆に、離婚することによって生じるデメリットはどんなものがあるのでしょうか。
こちらも大きくわけて下記の5つご紹介します。
- 金銭的な苦労をする可能性がある
- 子供が辛い思いをする可能性がある
- 1人で子育てする必要がある
- 偏見を持たれたり噂が広がってしまう可能性がある
- 孤独や喪失感に苛まれる
金銭的な苦労をする可能性がある
専業主婦やパートなどで収入が多くなかった人が離婚をすると、金銭的な苦労をすることが多いです。
特に子どもを引き取ってシングルマザーになってしまったら、仕事ができる時間も限られる上に、特別なスキルもないために新たな就職も困難になるでしょう。
実際にシングルマザーの貧困は社会問題にもなっています。
自分だけの給料では好きな物も買うことも、出かけることも難しくなってしまうかもしれません。
子供が辛い思いをする可能性がある
離婚はあなたと配偶者の問題ですが、子供にも大きな影響を及ぼす可能性があります。
居住地や生活環境が変わる可能性がありますし、配偶者に懐いていた場合には、突然家族とあまり会えなくなるという喪失感を与えてしまう可能性が高いです。
また、子供の行事がある時も、片親がいないと辛い思いをさせてしまうこともあります。
1人で子育てする必要がある
離婚をして子どもを引き取ると、一人で子育てをする必要があります。
結婚中に相手がほとんど家にいなかったり、家族を顧みなかったりした場合には、1人になってもあまり変わらないと思う方もいるかもしれませんが、やはりいるのといないのとでは違うことも多いです。
1人では母親の役割と父親の役割を両方果たさないといけません。
子どもがわがままや悪いことをしたとき、叱るのも自分、諭すのも自分だということを覚えておきましょう。
偏見を持たれたり噂が広がってしまう可能性がある
日本では、まだまだ離婚した人に対する偏見を持つ人がいます。
口には出さなくても、「失敗した人」などと思われていたり、実際に嫌みを言ってくる人もいるかもしれません。
こうした偏見や人の目が気になる人にとっては、離婚はデメリットとなるでしょう。
また、自分から離婚したと言っていないはずなのに、どこからか噂が広まることがあります。
たとえば子どもの学校で噂が広まったり、噂好きの近所の人から広まることも。
孤独や喪失感に苛まれる
離婚をすると、実家に帰ったりしない限り、あなたは1人になります。
離婚するまでは、喧嘩したり辛い思いをしてきたとしても「家族」がいました。
しかし、離婚をするとその家族がいなくなるため、家に帰っても「おかえり」と言ってくれる相手すらもいなくなってしまい、孤独や喪失感に苛まれることもあるでしょう。
また、離婚するということは精神的な負担が大きいため、中には自暴自棄になって家に閉じこもって何もしたくなくなってしまう人もいます。
離婚を決める前にしておきたいこと
そのときの感情のままに離婚する!と決めてしまうのはとても危険です。
離婚を決める前に、一度下記のことを考えてみましょう。
- 問題の原因を明確にする
- 改善できるかどうか考える
- 離婚する場合の金銭面について考える
- いきなり離婚を考えずに別居から始めてみる
問題の原因を明確にする
後悔しない離婚をするためには、お互いがよく話し合い、問題の原因を明確にすることが大切です。
例えば下記のような感じです。
性格の不一致の場合:相手の性格のどんなところが嫌なのか、どんな行動にストレスを感じるのか、また自分はどこまで我慢できるのかを明確にするといいでしょう。
不倫などの場合:初めてなのか過去にも繰り返しているのか、どこまで許せるのか、離婚する場合は証拠が揃っているのかなどを考えることでどう対応していくべきか道筋が見えてきます。
改善できるかどうか考える
問題の原因を明確にしたら、しっかり改善できるかどうかを考えておかないと、後から後悔する可能性が高いです。
離婚以外に選択肢があったのではないかと悩むことになったり、本当は離婚なんてしたくなかったと自分を責め続ける人もいます。
嫌だと感じているときは、相手だけではなく自分の考え方次第で見方が変わることもありますよ。
離婚する場合の金銭面について考える
離婚で後悔しないためには、金銭面を考えることはとても重要です。
以下の内容はしっかり確認しておきましょう。
- 財産分与について
- 自分だけの収入でやっていけるか
- 子供がいる場合は養育費や今後の生活費
財産分与について
離婚を考える前に、財産分与についても考える必要があります。
財産分与とは、婚姻期間中に築いた財産を2人で平等に分けることです。
この財産に当たる、預貯金・土地・不動産・株式・年金などを、離婚する前にどのように分けるかを決めておくといいでしょう。
自分だけの収入でやっていけるか
離婚前からバリバリ仕事をしている方はともかく、専業主婦や扶養の範囲内で働いている人は、離婚後の経済面での不安は大きいです。
自分だけの収入でやっていけるかを具体的に考える必要があります。
以下に厚生労働省の求職者支援制度についてまとめてあるのでご確認ください。
子供がいる場合は養育費や今後の生活費
子供がいる場合は、離婚の際にきっちり養育費について取り決めをしておかないと、離婚後ずっと支払いをしてもらえないままになってしまいます。
離婚したらどのくらいの養育費となるのか、収入から相場を調べることは可能です。
養育費の金額については以下サイトで確認できますので参考にしてみてください。
いきなり離婚を考えずに別居から始めてみる
感情のままにいきなり離婚をすると、後悔することが多いです。
冷静になるために別居するなど、一時的に距離を置いて擬似的に離婚した状態を体感するのも良いでしょう。
やっぱり離婚したいなら覚悟と思い切りが必要
いろいろ手は尽くしたけれど、やっぱり本気で離婚したいと思うのなら、覚悟を決めて行動することが大切です。
これまで、もう少しがんばってみようか、やっぱり離婚したほうがいいでは、ということを何度も繰り返してきていると思います。
長期にわたり悩んでいるなら、そろそろ覚悟を決めて行動する時期が来ているのかもしれません。
離婚する覚悟が決まったら弁護士に相談するのもあり
離婚で大きなメリットを得るには、弁護士に相談することも有効です。
相手と離婚しようとしても、うまく進まないことはよくあります。
相手が離婚に応じてくれないこともありますし、離婚の条件について合意とならないことも多いです。
場合によっては離婚調停が必要になったり、離婚訴訟が必要になったりすることもあります。
このようなとき、自分1人では有利に進めることはできません。
自分1人で話合いをすると、本来請求できる財産分与や慰謝料を請求できず、損してしまうこともあります。
以下に離婚問題が得意な離婚弁護士についてまとめたサイトがありますので、ぜひご覧ください。
まとめ
やっぱり離婚したいと思った時の解決方法は、下記の3つです。
- 改善する努力をする
- このまま我慢する
- やっぱり離婚する
離婚をすると、精神的に自由になれたりストレスがなくなるといったメリットがあります。
一方で経済的に困窮しやすくなったり、子供に悪影響が出るなどのデメリットが生じる可能性もあります。
「やっぱり離婚したい」と思って感情のまま離婚を決めてしまうのではなく、夫婦でしっかり話をして、解決方法を見つけることが大切です。
この記事を参考にして、夫婦でじっくり話をしてみてください。
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