「旦那の暴力はどこからがDV?」
「旦那がDVの時はどうしたらいいの?」
「旦那がDVの場合に離婚する方法は?」
上記のようなお悩みを抱えていませんか?
信頼している旦那から振るわれる暴力は、たった一度でも辛く恐怖に感じるものです。
旦那の暴力はどこからがDVと認められるのでしょうか?
当記事では
- 旦那の暴力はどこからがDV?
- 旦那がDVかもと思った時の3つの対処法
- DV夫と離婚する方法
といった内容を徹底解説していきます。
旦那がDVかもしれないとお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
当記事をお読みいただければ、旦那のDVに対する対処法がきっと見つかるはずです。
旦那の暴力はどこからがDV?身体的DVのチェックリスト
「DV」は「ドメスティック・バイオレンス」の略で「家庭内暴力」の意味。
「ドメスティック・バイオレンス」とは英語の「domestic violence」をカタカナで表記したものです。略して「DV」と呼ばれることもあります。
「ドメスティック・バイオレンス」の用語については、明確な定義はありませんが、日本では「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」という意味で使用されることが多いです。
旦那からの暴力は主に4つの種類に分けられます。
- 身体的DV
- 経済的DV
- 精神的DV
- 性的DV
どのDVも、妻にとっては苦しく辛いものです。
とはいえ、旦那の暴力はどこからがDVなのかと悩む方もいるでしょう。
確かに夫婦喧嘩とDVに明確な境界線はありません。
旦那の暴力がDVにあたるかどうか、チェックリストで判断してみましょう。
まずは身体的DVのチェックリストから解説していきます。
それぞれのポイントを具体的に見ていきましょう。
身の危険を感じる恐怖を覚えたことがある
「身の危険を感じる恐怖を覚えたことがある」ことが最初のチェックポイントです。
たった一度の暴力でも、あなたが身の危険を感じたのであれば、十分DVといえるでしょう。
そんな旦那から手を上げられれば、怖いと感じるのは当然です。
直接、殴ったり蹴ったりされるのはもちろんのこと、壁に押し付けるなど力に任せた暴力は身体的DVにあたります。
この先、一緒に過ごしていく中で、一度感じた恐怖を払拭するのは難しいでしょう。
平手打ちをされたことがある
「平手打ちをされたことがある」人もDVの可能性が高いです。
妻の中には
と感じる人もいるでしょう。
しかし軽い暴力でも、裁判になれば立派なDVに認定されます。
と思ってしまうのは、既にDV被害者の心理になっている証です。
手を上げた後は優しくなり謝ってくる
「手を上げた後は優しくなり謝ってくる」のも、DV旦那の特徴のひとつ。
涙ながらに謝罪されると、情も出てきてついつい許してしまいますよね。
しかし、またかっとなると暴力を振るい、同じことの繰り返しに。
と思ってしまいがちですが、怒った時に手を上げる旦那は「優しい」とは言えません。
殴るふりをされる
「殴るふりをされる」のも、身体的DVの一種でしょう。
あくまでフリなので、実際に殴られることはありません。
拳を振り上げて寸止めしたり、横の壁を殴るといった行為です。
しかし殴る「フリ」でも、妻には十分に恐怖を与えます。
物を壊す
「物を壊す」こともDVの一種にあたる可能性があります。
と言い訳するかもしれませんが、物を殴って壊したり、投げる行為は妻や子供にとって恐怖です。
怒りを抑えられずに物にあたる行為は、身体的DVにあたることを覚えておくべきです。
物に当たる旦那への対処法は下記の記事でもご紹介しています。
旦那の暴力はどこからがDV?経済的DVのチェックリスト
次に「経済的DV」のチェックリストも見ていきましょう。
経済的DVに法律上の定義はありません。
経済的DVかどうかは、下記のチェックリストで判断しましょう。
- 十分な生活費がもらえない
- 働きたくても働かせてくれない
- 借金癖がある
- 家族には厳しいのに自分は浪費する
それぞれのチェックポイントを具体的に解説していきます。
十分な生活費がもらえない
まずは「十分な生活費がもらえない」ことが挙げられるでしょう。
夫婦はお互いに助け合う義務があり、生活費を貰うのも権利の一部です。
(同居、協力及び扶助の義務)
第七百五十二条 夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない。
十分な収入があるにもかかわらず、生活に必要なお金をくれない場合、経済的DVにあたる可能性があります。
生活費を請求すると、暴言を浴びせられるため、生活費の請求ができなければ、それも経済的DVにあたるでしょう。
働きたくても働かせてくれない
「働きたくても働かせてくれない」旦那もいます。
上記のように旦那から生活費をもらえないと
と考えるのが通常の心理です。
しかし経済的DVの場合は、妻が外で働くことを許さないケースも。
借金癖がある
「借金癖」があるかどうかも、チェックポイントのひとつでしょう。
結婚するまで旦那の借金に気づかなかったという人は少なくありません。
借金を重ねていくと、借金への罪悪感が徐々に減っていきます。
夫婦である以上、旦那の借金は家庭に大きく影響します。
借金を何度も繰り返すようであれば、経済的DVの可能性を疑うべきでしょう。
家族には厳しいのに自分は浪費する
最後は「家族には厳しいのに自分は浪費する」ことです。
男性の中には
という意識が高い人も。
そのため、家族が自分の稼いだお金を使い込むと、怒りを感じます。
しかし自分ではギャンブルや飲み会など、好きなことにお金を使うことに罪悪感を感じません。
旦那の暴力はどこからがDV?精神的DVのチェックリスト
次は精神的DVのチェックリストです。
精神的DVは「モラハラ」とも呼ばれ、妻の精神面にダメージを与える行為を指します。
精神的DVとは、殴る蹴るといった物理的な暴力(有形力の行使ともいいます)以外の方法、例えば言葉や態度で被害者に攻撃を加える場合のことをいいます。
いわゆるDV防止法(配偶者暴力防止法)も、物理的な暴力だけでなく精神的暴力も対象としています。
精神的DVかどうかは、下記のチェックリストを参考にしてください。
- 人格を否定される
- 人前で中傷される
- 束縛が激しい
- 無視をする
それぞれのチェックポイントを見ていきましょう。
人格を否定される
まずは「人格を否定される」行為が挙げられます。
たとえば
などの発言があるでしょう。
人格を否定され続けていると、次第に自分が本当に価値のない人間だと思うようになってきます。
症状が進行すると、抑うつ状態になることもあるでしょう。
抑うつとは、気分がふさぎ込む憂うつな状態のことです。
人前で中傷される
「人前で中傷される」行為も、精神的DVにあたる可能性があります。
人前でけなされれば、恥ずかしい思いをすることになり、プライドが傷つけられるでしょう。
などと人前で中傷する行為は、立派な精神的DVになります。
その場で反論するのは難しいでしょうが、ボイスレコーダーなどで録音しておくと後々有利になるでしょう。
束縛が激しい
「束縛が激しい」ことも、精神的DVに当たるケースが。
束縛が行き過ぎると男友達と遊ぶどころか、同性の友達や両親にすら会うことを許してもらえません。
中には「お前のためだ」などと言って、妻の言動を制限する旦那もいるでしょう。
無視をする
「無視をする」旦那もいるでしょう。
モラハラ夫は自分の気に入らないことがあったり、妻が思い通りにならないと無視をして不貞腐れます。
もちろん、夫婦喧嘩がきっかけでお互いに無視をする夫婦もいるでしょう。
無視の期間が数週間~数か月続くのも特徴です。
普通の喧嘩のように、一日二日で終わらないのが精神的DVの特徴といえるでしょう。
旦那の暴力はどこからがDV?性的DVのチェックリスト
最後は「性的DV」について解説していきます。
たとえ夫婦だからと言って、性的な行為を強要することはできません。
下記のチェックリストに当てはまる人は、性的DVを受けている可能性があるでしょう。
- 気が進まないのにセックスを強要される
- 避妊してくれない
- 特殊なセックスを強要される
それぞれのチェックポイントを解説していきます。
気が進まないのにセックスを強要される
「気が進まないのにセックスを強要される」のは性的DVの一種です。
妻がセックスを拒むと不機嫌になる場合も、強要されているのと同じでしょう。
などと言って、気の進まない性行為を強要してきます。
確かに理由もなく性交渉を拒否すると、夫婦関係にも支障が出てくるため、離婚事由にもなり得るのが現実です。
夫婦には、互いに、相手へ性交渉を求める権利があり、それに応じる義務もあるとされます。
理由なく性交渉を拒否し続けると、夫婦関係を円満に維持することに支障も生じます。自然に夫婦の間に性交渉が生じている限り問題とはなりませんが、一方が性交渉を拒み続けると、他方は深く悩むことになり、離婚することまで考える事態にもなります。
しかし疲れていたり、気が乗らない時にセックスを拒否する権利は妻にもあります。
避妊してくれない
「避妊してくれない」ことも、性的DVに該当するでしょう。
夫婦とはいえ、妊娠を望まない夫婦もいます。
しかし
という考えの男性も。
とはいえ妊娠して傷を負うのは女性です。
特殊なセックスを強要される
合意がないにもかかわらず「特殊なセックスを強要される」ケースもあります。
嫌な行為を無理やりさせられたり、特殊なプレーを求められるのです。
嫌がっているのにアダルト映像や画像を見せられるケースも。
と責任を感じる必要はありません。
セックスはお互いの合意のもと、愛を深めるための行為であるべきです。
どちらかが我慢したり、嫌な思いをする必要はありません。
旦那がDVかもと思った時の3つの対処法
上記のチェックリストを見て
と思った妻もいるでしょう。
DVの可能性がある場合は、下記の対応を取ってください。
- 身の安全を確保する.
- 第三者に相談する
- 証拠を残しておく
それぞれの対応を具体的に解説していきます。
身の安全を確保する
どのDVであっても、まずは「身の安全を確保する」ことが最優先です。
身体的DVの場合は、特に命の危険があるので注意しましょう。
身の安全を確保しなければ、落ち着いて問題に取り組むことができません。
家を出る、または家の中で安全な場所を確保するなどが必要でしょう。
第三者に相談する
次に「第三者に相談する」ことが大切です。
DVの場合
と一人で悩みを抱える女性も少なくありません。
しかし暴力はどんどんエスカレートしていく可能性があります。
夫婦だからといって、許される行為ではないのです。
友人や家族に相談できないのであれば、自治体の窓口を利用しましょう。
どこに相談すればいいか分からない場合は、内閣府の「DV相談ナビ」を参考にしてみてください。
証拠を残しておく
最後は「証拠を残しておく」ことです。
特に精神的DVや経済的DVは周りから分かりにくく「言った言わない」の水掛け論に発展しかねません。
たとえば
が証拠として有効です。
とはいえ、DV旦那の場合は証拠を残していることがバレると逆上する可能性も。
危険を冒してまで、証拠を残す必要はありません。
まずは弁護士に相談することをおすすめします。
DV夫と離婚する方法
DV夫の場合は、自分の身の安全のためにも離婚がベストです。
旦那と離れて、子供と自分の安全を守りましょう。
DV夫と離婚する方法について
といったパターンに分けて解説していきます。
協議離婚は危険
離婚を視野に入れると、まずは「協議離婚」を目指すのが一般的です。
協議離婚とは?
夫婦が話し合いをし、離婚する旨の合意が成立すれば、後は離婚届を市区町村に提出するだけで離婚が成立します。この手続により離婚するケースが大半を占めています。
しかしDV夫の場合は、旦那を刺激する可能性があるので要注意。
離婚を切り出すと、さらに暴力を振るわれることも。
調停離婚や裁判がおすすめ
DV夫と離婚するには、調停離婚や裁判がおすすめです。
調停離婚とは?
夫婦間で話し合いをしたが離婚について合意できない、相手が話し合い自体に応じない場合には、調停による離婚をめざすことになります。調停委員(男女1名ずつの場合が多い)と呼ばれる人が中心となって夫婦双方の話を聞き、離婚の合意や財産分与等の離婚の条件についてそれぞれの意見の調整を行ってくれます。
調停員や弁護士に間に入ってもらうので、旦那と直接やり取りする必要がありません。
協議離婚のように、相手を刺激する可能性が低いといえるでしょう。
という方は、まず弁護士に相談してみることをおすすめします。
あなたのケースに応じて、適切な対応を提案してくれるでしょう。
まとめ
旦那からの暴力は主に4つの種類に分けられます。
- 身体的DV
- 経済的DV
- 精神的DV
- 性的DV
旦那がDVかもしれない、と不安に感じている方は、上記のチェックリストに当てはめてみてください。
当てはまる項目が多ければ、残念ながらDVの可能性が高いでしょう。
DVの可能性がある場合は、下記の対応を取ってください。
- 身の安全を確保する.
- 第三者に相談する
- 証拠を残しておく
DVを放置しておくと、だんだんとエスカレートしていきます。
あなたが心身ともに傷ついてしまう前に、できるだけ早く冷静な判断をしていきましょう。
旦那の暴力については下記の記事でもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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