「夫が脳腫瘍になってしまった!どうすれば良いの?」
「夫の脳腫瘍になったとき参考になるブログや治療法が知りたい!」
「夫の脳腫瘍になった場合、初期症状はどんなものがある?」
もし夫が脳腫瘍になった場合、妻である女性はどうすれば良いのか不安ですよね。
「脳腫瘍」になる確率は年間人口1万人あたり1人というデータもあり、身近な病気として認識している人は少ないでしょう。
当記事では下記について解説します。
- 夫が脳腫瘍になったらどうする?妻たちの闘病ブログとは?
- そもそも脳腫瘍とはどんな病気?どんな種類があるの?
- 脳腫瘍は治るの?実際の生存率は?
- 脳腫瘍の初期症状とは?
当記事を読んでいただくと、夫が脳腫瘍になった場合読んだ方が良いブログや、病気についての基礎知識が身につきます。
夫が脳腫瘍になった場合どう知ればよいか心配な女性は、是非最後までお読みください。
夫が脳腫瘍になったらどうする?妻たちの闘病ブログを紹介
この章では夫が脳腫瘍になった場合、参考になる妻たちのブログをご紹介します。
脳腫瘍は身近な病気ではないので、周囲の人から体験談を聞けることはまずないと考えて良いでしょう。
しかし、可能ならば体験談を参考に妻としてできることを模索したいと考えるのは当然ですよね。
下記にて夫が脳腫瘍になった妻たちのブログ3つをご紹介します。
- 夫が脳腫瘍グリオーマグレード4に……
- 脳腫瘍に打ち勝つ!脳幹グリオーマと戦う旦那さんの記録。
- 家族が脳腫瘍になったら読むブログ
夫が脳腫瘍グリオーマグレード4に……
夫が脳腫瘍グリオーマのグレード4という診断を受けてしまった女性のブログをご紹介します。
脳腫瘍の中でも最も悪性度の高いと言われる、グリオーマのグレード4(膠芽腫(こうがしゅ))との診断を受けた夫との日々がつづられています。
ブログ主の夫は、2017年に診断を受けてから3年間闘病されていましたが、2年後に全ての治療を終えて緩和ケアへと移行しました。
3年間闘病された後、2020年に亡くなられたようです。
実際の治療や普段の様子はもちろん、病気になる前の夫のことなどもつづられており、読んでいて胸が痛くなる内容もありますが、
と深く考えさせられるブログです。
脳腫瘍に打ち勝つ!脳幹グリオーマと戦う旦那さんの記録。
脳幹グリオーマという脳腫瘍で闘病中の夫との、何気ない日々の記録をしたためたブログのご紹介です。
2016年に成人では珍しいと言われる「脳幹グリオーマ」の診断を受けた夫との日々がつづられています。
診断当初は「余命半年」という診断を受けたようですが、2022年4月現在も健在の様子。
ブログだけでなくTwitterやnoteでの発信なども積極的に行われているようで、ブログの内容もほっこりする内容が多いです。
脳腫瘍という病気を受け止めながらも前向きに生きる姿勢に励まされること間違いないブログと言えます。
家族が脳腫瘍になったら読むブログ
「家族が脳腫瘍になったら読むブログ」をご紹介します。
2022年4月現在は更新されていないようですが、ブログ主の夫が2006年以前に脳腫瘍と診断されから治療の経過や介護の日々がつづられいます。
と悩む女性にとって、脳腫瘍を患った夫の介護のことも不安に感じる要素でしょう。
こちらのブログ主さんは、夫が脳腫瘍の闘病を経て介護状態になっても「幸せ」と言い切るようになるまで、時間がかかったと振り返っています。
脳腫瘍という病気は、今では5年生存率は低くない病なので、治療後の人生をいかに充実させるか、周囲がどうケアするかが大切です。
脳腫瘍と上手に付き合いつつ、夫との日々に悩みながら乗り越える様子はとても参考になりますね。
そもそも脳腫瘍とはどんな病気?種類についても解説!
この章では脳腫瘍という病気についてや、脳腫瘍の種類について解説します。
上記のように脳腫瘍については、文字からのイメージしか浮かばないと言う女性も多いのではないでしょうか。
しかし一言で「脳腫瘍」と言っても、良性・悪性だけでなく発生する箇所によっても様々な種類があり、治療方法も変わってきます。
この章では下記について解説します。
- 脳腫瘍はどういう病気なの?
- 脳腫瘍には原発性と転移性がある
- 脳腫瘍の種類とは?
下記にて順番にご覧ください。
脳腫瘍はどういう病気なの?
そもそも脳腫瘍とはどのような病気なのか、疑問に思う女性は多いことでしょう。
脳腫瘍とはその名の通り、頭蓋骨の内部に発生する腫瘍を指しますが、発生する場所によって治療法も違えば、予後も異なるのです。
「脳」とひとことで言っても、頭蓋骨の内側には下記のような組織があります。
上記組織に発生する腫瘍の総称が「脳腫瘍」と呼ばれているのです。
「脳腫瘍」という言葉自体にネガティブなイメージを抱きがちですが、
上記のように、適切な治療を受ければ予後が良好な場合も多数あります。
といった先入観を持たずに、受け止めることが何より大切なことと言えるでしょう。
脳腫瘍には原発性と転移性がある
脳腫瘍には原発性のものと転移性のものがあります。
原発性の腫瘍とはその名の通り、脳の中で発生した腫瘍で、転移性とは他の臓器がガンに侵された際に転移によって脳にできた腫瘍のことです。
脳腫瘍全体の内訳については下記を参考にご覧ください。
脳腫瘍は、まず大きく、原発性脳腫瘍(約8割)と転移性脳腫瘍(約2割)に分類されます。
原発性脳腫瘍は、その発生頻度順に、髄膜腫(実質外腫瘍:約27%)、神経膠腫(実質内腫瘍:約27%)、下垂体腺腫(約18%)、神経鞘腫(約10%)、頭蓋咽頭腫(約3.5%)などが挙げられ、これら5つの腫瘍が、原発性脳腫瘍の86%を占めます。転移性脳腫瘍は、体に発生したがんが脳に転移した腫瘍です。
脳腫瘍という病の発生頻度としては、原発性が8割とほとんどを占めていると言うデータがあります。
上記のほか、
といった特徴があるようです。
脳腫瘍の種類とは?
脳腫瘍の種類にはどのようなものがあるのでしょうか。
下記が主な脳腫瘍の種類です。
それぞれの特徴を下記にてご覧ください。
髄膜腫
髄膜腫は脳腫瘍の中で最も頻度の高く、40~60歳の女性に多く発生すると言われています。
脳を包む髄膜から発生する良性の脳腫瘍の1種ですが、まれに悪性の場合もあり、その場合は再発し易いという特徴があります。
主に手術での摘出がメインの治療方法です。
非常にゆっくり大きくなるという特徴があるため、大きくなるまで無症状なことが多いのも特徴の一つと言えるでしょう。
神経膠腫(しんけいこうしゅ※グリオーマ)
神経膠腫(しんけいこうしゅ※グリオーマ)は、神経膠細胞(グリア)と呼ばれる細胞から発生する腫瘍です。
原発性脳腫瘍の約25%を占めると言われており、悪性度を4段階に分類して呼び方も違います。
最も悪性のグレード4は神経膠芽腫(こうがしゅ)と呼ばれ、予後が悪いと言われる腫瘍です。
下垂体腺腫
下垂体腺腫はほとんどが良性の主要で、開頭術を行なわずに鼻の穴から手術をする方法が一般的だと言われています。
下垂体は頭蓋底の中心に位置していて、ホルモン分泌の司る器官です。
下垂体では様々なホルモンが分泌されており、もしこのホルモン分泌細胞が腫瘍化してホルモンが産生過多になると、
上記のように脳腫瘍の影響によりホルモン分泌に異常をきたすと、様々な症状が現れます。
ホルモンを産生しない腫瘍の場合でも、治療しないまま大きくなってしまうと、視神経を圧迫して視野傷害を起こす場合があるようです。
良性の腫瘍とはいえど早期発見・治療をするに越したことはないと言えますね。
神経鞘腫
神経鞘腫はやや女性に多いと言われていますが、良性の腫瘍です。
神経鞘腫は平衡感覚を司る前庭神経から発生することが多く、ふらつきや聴力障害などを発症することが多いと言われています。
主に脳から出た神経を守っている神経の鞘の部分から発生し、
があるようです。
良性の腫瘍ではありますが、発生した箇所によっては、
を起こさないように慎重な治療が必要なので、手術だけでなく化学療法を用いる場合が多いと言われています。
転移性脳腫瘍
転移性脳腫瘍はその名の通り、別の臓器でできたガンが脳に転移してきた腫瘍です。
昔は脳に転移すると予後は厳しい場合が多かったようですが、現在は、
など治療方法が増えてきました。
上記治療ができるようになったため、転移性の脳腫瘍が原因の死亡率は減ってきていると言われています。
脳腫瘍は治るの?実際の生存率は?
この章では脳腫瘍の治療方法や、生存率などについて解説していきます。
脳腫瘍は身近な病気ではないので、もし夫が脳腫瘍と診断されたらふさわしい治療機関やどのようなサポートが必要なのか全くわかりませんよね。
脳腫瘍の実際の治療や生存率について下記解説します。
- 脳腫瘍の治療方法とは?
- 脳腫瘍は治る病気?生存率はどれくらい?
下記にて順番にご覧ください。
脳腫瘍の治療方法とは?
もし夫が脳腫瘍になった場合の治療方法についても気になりますよね。
脳腫瘍の主な治療は下記の3つです。
まず摘出ができそうな脳腫瘍については、外科手術が一番目の選択肢になります。
脳腫瘍の手術は進化しており、
など様々な摘出方法があるようです。
しかし、腫瘍の位置や大きさによって脳にダメージを与えずに摘出することが困難かまたは不可能な場合も当然あります。
その場合は手術後に放射線療法や化学療法を用いて腫瘍を小さくする治療を並行して行う必要があるでしょう。
前の章で記載したような、
といった「定位置放射線手術」など、放射線治療は進化しているようです。
ガンマナイフ治療についてはこちら
「ナイフ」という文字から、外科手術をイメージする方も多いと思いますが、実際は腫瘍の位置をコンピューターに記憶させて腫瘍にのみ放射線を照射する治療法のことです。
しかし脳に浸みこむように増殖するタイプの腫瘍の場合、正常な細胞との境界がはっきりしないため、上記の「定位放射線手術」は適していません。
上記場合は、別の放射線療法か化学療法を選択する必要が出てきます。
化学療法では様々な薬の組み合わせによって、放射線治療と並行する形で行う場合が多いようです。
脳腫瘍の治療方法は、脳腫瘍の種類によって異なりますが、
という考えがメインのようです。
脳腫瘍は治る病気?生存率はどれくらい?
夫が脳腫瘍になった場合、
などの不安に襲われるのは当然のことです。
脳腫瘍の予後については当然ですが、腫瘍の種類によって変わってきます。
ポイントとしては、脳自体から発生しているか周囲の器官から発生しているかによるようです。
脳以外で発生する脳腫瘍の場合、5年生存率からみると下記のようなデータがあります。
上記を見ると、5年生存率は「高い」と捉える方が多いのではないでしょうか。
しかし脳から発生する腫瘍は脳以外から発生する腫瘍に比べて生命予後は悪い傾向になり、5年生存率は高くて80%程度・最も悪性と言われるものでは8%程度と大分差があります。
また後遺症についても、脳以外の組織から発生する腫瘍では、脳は圧迫されているだけで済むので、比較的症状は残りにくいようです。
しかし脳から発生する脳腫瘍は、脳を壊しながら浸潤していくので、
など脳の機能自体に損傷が残る場合が多いと言われています。
脳腫瘍の初期症状とは?
この章では脳腫瘍になった場合の初期症状について解説します。
脳腫瘍は比較的まれな病だからこそ、初期症状から「脳腫瘍かも?」とは感じにくいですよね。
しかし早期発見することで受けられる治療の幅が広がるので、小さな変化を見逃さずにいることが大切と言えるでしょう。
脳腫瘍の症状として、下記が挙げられます。
- 頭痛がする
- 吐き気がある・嘔吐する
- 視力が低下してきた
- 手足・顔半分のしびれがある
- その他の症状
下記にて順番に解説するので、是非お読みください。
頭痛がする
まず脳腫瘍が疑われる症状として、頭痛が挙げられるでしょう。
脳自体には痛みを感じるような神経はありませんが脳腫瘍が原因の頭痛は下記が考えられます。
「頭蓋内圧亢進」という言葉は聞きなれない人も多いかと思いますが、下記のとおりです。
脳および脊髄は、外側から順に硬膜、くも膜、軟膜の3層の髄膜で覆われています。くも膜はオブラート様の膜で、その下に脳脊髄液で満たされたくも膜下腔があり、脳は脳脊髄液の中に浮かんだ状態にあります。脳脊髄液は絶えず循環しており、1日に3~4回入れ替わり、総量は約150mlで、脊柱管内には約20~30mlほどあります。
頭蓋内圧亢進とは、通常仰臥位で60~180mmH₂Oに保たれている頭蓋内圧が増大した状態のことを指し、髄液圧が200mmH₂O以上のことをいいます。
ナースのヒントより
上記のように頭の中の内圧が増大したことによって、頭痛という症状が出ると考えられます。
脳は「頭蓋骨」という固い入れ物の中に存在するため、その中で腫瘍が大きくなることで「頭痛」などの症状として現れるのですね。
慢性的な頭痛症状が起こった場合、放置しないで早めに脳専門の病院で診てもらうのがおすすめと言えます。
吐き気がある・嘔吐する
吐き気や嘔吐がある場合も、脳腫瘍の可能性が疑われます。
脳腫瘍による吐き気については、下記2つが原因の場合が多いようです。
上記のうち「頭蓋内圧亢進」による嘔吐は特徴的といわれており、はきけがなくても突然噴出するような嘔吐症状があるので、注意が必要と言えます。
上記場合は胃腸科を受診するだけでなく、脳専門の病院で診てもらうことも考えましょう。
視力が低下してきた
視力の低下も脳腫瘍の症状の1つとして挙げられ、主な原因は下記のとおりです。
急に視力が低下したり、眼鏡やコンタクトを着けても矯正ができない場合、脳腫瘍が原因の可能性があるので、早めに検査をする必要があります。
また下記のような視力障害の症状にも注意を払いましょう。
手足・顔半分のしびれがある
手足や顔半分にしびれのような症状がある場合も、脳腫瘍を疑って検査してみるべきです。
手足や下半身のしびれが主な症状とされる病は他にもあります。
脳腫瘍でない場合も大きな病気が隠れている可能性があるので、早めに脳専門の病院で診てもらうのがおすすめです。
その他の症状
上記以外でも下記症状がある場合は、脳腫瘍を疑ってみても良いでしょう。
上記のような症状は脳にあるなんらかの神経が圧迫されたり、腫瘍ができた場所の機能に支障をきたしことによる症状と考えられます。
どの病にも共通することですが早期発見・早期治療が何よりも大切なことです。
もし夫の様子が少しでも「いつもと違う」と感じたら、早めに医療機関を受診させるのが妻だからこそできるサポートと言えるでしょう。
まとめ
夫が脳腫瘍になった場合、参考になる妻たちの闘病ブログは下記です。
- 夫が脳腫瘍グリオーマグレード4に……
- 脳腫瘍に打ち勝つ!脳幹グリオーマと戦う旦那さんの記録。
- 家族が脳腫瘍になったら読むブログ
そもそも脳腫瘍とは?脳腫瘍の種類や症状について下記解説しました。
- 脳腫瘍はどういう病気なの?
- 脳腫瘍には原発性と転移性がある
- 脳腫瘍の種類とは?
脳腫瘍は治るの?実際の生存率は?については下記解説しています。
- 脳腫瘍の治療方法とは?
- 脳腫瘍は治る病気?生存率はどれくらい?
脳腫瘍の初期症状については下記が挙げられます。
- 頭痛がする
- 吐き気がある・嘔吐する
- 視力が低下してきた
- 手足・顔半分のしびれがある
- その他の症状
脳腫瘍は脳にできる腫瘍=悪性というイメージを持つ方も少なくないでしょう。
しかし脳腫瘍は良性の場合も多く、腫瘍と付き合いながら日常生活を大切に過ごしている人も多数存在することも事実です。
当記事が、夫が脳腫瘍になったり疑いがある際の参考にしていただけると嬉しく思います。
夫が病気で働けなくなった場合の補助金や生活保護について知りたい女性は、下記記事も参考にご覧ください。
夫が病気になった場合、病気を理由に離婚が可能かどうかについては下記でも解説しているので、併せてご覧ください。
コメント