「夫がEDという理由で離婚はできる?」
「夫がEDの場合、離婚した後に慰謝料をもらえる?」
「夫がEDで離婚したいと思うのはなぜ?」
といったお悩みを抱えていませんか?
夫がEDで、寂しい思いをしている妻は意外と多いようです。
誰にも相談できず、不安な気持ちになるのも無理はありません。
当記事では
- 夫がEDという理由で離婚できる?
- 夫がEDで離婚した場合の慰謝料について
- 夫がEDで離婚したいと思う妻たちの心理
といった内容を徹底解説していきます。
夫がEDでお悩みの方はぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただければ、EDの夫と離婚するかどうかのヒントがきっと見つかるはずです。
夫がEDという理由で離婚できる?
ある調査によると、EDの夫を持つ妻の約3分の1が、離婚を考えたことがあると言われています。
EDを疑われる夫を持つ妻の約3分の1が、離婚を真剣に考えたことがあることが分かりました。
さっそくですが、夫がEDという理由で離婚はできるのでしょうか?
- 協議離婚なら可能
- 裁判の場合は難しい
それぞれの場合に分けて、解説していきます。
協議離婚なら可能
まず夫婦で話し合って、離婚を決める『協議離婚」の場合です。
協議離婚とは?
夫婦が話し合いをし、離婚する旨の合意が成立すれば、後は離婚届を市区町村に提出するだけで離婚が成立します。この手続により離婚するケースが大半を占めています。
競技離婚の場合は、お互いの合意があれば離婚が成立します。
離婚に至った理由は問われません。
夫が離婚に合意してくれるのであれば、離婚届を提出し、離婚を成立させましょう。
裁判の場合は難しい
とはいえ、夫が離婚に合意してくれるとは限りません。
と言われてしまえば、協議離婚は不可能。
どうしても離婚したいのであれば、裁判に移ります。
離婚が認められる「法定離婚事由」として認められれば、夫の合意がなくても離婚は成立。
法定離婚事由は下記の通りに定められています。
(裁判上の離婚)
第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
夫がEDであるという現状は、直接的には上記の法定離婚事由には該当しません。
とはいえ、必ずしも(五)として認められるとは限りません。
自分のケースが離婚できるかどうかは、弁護士に相談してみることをおすすめします。
夫がEDで離婚した場合の慰謝料について
夫がEDで、長期に渡り性行為を拒否されれば、妻としてはショックですよね。
精神的なダメージを受けたとして
と思う方もいることでしょう。
離婚における慰謝料は、相手が有責であると判断された場合に請求できます。
とはいえ、先述したように、夫がEDだからといってすぐに有責と認められるわけではありません。
それどころか、夫のEDを責めることで妻が慰謝料を請求されるケースも。
夫がEDで離婚したいと思う妻たちの心理
EDとは「勃起不全の低下」を指す言葉。
ED(勃起不全)とは、「勃起機能の低下」を意味する英語Erectile Dysfunctionの略です。専門的には「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」とされています。
デリケートな問題なので、夫にとっても大きな悩みの種になっているはずです。
とはいえ、妻にとっても夫のEDは大事な問題。
下記のような理由から、離婚を考えるのも無理はありません。
- 子供がほしい
- 欲求不満
- 愛情が感じられない
それぞれの理由を具体的に見ていきましょう。
子供がほしい
まずは「子供がほしい」という理由です。
夫婦間で性行為がないと、自然な妊娠は期待できません。
最近では体外受精などの方法もありますが、高額なのでできれば自然妊娠がいいと考えるのも無理はないでしょう。
と思ってしまいますよね。
中には「結婚したくないけれど子供はほしい」という女性までいるようです。
それほど、多くの女性にとって子供を持つことは自然な願いなのでしょう。
欲求不満
「欲求不満」であることも、離婚を考える要因になります。
女性にも男性と同じように、性的欲求はあるものです。
夫がEDだと、満足な性行為が行なえないこともほとんど。
たとえ夫がEDだからといって、夫以外の人と性行為することが認められるわけではありません。
愛情が感じられない
最後は「愛情が感じられない」という理由が挙げれらます。
夫婦間において、性行為は愛情を確認し合う大切な手段です。
EDであることで、夫婦間のスキンシップがなくなり、溝が生まれるケースも。
中には、夫がEDであることが
と不安になる人もいます。
かといって、夫も自分で何とかできる問題ではありません。
お互いに不満やストレスが募り、夫婦関係はさらに悪化してしまいます。
夫がEDに!離婚以外の対処法はある?
夫がEDであっても、離婚は最終手段。
EDが改善されるなら、それに越したことはありません。
離婚以外の選択肢としては、下記が挙げられます。
- 病院やクリニックに行く
- 子供がほしいなら体外受精も
- 夫婦関係の在り方を見直す
それぞれの選択肢を具体的に見ていきましょう。
病院やクリニックに行く
まずは「病院やクリニックに行く」ことが大切です。
ED治療は年齢に関わらず、受けることができます。
「ED」とはいえ、さまざまなタイプがあり、タイプによって治療方法は異なるもの。
場合によっては「陰圧式勃起補助具」という治療機器を用いるケースも。
EDは泌尿器科医で治療することができますので、お近くの泌尿器科を調べてみましょう。
とはいえ、男性の中にはプライドが邪魔をして、病院やクリニックを受診できないという人も。
子供がほしいなら体外受精も
「子供がほしいなら体外受精も」視野に入れてください。
体外受精なら、性行為をしなくても体外で受精をすることができます。
体外受精で誕生する子供の数は、年々増加傾向です。
不妊治療の体外受精によって2019年に誕生した子どもの数は過去最多の6万598人だったとの調査結果を、日本産科婦人科学会が14日までにまとめた。この年に生まれた子どもの約14人に1人の割合。1983年に国内初の体外受精児が生まれて以降、この技術を用いて誕生した子どもは71万931人となり、70万人を突破した。
約14人に1人は体外受精で誕生しているという計算に。
それほど、体外受精が一般的になってきているということなのでしょう。
これまで高額で手が出せなかった夫婦も、挑戦しやすくなるはずです。
夫婦関係の在り方を見直す
最後は「夫婦関係の在り方を見直す」ようにしましょう。
しかし、夫婦間で愛情を確認する手段は性行為だけではないはずです。
手を繋いだり、一緒に過ごす時間を増やすだけでも、愛情は確認できます。
夫婦でしっかり話し合い、お互いの絆を深めるように努力しましょう。
たとえ夫がEDだったとしても、夫婦関係の愛情を深めることは大切です。
夫がEDなのは珍しいことではない
夫がEDだという悩みは、なかなか周りに相談できませんよね。
デリケートな問題なので、一人で抱え込んでしまう人も少なくありません。
しかし、実はEDに悩む人は少なくないのです。
ED治療専門クリニック浜松町第一クリニックの調査によると、深刻なEDに悩む成人男性は約1,400万人もいることが分かっています。
男性20~79歳におけるEDの有病者数を全国推計すると、軽度型は約1,411万人、中等度は約720万人、および完全型は約680万人にのぼることがわかりました。
(中等度型と完全型を合わせると、深刻なEDに悩む成人男性は約1,400万人)
早期治療が解決にも繋がりますので、思い切って治療を検討しましょう。
まとめ
夫がEDだという理由で離婚をするには、協議離婚でお互いに離婚に合意する必要があります。
夫が離婚に合意してくれない場合は、裁判で争うことに。
離婚できるかどうかは、夫婦の状態によっても異なります。
本当に離婚したいとお考えの方は、ぜひ弁護士に相談してみましょう。
離婚の際の慰謝料は、残念ながらもらえる可能性は低いので要注意。
状況によっては、あなたが慰謝料請求されてしまう可能性もあります。
夫がEDであることで、離婚を考えるのも無理はないでしょう。
しかし、離婚の前に、まずは他にできることがないか検討してみてください。
夫婦でED治療に取り組むことによって、夫婦関係を改善することができる可能性もありますよ。
EDの夫との接し方については、下記の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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