「海外では夫婦別姓が当たり前って本当?」
「結婚後の苗字の変化について海外状況を知りたい」
「結婚後に苗字が変わるのって日本ぐらいなの?」
と思っていませんか?
インターナショナルな時代になってきているため、海外の夫婦別姓に関する状況が気になることもありますよね。
そこで海外の夫婦別姓状況や、夫婦別姓に関する意見について徹底的に調べました。
当項目で紹介することは、次のとおりです。
- 地域や文化ごとの海外別姓状況について解説!
- 海外から見る日本の夫婦同姓に関する意見とは?
- 夫婦別姓で実際に暮らしている人の意見や感想は?
海外の夫婦別姓の状況や、意見を知りたいと考えている方はぜひ最後までお読みください。
日本と海外の文化や考え方の違いが、分かります。
夫婦別姓に関する海外の実例を徹底解説!
上記のように感じることがありますか?
しかし、海外の夫婦別姓に関する情報は国により異なります。
当項目では、夫婦別姓に関する海外の実例についてまとめました。
北アメリカ
北アメリカの状況については、下記の2つの国の状況を紹介します。
アメリカもカナダも、州によって法律が少しずつ異なるのが特徴です。
アメリカ
上記でも紹介しましたが、アメリカは州によって夫婦別姓に関する制度が違うのが特徴です。
多くの場合、女性は下記3つの選択肢があります。
- 夫婦同姓
- 夫婦別姓
- 複合姓(元々の姓をミドルネームのように加える)
カナダ
カナダもアメリカと同様、州によって夫婦別姓に関する法律が異なる国です。
州によっては数通りの中から自分で選べることもありますし、選択肢がなく夫婦別姓の州もあります。
選択肢の一例を、下記にまとめました。
- 夫婦同姓(夫の姓を名乗る)
- 夫婦別姓
- 複合姓(元々の姓をミドルネームのように名乗る)
中にはアルバーター州、ニューファウンドランド州のように、結婚時に決定していた姓を変更できる州も存在します。
アジア
アジアは大陸の中でも特に広い範囲を誇り、いろいろな文化が入り混じっている場所です。
当項目では、アジアの中でも東アジア、西アジア、東南アジアに分け3つの国の夫婦別姓状況について紹介します。
中華人民共和国
中華人民共和国(中国)では、1950年から夫婦別姓が認められるようになりました。
中国籍を持った女性が結婚する場合は、下記の2通りのケースがあります。
- 夫婦別姓
- 夫の姓+自分の姓+自分の名前
1980年より、子供の性は両親のうちのどちらかから選べるようになりましたが、多くの場合父親の姓を名乗ることが多いようです。
インド
インドは民族や、宗教、住んでいる地域によって苗字のあり方が異なるため、結婚後の姓については国として統一されていません。
- 家族の名前や氏族名を姓として使用している地域もある
- 結婚したら家族名を夫婦で統一することもある
- 家族によって統一の方法が異なる
- 姓の変更を法的に登録する必要がない
日本でも明治時代に国民全員が苗字を名乗るように義務付けられるまでは、苗字を持っていない人もおり、苗字の代わりに屋号を名乗っていました。
一言に同じだとは言えませんが、ざっくり考えて、一部のインドでは似たような考えるとイメージしやすいでしょうか?
シンガポール
シンガポールは東南アジアの中でも、経済的に発展した国です。
シンガポールは「妻は独立して自分の名前を用いる権利がある」という考え方があります。
結婚後の夫婦の苗字に関する規定は下記の通りです。
シンガポール人の夫婦は、結婚後も法的にはそれぞれ別の苗字を名乗ります。
オセアニア
オセアニアを代表する国は、下記の2つです。
イギリスとも繋がりが深かった上記の国々が、苗字に関してどのような法律になっているのか見てみましょう。
オーストラリア
オーストラリアは、夫婦同姓、別姓に関する法律が特に規定されていません。
そのため、結婚する時に夫婦は苗字に関して下記の通り選べます。
- 夫婦同姓
- 夫婦別姓
- 結合姓(自分の姓+配偶者の姓、配偶者の姓+自分の姓)
上記のように結合生の時には、苗字の順番を選べますし、場合によっては苗字を変更することも可能です。
ニュージーランド
ニュージーランドも法的に夫婦同姓、別姓を選択が許されています。
ニュージーランドで選択できる夫婦の苗字に関するスタイルは、下記の通りです。
- 夫婦同姓
- 夫婦別姓
- 結合姓
上記のように、法律的にはどのスタイルでも許されていますが、結婚後に男性の姓を名乗る女性が多い傾向にあります。
ヨーロッパ
当然ながらヨーロッパも国によって法律が異なりますが、選択的夫婦別姓が許されている国が多いのが特徴です。
当項目では、下記の4カ国の国事情について紹介します。
フランス
フランスでは、結婚によって夫婦の名前が強制的に変わるように義務付けられていません。
フランスでも、結婚した夫婦にみられる苗字状況は下記の通りです。
- 夫婦同姓
- 夫婦別姓
- 結合姓
妻は、自分の姓を名乗る権利があるのと同様、夫の姓を名乗る権利もあるとされています。
監修的に夫の姓を名乗ったり、混合姓を名乗ったりするケースも珍しくありません。
ドイツ
ドイツでは、結婚した時に夫婦の姓を定める必要があり、決めない時には夫婦別姓になります。
もともと日本の夫婦同姓制度は、ドイツが手本になったとされていますが1993年の民法改正の際に現在のスタイルになりました。
現在、ドイツには下記のスタイルが存在します。
- 夫婦同姓
- 夫婦別姓(姓を定めない場合も自動的に夫婦別姓になる)
- 結合姓(自分の姓+夫の姓、夫の姓+自分の姓)
上記のように、混合生を選ぶ場合も元々の自分の姓が先に来るか、夫の姓が先に来るかを選べます。
スウェーデン
スウェーデンでは、1982年に婚姻法が施行され夫婦同姓、複合姓(結合姓)、夫婦別姓の選択ができるようになりました。
- 夫婦同姓(夫または妻の姓)
- 夫婦別姓
- 複合姓
イギリス
イギリスは、夫婦同姓、夫婦別姓に関して法的な規定がありません。
法的な規定がないため、結婚後の姓に関して下記のように名乗ることが可能です。
- 夫婦同姓
- 夫婦別姓
- 複合姓
法的には規定がないので、夫婦別姓は可能ですが通例では夫の苗字を名乗る妻が多い傾向があります。
上記のように、国により法律は少しずつ異なることがわかりました。
夫婦別姓が義務付けられている国もあれば、日本のように夫婦同姓が義務付けられている国もあります。
多くの国では、夫婦同姓か別姓かを選択できますが、法律的に登録した名前を使わずにプライベートでは夫の苗字を名乗るケースも珍しくありません。
日本の夫婦別姓に関する状況は、下記の記事を参考にされてください。
海外から見る日本の夫婦同姓に関する意見とは?
上記の項目で紹介した通り海外では夫婦別姓の国もあり、夫婦の姓は選択できるケースも珍しくありません。
反対に日本では結婚した時に夫婦同姓が義務付けられており、選択的夫婦別姓の問題が度々話題になることもあります。
海外から見ると、日本の夫婦同姓に関してどのように思われがちなのでしょうか?
当項目では、海外から見る日本の夫婦同姓に関する意見について挙げられがちな下記の3つについて紹介します。
夫婦別姓が議論になること自体理解できない
夫婦別姓が議論になること自体理解できないと感じる人は、少なくありません。
上記のように、夫婦別姓か同姓かを自由に選べる国に住んでいる国民からすると、夫婦別姓で問題になることは理解できないと感じる人も少なくありません。
そもそも、他の国では夫婦で苗字が違うことも珍しくないので違和感を感じる理由が分からないのもうなずけます。
日本人同士にのみ適応される法律なので興味深い
日本では夫婦同姓の法律が、日本人のみに適応されることに関して興味深いと感じる人も珍しくありません。
現在の日本の民法によると、日本人同士の結婚にのみ夫婦同姓が義務付けられています。
国際結婚の場合、夫婦同姓か夫婦別姓かを選べるので、日本人にのみ夫婦同姓が義務付けられていることに関して興味深いと感じがちです。
伝統を重んじる日本らしい
夫婦同姓の民法がいまだに適応されていることに対して、伝統を重んじる日本らしいと感じる人もいます。
先ほどの項目でも紹介しましたが、ドイツ、スウェーデンをはじめ、多くの国々では民法や法律が改正され、選択的夫婦別姓が許可されました。
しかし、日本は他の国の法律が徐々に改正されても夫婦同姓のままであることに「日本人らしい」と感じる人もいます。。
そもそも日本は古い文化やしきたりを重んじる国として知られ、外国人も日本の文化に興味を持つことも珍しくありません。
「日本人らしい」の言葉には、皮肉だけでなく一種のリスペクトが含まれている可能性も否定できないでしょう。
海外で夫婦別姓で暮らしている人の意見は?
先ほども紹介した通り、日本人が国際結婚をする場合は夫婦同姓か別姓かを選べます。
国際結婚の際に、夫婦別姓のスタイルを選ぶ夫婦も珍しくありません。
海外で夫婦別姓で暮らしている日本人が持ちがちな意見を、下記にまとめました。
当項目では、夫婦別姓の夫婦として外国で生活をしている人にありがちな本音を紹介します。
選ぶのになれているから当たり前
外国で夫婦別姓で生活をしているカップルは、周囲も選ぶのに慣れているから当たり前だと感じています。
選ぶのに慣れているから当たり前と感じている人の一例を、下記にまとめました。
上記のように、もともと夫婦同姓か、夫婦別姓か、結合姓かを選択できる国が多いことが理由として挙げられるでしょう。
すでに苗字を選ぶことが当たり前の国にとって、他のカップルの苗字が違うことに違和感を感じないのも無理もありません。
あまり気にしていない
夫婦別姓であること自体、あまり気にせず生活をしている人も少なくありません。
上記の項目とも重複しますが、もともと結婚時に苗字が選択できるので周囲にいろいろな苗字のスタイルがあることが理解できます。
日本だと「あれ?あの夫婦苗字が違う!」となりそうですが、外国に住んでいる場合気にせずに済むのです。
不便を感じない
夫婦別姓であることに関して、全く不便を感じていないと感じるカップルも珍しくありません。
上記のように特に夫婦別姓のカップルが多い場所に住んでいると、夫婦別姓でも不便を感じないことが多いとわかります。
海外は、夫婦別姓の夫婦に関して寛容だと理解できるでしょう。
海外で夫婦別姓の夫婦が暮らしている状況とは?
とイメージすることはありませんか?
国際結婚をして夫婦別姓のスタイルを選択し、海外で生活している場合にありがちな状況を下記にまとめました。
当項目では、国際結婚をして夫婦別姓を選んだ時に起こり得るシチュエーションについて紹介します。
自分のルーツに誇りを持つ子供もいる
夫婦別姓の場合、子供が自分のルーツに誇りを持つこともあるのです。
海外で住んでいると、日本が遠く感じたり、日本の文化に触れる機会が少なかったりすることもあり得ます。
親が日本の苗字を持っていることで、自分のルーツを感じられ誇りに思う子供も少なくありません。
子供は苗字の違いを意識することがない
子供は苗字の違いを認識せずに生活するケースも珍しくありません。
夫婦別姓だと、夫婦の間に生まれた子供は父親か母親の苗字を名乗るので次の状況が起こります。
「家族で名前が違うと、同じ家族という感覚がないのでは?」と感じるのではないでしょうか?
しかし夫婦別姓の環境で育った子供にとって家族の名前が違う環境に慣れているため、特に気にしないことも珍しくありません。
日本が夫婦同姓になった事情とは?
上記で考えたように、現在、法律的に結婚した夫婦の夫婦同姓が法律で義務付けられているのは日本だけです。
と感じることはありませんか?
当項目では、日本が夫婦同姓になった歴史に関して下記のことを紹介します。
日本の苗字の歴史とは?
日本の苗字の歴史は、下記の通りです。
- 江戸時代:武士以外の身分(農民、商人など)は、苗字を名乗れなかった
- 明治3年:太政官布告が出され、全ての人が苗字を名乗ることが許された
- 明治8年:太政官布告が再び出され、全ての人が苗字を名乗ることを義務付けされた
- 明治31年:民法が成立され、夫婦同氏制が適応される
- 昭和22年:改正民法が成立され、婚姻の際に夫婦は同姓を名乗ることとされる夫婦同士性が適応される(現在に至る)
上記のように結婚した夫婦の苗字が同姓になることは、明治時代に国民全員が苗字を持つようになってから決められました。
現在の夫婦同姓は昭和22年に成立され、現在に至っています。
夫婦別姓に関することや、夫婦同姓の歴史に関しては、下記の記事を参考にされてください。
苗字が夫婦別姓だと家族の一体感を損ねると考える人もいる
夫婦別姓に関する意見は国民の中でも分かれており、賛成する人もいれば反対する人もいます。
反対する理由として、挙げられがちな理由は下記の通りです。
NHK政治マガジンにも、選択的夫婦別姓に関する国民の世論が載せられていました。
選択的夫婦別姓に賛成する人も多いですが、反対する人も多く、一部の人は家族の一体感がなくなるのではないかと懸念していることも分かります。
上記の解答からも、他の家族が夫婦別姓になるのは問題ないけど、自分の家族は夫婦同姓がいいと感じる人が多いことがうかがえます。
海外で夫婦別姓で暮らしている家族は、家族の中で苗字が変わっても子供への影響はあまりなく家族の一体感が変わらないケースがほとんどです。
しかし、夫婦同姓のスタイルが浸透している日本では、家族の関係に影響することへの懸念が大きなハードルとなってます。
まとめ
結婚した夫婦の苗字に関する法律は、国の法律によって少しずつ異なります。
多くの国がとっている方法は、下記の通りです。
【結婚の時に下記の夫婦の苗字を選択できる】
- 夫婦同姓
- 夫婦別姓
- 結合姓
国際結婚で夫婦別姓の選択をし、海外で生活をしている家族が感じがちなことを再度まとめました。
- そもそも選ぶのに慣れているから当たり前
- あまり気にしていない
- 不便を感じない
海外では、結婚する時に苗字を選べるケースが多いため、家族内での苗字が違うケースも珍しくありません。
環境のためか、子供に与える影響もなく、家族の一体感にも影響がないと感じて生活する人が多い傾向があります。
日本では、選択的夫婦別姓になることに対して家族への影響が危惧されていますが、今後、海外と同じように違和感を感じなくなる時代が来る可能性も否定できません。
下記の記事も参考にされてください。
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