「歳の差婚で、夫が40代なので子どもはできないかもしれない……」
「夫は40代なので、妊娠したら子どもに障害がないか心配」
「夫が40代だと、育児を手伝ってもらうのは厳しい!」
上記のようにお考えではありませんか?
夫のことが好きで結婚しても、年の差がある場合、妊娠・出産についての色々な心配があります。
若くても不妊症が増えていますし、夫の年齢が高くなればなるほど、妊娠のハードルは高くなってしまいます。
子どもが欲しくても、不安で迷ってしまう妻は多いのではないでしょうか?
そこで当記事では、年の差婚で心配な下記の内容について解説します。
- 夫が40代での妊娠のリスク
- 夫が40代で1人目を妊娠するメリット
- 夫が40代で妊娠した場合の注意点
夫が40代以降での妊娠・出産に不安を持たれている女性は、ぜひ最後までご覧ください。
夫が40代での妊娠リスク5選
夫が40代だと、加齢による機能低下により妊娠しにくくなったり、子どもに障害が出てしまう可能性があります。
最初から妊娠をあきらめてしまう女性も多いのではないでしょうか?
この章では夫が40代での妊娠のリスクについて解説していきます。
夫が40代での妊娠リスク5選は次の通りです。
- 男性の加齢による機能の低下
- 自閉症や奇形児が生まれる可能
- 子育ては体力勝負
- 親の援助は期待できない
- 育児と介護が重なる可能性
一つずつ説明していきます。
妊娠・出産のリスク
女性の年齢が高いとダウン症の心配があることは広く知られていますが、男性も年齢が高くなると妊娠しにくく、子どもに障害が出る可能性が高くなることがわかってきました。
そう考えてしまう女性も多いのではないでしょうか。
実際、下記のように精子のDNA破損の要因として加齢もあげられています。
卵子の老化により、トリソミーなどの染色体異常が増えることはよく知られておりますが、精子の老化ではその様なことは起こらないといわれております。
しかしながら、産まれてくる子供の精神疾患や小児がんが増えるという報告があり、これは精子のDNA損傷が原因の一つではないかと考えられています。
精子のDNA損傷の原因としては喫煙や、酸化ストレス、精索静脈瘤などがあげられますが、加齢もその要因の一つだとも言われています。
加齢がすべての原因ではありませんが、リスクの一つであることは間違いないようです。
男性の加齢による機能の低下
晩婚化が進み、男性が父親になる平均年齢は年々上昇傾向にあります。
以前は女性が若ければ男性はいくつになっても大丈夫と思われていましたが、最近では男性も年齢と共に精子の質が低下していることが知られるようになってきました。
男性も年をとると同様に妊娠させる力が低下し流産の確率を上げることが、臨床試験で初めて確認された。精子は年齢と共に量が減り、質も低下することはこれまでの研究でも明らかになっている。
見た目がいくら若くても、精子の状態は必ずしもそうではありません。
男性の年齢が高くなると自然妊娠率は低くなり、流産率が高くなっていきます。
どうしても子どもを望む場合は、絶対ではありせんが、人口受精を考える必要もあるでしょう。
自閉症や奇形児が生まれる可能性
男性の加齢により精子の動きが悪くなったり、DNAが破損されることにより、障害を持つ子どもが生まれる可能性があります。
男性が40歳以上では、30歳未満と比べダウン症が約5倍に、また加齢により子どもが統合失調症、自閉症、1型糖尿病、急性白血病、網膜芽細胞腫などの病気になるリスクが少し高くなるという報告があります。
無事に健康な子どもを授かる場合がほどんどですが、可能性として障害を持つ子どもが生まれてくるかもしれないと、知っておく必要があるでしょう。
夫が40代での初めての子育て
無事に子どもが生まれると、初めての子育てが始まります。
体力のある20代でも大変なのに、肉体の衰えを感じる40代になってからの慣れない育児は、体力的に負担が大きいかもしれません。
といった声も聞かれます。
夫の身体の状態によっては、頼りにできないこともあるのではないでしょうか。
子育ては体力勝負
子育てには体力が必要不可欠です。
子どもが大きくなると、外遊びや運動会など、子どもと一緒に身体を動かす機会が増えてきます。
しかし、子どもが満足するまで付き合えなかったり、疲れが翌日まで残ってしまって、仕事に支障が出てしまう場合があります。
身体の状態を把握した上で、ムリのない範囲で子どもとの時間を作るようにしなくてはならないでしょう。
また、普段まったく運動をしないのに、いきなり身体を動かすのは危険です。
子どもができたら、ムリのない範囲で身体を動かすようにして、身体を整えていきましょう。
親の援助は期待できない
夫が40代だとその親は60代後半から70代以上です。
夫の両親が近くに住んでいるから、ちょっと子どもを預けて用事を片づけたいと思っても、健康で元気なら良いのです。
ただ、身体や足腰が弱っていたりすると、動きが早くて行動の読めない幼児や、手のかかる乳児をあずけるのは、ちょっと心配になりますよね。
一緒にいて、目の届く範囲ならいいかもしれませんが、任せっぱなしにするのは避けた方が無難でしょう。
育児と介護が重なる可能性
最近は年齢よりも若く見えるお年寄りも多いですが、見た目は若くても体力は確実に衰えてきます。
介護が始まると身動きがとれなくなってしまいますから、育児を助けてもらえないまでも、せめて親御さんには元気でいてもらいたいものです。
夫が40代で1人目を妊娠するメリット3選
夫が40代だからといってデメリットばかりではありません。
40代だからこその、経済的にも精神的にも余裕があるというメリットもあります。
メリットは下記の3つです。
メリット①:経済的余裕がある
メリット②:精神的余裕がある
メリット③:豊富な経験からの判断力
それぞれ説明していきます。
メリット①:経済的余裕がある
年齢が高い分、地位や収入も高く、経済的に安定している場合が多いので、若い人よりも余裕があり、子どもが生まれた際には、子育てに専念できる専業主婦を選択することが可能です。
仕事をしない分、栄養バランスの取れた丁寧な食事が作れたり、細やかな育児ができるのではないでしょうか。
また、子どもに思う存分、塾や習い事をさせてあげらるメリットはとても大きいです。
子どもが夢をあきらめずに、納得するまでしたいことをさせてあげられます。
オリンピック競技の選手であっても自己負担額が大きく、泣く泣く断念する選手もいます。
継続していくことのできる環境でなければ、たとえ才能があったとしても続けることはできません。
メリット②:精神的余裕がある
40代の夫は人生経験が豊富なため、精神的に余裕があり、イライラせずに大人の対応ができます。
年下の妻が何をしても、かわいくて仕方がないという夫も多いので、ケンカにはなりにくいようです。
また仕事でも、部下や後輩を育ててきているので、子育ての上でも余裕を持って、子どもと向き合う優しいパパになることができるのではないでしょうか。
若い時は視野がせまくなりがちですが、年齢を重ねるとそれぞれの立場が理解できたり、違った視点から物事を見ることができるようになるので、感情だけで突っ走ることはあまりなくなります。
メリット③:豊富な経験からの判断力
若い人よりも人生経験や知識が豊富なので、様々なシーンで必要なアドバイスをすることができます。
また、同年代の友人は一足先の子育てをしているので、友人の経験からの助言を受けることも可能です。
夫が40代で妊娠した場合の注意点を3つ紹介
夫が40代で妊娠した場合、同世代の夫よりも気をつけなくてはいけないポイントを3つ紹介します。
- 夫の健康管理をしっかりする
- 子どもの教育資金の確保
- 家事や育児の協力と助け合い
年代にかかわらず必要なことではありますが、子どもを授かったら親としての責任を全うしたいですね。
夫の健康管理をしっかりする
「健康に勝る宝なし」「健康は富に勝る」という言葉がありますが、夫には子どもが成人するまで健康でいてもらいたいものです。
人の身体は食べ物でできていますから、食べるものに気をつけてあげることは、とても大切です。
添加物だらけの食事ではなく、調味料や食材にもこだわって、できるなら無農薬や有機野菜を選ぶと良いでしょう。
また最近は、下記のように日本食が健康に良いと言われ、世界的に日本食が見直されています。
洋食よりも日本食をメインにするなど、メニューにもこだわりましょう。
日本食パターンにより全死亡・循環器疾患死・心疾患死のリスクが低いことが示された。その理由として研究グループでは、「日本食パターンのスコアが高い群では、海藻や漬物、緑黄色野菜、魚介類、緑茶に含まれる健康に有益な栄養素(食物繊維や抗酸化物質、カロテノイドやエイコサペンタエン酸など)の摂取量が多かったことが考えられる」としている。
対処療法で医療費にお金をかけるより、食事に気をつけたり、予防医学を心掛けて、病気にならない身体を作ることがとても重要です。
子どもの教育資金の確保
夫が40代以降だと、それなりに貯蓄もあるとは思いますが、親の介護や老後の心配などもあるので、子どもの教育資金はしっかりと分けて確保しておきましょう。
と、いったこともあるかもしれません。
リタイヤした後でも、余裕を持って対応できるように、教育資金を確保しておくことは大切です。
家事や育児の協力と助け合い
子どもが生まれると、夫婦2人だけの生活から、子ども中心の生活へと一変してしまいます。
妻だけに負担がかからないように、できるだけ家事や育児を分担し、協力して助け合っていくことが大切です。
最初は教えることが面倒かもしれませんが、父親が積極的に育児に参加することで、親子の絆も強くなりますし、妻の大変さも理解できるようになるでしょう。
子どもはすぐに成長してしまうものです。
育児を”大変なもの” ”辛いもの” と、思わずに”今しかできない貴重な経験”とすることで、些細なことでも、夫婦で楽しめるようになるのではないでしょうか。
まとめ
年の差婚で、夫が40代だった場合、下記の心配があります。
- 男性の加齢による機能の低下
- 自閉症や奇形児が生まれる可能
- 子育ては体力勝負
- 親の援助は期待できない
- 育児と介護が重なる可能性
取り越し苦労に終わってしまうこともありますが、可能性を知り、備えるとこは大切です。
夫が40代で1人目を妊娠するメリットは下記3点になります。
- 経済的余裕がある
- 精神的余裕がある
- 豊富な経験からの判断力
夫が40代で妊娠した時に必要な準備は下記3点です。
- 夫の健康管理をしっかりする
- 子どもの教育資金の確保
- 家事や育児の協力と助け合い
夫が40代で妊娠した場合、不安は多いでしょうが、夫が若ければ問題ないというわけではありません。
夫婦で問題を認識し、話し合うことが大切です。
当記事を問題解決の参考にしてください。
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