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【疑問】「夫」漢字の正しい書き順は?意味や読み方・同意語についても解説!

「夫という字の正しい書き順を知らないかも?」

「夫という字の意味や読み方の一覧を知っておきたい!」

「夫の同意語についても、何があるのか気になる!」

当記事を読んでいる方は、上記のような疑問を持っているのではないでしょうか。

 

「夫」という字は4画で書ける比較的簡単漢字だからこそ、正しい書き順や意味、読み方などは普段あまり意識しませんよね。

そこで当記事では下記について解説します。

  • 「夫」の画数や部首は?
  • 「夫」の漢字の成り立ちとは?
  • 「夫」の書き順をおさらいしよう
  • 「夫」は「をひと」が変化した形
  • 「夫」の対義語とは?

 

当記事を読んでいただくと「夫」という漢字の正しい書き順だけでなく、意味や読み方・同意語もわかりますよ。

夫の正しい書き順はや、意味や同意語について知りたい方は、是非最後までお読みください。

 

「夫」という漢字の正しい書き順をおさらいしよう!

この章では夫」という漢字の正しい書き順についておさらいします。

 

夫は4画で成り立っており、小学校4年生で習う比較的身近で覚えやすい漢字と言って良いでしょう。

だからこそ書き順は自己流になりがちですし、成り立ちなどは意識しない人が多いはずです。

 

「夫」という漢字について下記を解説していきます

  • 「夫」の画数や部首は?
  • 「夫」の漢字の成り立ちとは?
  • 「夫」は「をひと」が変化した形

ひとつひとつ順番にご覧ください。

 

「夫」の画数や部首は?

「夫」の画数や部首について解説します。

「夫」の画数は4画です

 

「夫」の部首を意識したことがある方は少ないかと思いますが、「大」の字だと言われています。

「大」という字は、人が両手両足を広げたかたちを写してできた象形文字です。

 

象形文字とは下記のような漢字のことを指します。

象形文字とは、物の形をそのまま写して作られた文字のことです。もとは絵のような形から、現在の形に至ります。

漢字辞典HPより

 

漢字は象形文字と併せて4つのかたちで成り立っています。

  • 象形文字:物のかたちをかたどって作られた漢字(例:山、川、火、大)
  • 指事文字:かたちで表しにくいものを点や線を用いて作られた漢字(例:一、二、上、下)
  • 形声文字:「意味を表す字」と「音を表す字」を組み合わせた漢字(例:紙、校、字)
  • 会意文字:2つ以上の文字を組み合わせて新しい意味を表す(例:明、岩、森)

上記4つの形の文字の大きな違いとしては、2つ以上に分解できるかどうかが挙げられます。

形声文字と会意文字は分解できますが、象形文字と指事文字は分解できないという特徴があるので、併せて覚えておくと良いでしょう。

 

「夫」の書き順をおさらいしよう

「夫」の書き順をおさらいしましょう。

先程もお伝えした通り、夫の画数は4画です。

 

書き順については、下記を参考にご覧ください。

日本語NETより

 

上記のように、横棒2本を引いてから「人」の字を中心に書いていきます。

画数も少なく小学校4年生で習うので、比較的難易度の低い漢字と言えるでしょう。

 

ちなみに下記に気を付けて書くことがキレイに書くコツです。

  • 真ん中の「人」は中心に書く
  • 横の二本線は気持ち右上がりに書く
  • 「人」は下が並行にそろうことを意識する

画数が少ない感じだからこそ、ちょっとした注意で見やすく書くことが可能なので、意識してみましょう。

 

「夫」の漢字の成り立ちとは?

「夫」の漢字の成り立ちについて解説します。

「夫」という字は「大」の字に成人の印である冠を意味する横棒を付け加えることで成り立っている漢字です。

 

「大」の文字は成人した男性を表しています

昔の中国では男性も髪を長く伸ばしており、伸ばした髪の毛を棒状のヘアピンで頭上に留める習慣がありました。

 

上記理由もあり、成人男性を「大」で表しヘアピンを模した「ー」を加えることで。「夫」という漢字は成り立っているのだと考えられます。

 

「夫」は「をひと」が変化した形

「夫」は「をひと」が変化した形だという説が有力です。

「をひと」は日本語で、元は「夫」という漢字の読みは「おっと」ではなく「をひと」だったようです。

 

「夫」という漢字は、平安時代に書かれた「令集解」という書物にすでに登場しています。

「夫、俗に呼比止(をひと)と云ふ」

引用:語源由来辞典

 

室町時代では上記のように「をひと」や「をうと」といった呼び方が一般的だったようです。

「夫(おっと)」という読み方が浸透したのは、室町時代以降と言われています

 

「夫」の対義語とは?

「夫」の対義語は「妻」です。

夫と妻はお互いに対等な立場を示す言葉であり、公式な書類にも使われます。

 

また第三者に対して自分の配偶者を呼ぶ際も「夫」「妻」を使う人は増えているようです。

  • 旦那
  • 亭主
  • 主人

などの呼び方よりも、対等な関係であることが示せるからと言えるでしょう。

 

「夫」の書き順の次は意味をおさらいしよう!

「夫」の漢字の意味をおさらいしていきましょう。

 

「夫」の意味は下記の通りです。

意味

①おとこ。一人前の男。「夫子」「丈夫」 ②おっと。「夫婦」「夫妻」 [対]妻・①②婦 ③労働にたずさわる人。「夫役」「農夫」 ④それ。かれ。かな。発語・指示・句末などの助字。

goo辞典より

男性の配偶者を指すだけでなく「一人前の男」「労働に携わる人」という意味もあるのですね。

 

「夫」の読み方とは?それぞれの使い方を解説!

この章では「夫」の読み方と、読み方別の使い方を解説します。

「夫」には、男性の配偶者を指す「おっと」以外にも、いくつかの読み方があることはご存じでしょう。

 

「夫」の代表的な読み方について、下記解説していきますので順番にご覧下さい。

  • 「夫」の訓読み:おっと
  • 「夫」の音読み:ふう、ふ、ぶ
  • 「おっと」の難しい読み方とは
  • 「夫」は名前の止め字として使われる
  • 「夫」の漢字を使った言葉の例を紹介

 

「夫」の訓読み:おっと

夫の読み方として、結婚している男性を指す「おっと」があります。

ちなみに夫は訓読みです。

 

音読みと訓読みの違いについては下記をご覧ください。

・音読み……昔の中国の発音をもとにした読みで、聞いただけでは意味がわからないものが多い。

・訓読み……漢字の意味を表す日本語の読みで、聞いただけでも意味がわかるものが多い。

進研ゼミ小学講座より

現代社会では、一番に頭に浮かぶ一般的な読み方と言えるでしょう。

 

「夫」の音読み:ふう、ふ(ぶ)

夫の読み方として音読みの「ふう」「ふ(ぶ)」があります。

 

「ふう」や「ふ」といった読み方は聞きなれている方が多いでしょう。

  • ふう:夫婦(ふうふ)、工夫(くふう)
  • ふ:夫妻(ふさい)、農夫(のうふ)

婚姻関係にある男女を示すほか、農夫や水夫などある職種に携わる男性を指す言葉にも使われます。

 

「夫」の難しい読み方とは

「夫」という漢字を使った難しい読み方として、下記が挙げられます。

  • 水夫 (かこ・すいふ)
  • 妓夫 (ぎゆう)
  • 大夫 (たゆう)
  • 太夫 (たゆう)
  • 夫役 (ぶやく)
  • 丈夫 (ますらお・じょうぶ・じょうふ)
  • 夫婦 (めおと・みょうと)
  • 鰥夫 (やもめ)

 

現在は普段の生活で使うことはほぼありません。

昔男性の身分を表す言葉として使ったり)大夫 、遊女にも使われていました(太夫)。

 

「夫婦」については「ふうふ」以外に「めおと」「みょうと」という読み方があります。

「めおと」は「熟字訓(じゅくじくん)」という特殊な読み方です

 

熟字訓については下記を参考にご覧ください。

熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。

例えば「夫婦(めおと)」に用いられている”夫”は単体で「め」と読むことはできず、”婦”も単体では「おと」と読むことはできません。

ギモン雑学より

 

「夫婦」という漢字は、「ふうふ」「めおと」「みょうと」すべてが正しい読み方です。

現代は「ふうふ」読みが一般的ですが、特殊な読み方として「めおと」「みょうと」があることを覚えておくと良いでしょう。

 

「夫」は名前の止め字として使われる

「夫」は名前の止め字としても使われることがある漢字です。

下記のような名前を良く目にする人は多いのではないでしょうか。

  • 義夫(よしお)
  • 治夫(はるお)
  • 正夫(まさお)

 

上記のように名前の止め字として使う場合は「優しく穏やかな子になってほしい」という願いが込められているようです。

2022年現在では「夫」を止め字とした名前は少なくなってきていますが、「〇夫」という名前は確かに優しい印象を受けますよね。

 

「夫」の漢字を使った言葉の例を紹介

「夫」の漢字を使った言葉の例を紹介します。

「夫」を使った熟語やことわざについて、すぐに頭に浮かぶ人は少数派ではないでしょうか。

 

「夫」を使った熟語について、比較的有名なものをご紹介します。

  • 一夫一婦
  • 一夫多妻
  • 漁夫の利

上記の熟語については「聞いたことある」という方がほとんどではないでしょうか。

 

「一夫一婦(いっぷいっぷ)」と「一夫多妻(いっぷたさい)」は、下記のように全く反対の意味になります。

  • 一夫一婦:一人の男性と1人の女性で成り立つ婚姻関係
  • 一夫多妻:1人の夫に対して、妻は複数いる状態

 

「一夫一婦」の制度ができたのは明治時代のことで、江戸時代などでは一夫多妻の状態が当たり前でした。

また現代でも他の国では一夫多妻制度が存在しているので、熟語として使う機会もなくはありませんね。

 

「漁夫の利」の意味としては、当事者同士が争っている間に第三者が利益を奪うことです。

熟語はしっていたけれど、意味は想像していたものとちがった

という方も多いのではないでしょうか。

 

その他「夫」を使ったことわざとしては、

  • 夫婦喧嘩は犬も食わない
  • 秋風と夫婦喧嘩は日が入りゃ止む
  • 同い年夫婦は火吹く力もない

など夫婦喧嘩や夫婦関係を表すようなものが多く見受けられます。

 

夫と同じ意味を持った言葉を解説!

この章では、夫(おっと)と同じ意味を持った言葉を解説します。

「夫」は男性の配偶者を指す言葉です。

対義語として「妻」があるので、同じ意味を持つ言葉としては「結婚している男性」を指す言葉が当てはまりますね。

 

「夫」と同じ意味を持つ言葉について下記解説しますので、順番にご覧ください。

  • 夫:オフィシャルなシーンで使われる
  • 主人:目上の第三者の前で使われることが多い
  • 旦那:親しい間柄の人との会話で使いやすい
  • 亭主:親しい人との会話でのみ使える呼び方
  • パートナー:男性・女性どちらの配偶者にも使える

 

夫:オフィシャルなシーンで使われる

「夫」という呼び方についておさらいしましょう。

夫はオフィシャルなシーンで使われる男性配偶者の呼び方です。

「夫」の対義語として「妻」があり、夫婦の対等な関係を表す呼び方でもあります。

 

公の場で使うのにふさわしいだけでなく、会話の中でも「うちの夫が」などと使う女性も多くいるでしょう。

共働き世帯が増えている現代社い会では、対等な夫婦関係を表す呼び方が主流となっているのですね

 

注意しなければならないのは「夫」呼びは、話している相手の配偶者を呼ぶのには適していないと言う点でしょう。

目の前の人の配偶者は「旦那様」「ご主人様」と呼びかけるのがマナーです。

 

  • ○○さん(目の前の人)の旦那様はお元気でいらっしゃいますか?
  • ○○さん(目の前の人)のご主人様には、仕事で大変お世話になりました

上記のように使うのが、マナーの観点から見ても正解ですよ。

 

主人:目上の第三者の前で使われることが多い

夫の類義語に「主人」があります。

主人は中国から来た呼び方ですが、日本では「家の主」である夫を「主人」と呼ぶようになりました。

夫を立てる表現のため「夫と主従関係があることを感じさせる呼び方」として、現代では敬遠されがちです。

 

しかし目上の第三者の前では「主人」を使うのがマナーと言われています。

  • いつもうちの主人がお世話になっております
  • 主人からいつも〇〇さんのことは伺っております

上記のように使うと、相手に礼儀正しい印象を与えることが可能です。

 

また第三者の男性配偶者に対しても、

  • ご主人様は元気でいらっしゃいますか?
  • 〇〇さんのご主人はどちらですか?

上記のようにも使うことができます。

 

旦那:親しい間柄の人との会話で使いやすい

夫と似た言葉として旦那があります。

特に親しい間柄のママ友や友人の前で、使う女性が多いのではないでしょうか。

 

「旦那」という言葉は、インドで古代に使われていた言語(サンスクリット語)の「ダーナ」が由来だと言われています。

  • 与えてくれる人
  • めんどうを見てくれる人
  • 支えてくれる人

上記のような意味をもつ言葉だったため、次第に男性の配偶者を指す言葉として社会に浸透していきました。

 

主従関係を色濃く感じさせる言葉のため、

夫のことを「旦那」とは呼びたくないな……

と思う女性も増えているようです。

 

ママ友などの親しい間柄の人との会話でも「夫」呼びが増えていますが、周りが「旦那」呼びが多い場合は合わせることで会話がスムーズに行く可能性もあります。

状況によって、配偶者の呼び方を使い分けられるとよりスマートな印象を与えることができるのではないでしょうか。

 

亭主:親しい人との会話でのみ使える呼び方

夫の同意語として亭主を使う女性もいるでしょう。

少し古風なイメージがある上、配偶者との主従関係も感じさせる呼び方なので、使う人は少数派だと考えられます。

 

しかし「私たち夫婦には『亭主』呼びがしっくりくるんだよね」と思う女性は使っても問題はありません。

ただし「旦那」呼びと一緒で、親しい間柄の友人の前でのみの呼び方にしておくことを心がけましょう

 

パートナー:男性・女性どちらの配偶者にも使える

夫と近い言葉としてパートナーがあります。

パートナーという言葉は、男性・女性どちらの配偶者を指すこともできる言葉ですが、日本ではあまり浸透しているとは言えません。

しかし今後スタンダードな呼び方になって行く可能性は十分あるでしょう。

 

お互いの配偶者をパートナーと呼び合うことのメリットとして、下記が挙げられます。

  • 夫と妻が対等な間柄であることがわかりやすい
  • 事実婚やLGBTのカップルでも使える
  • 外国の方と話すときも使いやすい

「夫」と同じように配偶者同志が対等であることが分かりやすい上、他国の方からも違和感なくとらえてもらえるので、これからの社会に合う呼び方と言えるでしょう。

 

メリットがある一方で下記のような懸念点もあります。

  • 婚姻関係がないと思われる可能性がある
  • 目上の人からは理解を得られない可能性がある
  • 自己主張が強い人だという印象を与える

パートナーという呼び方はまだ日本で浸透しているとは言いにくいため、使う場面には配慮をする必要があると言えるでしょう。

 

まとめ

「夫」という漢字の正しい書き順について、下記の通りご紹介しました。

  • 「夫」の画数や部首は?
  • 「夫」の漢字の成り立ちとは?
  • 「夫」の書き順をおさらいしよう
  • 「夫」は「をひと」が変化した形
  • 「夫」の対義語とは?

 

「夫」の読み方とは?それぞれの使い方について下記解説しました。

  • 「夫」の訓読み:おっと
  • 「夫」の音読み:ふう、ふ、ぶ
  • 「おっと」の難しい読み方とは
  • 「夫」は名前の止め字として使われる
  • 「夫」の漢字を使った言葉の例を紹介

 

夫と同じ意味を持った言葉についても下記解説しています。

  • 夫:オフィシャルなシーンで使われる
  • 主人:目上の第三者の前で使われることが多い
  • 旦那:親しい間柄の人との会話で使いやすい
  • 亭主:親しい人との会話でのみ使える呼び方
  • パートナー:男性・女性どちらの配偶者にも使える

上記以外にも、「夫」の書き順の次に「夫」漢字の意味についてもおさらいしました。

 

「夫」という漢字は身近であるからこそ、書き順などは意識しないことがほとんどでしょう。

意味としては男性配偶者を指すほか、労働している男性に使うことが一般的です。

 

同じ男性配偶者を指す言葉として「主人」「旦那」「亭主」「パートナー」などがありますので、場面によって使い分けてみてくださいね。

当記事が「夫」漢字の正しい書き順や意味・読み方・同意語について知りたい方のお力になれれば幸いです。

 

「夫」という漢字の成り立ちや意味などについても気になる方は、下記記事でも取り上げていますので、参考にご覧ください。

 

「夫」を使った熟語について知りたい方は、下記でも解説していますので是非ご覧ください。

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