「妻の暴言で離婚したいと言われたらどうすればいい?」
「妻の暴言を理由に離婚したいと言われた……離婚した方がいいの?」
「妻の暴言で離婚したいと言われた時のNGな対応は?」
などとお悩みではありませんか。
無意識に夫に暴言を吐いており、それを理由に離婚したいと言われればショックを受けますよね。
どうにかして離婚を回避したいと思うのも無理はありません。
当記事では
- 妻の暴言で離婚したいと言われた時の対処法5選
- 妻の暴言が理由で離婚した方がいいケース
- 妻の暴言を理由に離婚したいといわれた!NGな反応3選
といった内容を徹底解説していきます。
妻の暴言で離婚したいと言われて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただければ、妻の暴言が理由で離婚したい夫への適切な対処法がきっと分かるはずです。
妻の暴言で離婚したいと言われた時の対処法5選
妻の暴言で離婚したいと言われた時は、下記の対応を取るようにしましょう。
- 感情的にならない
- 夫の話を最後まで聞く
- 反省して言動を改める
- カウンセリングを受ける
- 離婚届不受理申出を提出する
それぞれの対処法を具体的に解説していきます。
感情的にならない
まずは「感情的にならない」ようにしましょう。
暴言を吐くということは、攻撃的な性格である可能性が高いです。
自分では意識していなくても、ついついカッとなってひどい言葉を投げつけている可能性があります。
と反論したくなる気持ちはグッと堪えましょう。
少なくとも夫はあなたの言葉で嫌な思いをしているのです。
感情的にならず、冷静に話し合うように努めてください。
夫の話を最後まで聞く
「夫の話を最後まで聞く」ことも大切です。
おそらく夫の話を聞いていると、納得できない部分も出てくるでしょう。
と言い返したくなる場面のあるはずです。
しかし夫の不満を最後まで引き出さないと、夫のストレスは軽減されません。
夫の気持ちを変えるどころか
と離婚の意思を固めてしまうことでしょう。
反省して言動を改める
「反省して言動を改める」ようにしてください。
たとえ無意識で言っていたことでも、夫を傷つけていた事実は変わりません。
と開き直るのではなく、自分の言動を改めてください。
もし反省できないのであれば、夫とは価値観が合わないということになります。
反省できない場合はこれ以上、夫を傷つけないうちに離婚するべきでしょう。
カウンセリングを受ける
「カウンセリングを受ける」ことも対処法のひとつです。
暴言があまりにもひどければ「モラハラ」になります。
モラハラとは、モラルハラスメントの略です。
モラルとは倫理や道徳といった意味であり、ハラスメントは嫌がらせといった意味ですから、倫理や道徳に反した嫌がらせ、という意味合いです。具体的には、相手を無視したり暴言を吐いたり、にらみつけたり、嫌みを言ったり嫌がらせをしたり、馬鹿にしたりして相手を貶めたり不機嫌にふるまったりする言動をとることです。
たとえ物理的な暴力でなくても、相手を精神的に攻撃し追い詰めるのがモラハラです。
モラハラはなかなか自分の力では治せません。
カウンセリングを受けることで、改善する意思があることを示すことにもなります。
離婚届不受理申出を提出する
最後の対処法は「離婚届不受理申出を提出する」ことです。
離婚届不受理申出を提出しておけば、夫が勝手に離婚届を出しても受理されません。
離婚届は用紙に必要事項を記載して役所へ提出するだけで済みますので、夫婦の一方が勝手に形式的に離婚の届出を行うことも可能になります。
そのため、そうした離婚の届出を防ぐことができる離婚届不受理申出の制度があります。
どうしても納得できない場合は、念のため不受理届を提出しておきましょう。
勝手に離婚届を出された後に「無効申立て」をすることも可能ですが、時間や手間がかかってしまいます。
妻の暴言が理由で離婚した方がいいケース
下記のようなケースの場合は、離婚した方がいいでしょう。
- 夫の心身に不調をきたしている
- 子供に悪影響
- 自分の言動に非はないと思っている
それぞれのケースを具体的に解説していきます。
夫の心身に不調をきたしている
まずは「夫の心身に不調をきたしている」ケースです。
暴言を吐かれれば、当然夫のストレスとなります。
また胃腸炎や心疾患もストレスが要因になることがあります。
ストレスがかかると交感神経の働きが高まり、脈が速くなり血圧が上昇します。
その際に心臓のポンプの働きが急に活発になるのですが、それに反し血管は収縮するので心臓にも血管にも大きな負荷がかかります。
血液を全身に送り込む心臓のポンプ機能が十分に働かなくなった状態、すなわち心不全発症の危険性が高くなるのです。
夫の健康状態が思わしくないと、妻が感じるのであれば離婚も検討しましょう。
夫自身が気づいていなくても、ストレスが健康を蝕んでいる可能性があります。
子供に悪影響
妻の暴言が理由で「子供に悪影響」が生じるケースもあるでしょう。
モラハラは親子で連鎖する傾向があります。
たとえ子ども達が「親のようになりたくない」と望んでいても「正常な家庭における夫婦関係を知らない」ため、自然と自分もモラハラ環境を選んでしまう傾向があるのです。
子供の前でも暴言を吐いてしまっているのであれば、悪影響を及ぼすでしょう。
子供は両親の様子に敏感です。
心や脳にダメージを与える可能性もあるので、早めに離婚を考えるべきです。
自分の言動に非はないと思っている
最後は「自分の言動に非はないと思っている」ケースが挙げられます。
夫が
と言っても、妻には暴言を吐いた覚えがないというケースです。
なかには本当に夫の被害妄想である可能性もあるでしょう。
少なくとも「暴言」というボーダーが夫と妻で異なっているに違いありません。
この先、一緒に生活していても
と夫が感じてしまう機会は出てくるでしょう。
価値観があまりにも違いすぎる場合は、離婚した方がお互いのためになるケースもあります。
妻の暴言を理由に離婚したいといわれた!NGな反応4選
妻の暴言を理由に離婚したいと言われたとき、下記の反応は逆効果です。
- 自分を正当化する
- 無視する
- 相手の浮気を疑う
- 勢いで離婚を決める
それぞれの反応を具体的にみていきましょう。
自分を正当化する
まずは「自分を正当化する」言動です。
夫が不満を持っている「暴言」という部分を正当化するような言動は逆効果になります。
いくらあなたが正当化しても、夫が納得することはないでしょう。
夫が求めているのは、あなたの言い分けではありません。
もう言い訳をして、状況が変わる段階ではないのです。
無視する
次に「無視する」行為です。
協議離婚はあなたが合意しなければ成立しません。
と考える人もいるでしょう。
しかしモラハラは裁判になっても、離婚事由として認められるケースが多いです。
(裁判上の離婚)
第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
民法で定められている上記の法定離婚事由のうち(五)に当てはまる可能性があります。
いくらあなたが無視し続けても、裁判になれば不利になるでしょう。
相手の浮気を疑う
次は「相手の浮気を疑う」ことです。
急に離婚を切り出されると
と疑いたくなってしまいますよね。
特に自分に「暴言」を吐いた覚えがなければ、余計に夫側の理由を勘ぐってしまうでしょう。
しかし
と問い詰めるのは逆効果です。
仮に浮気をしていたとしても、あっさり認めることはまずないでしょう。
もし本当に怪しいのであれば、こっそり証拠を集めることがおすすめです。
勢いで離婚を決める
最後は「勢いで離婚を決める」ことが挙げられます。
身に覚えがないのに、いつまでも「暴言で傷ついた」などと言われると
と自暴自棄になりがちです。
しかし勢いで離婚を決めてしまうと、後悔する結果になりかねません。
離婚自体は離婚届を提出すれば成立しますが、離婚に伴いさまざまな決め事があります。
財産分与や親権など、よく考えて条件を決めなければなりません。
勢いで離婚を決めてしまうと、不利な条件にされてしまう可能性があるので注意しましょう。
まとめ
妻の暴言で離婚したいと言われた時は、下記の対応を取るようにしてください。
- 感情的にならない
- 夫の話を最後まで聞く
- 反省して言動を改める
- カウンセリングを受ける
- 離婚届不受理申出を提出する
いくら離婚したくても、下記のようなケースの場合は、離婚した方がいいでしょう。
- 夫の心身に不調をきたしている
- 子供に悪影響
- 自分の言動に非はないと思っている
自分ではそんな気はなかったのに、夫から暴言と指摘されればショックを受けますよね。
しかしおそらく一番傷ついたのは夫なのでしょう。
今まで暴言に耐えてきた可能性もあります。
別れを回避する方法については、下記の記事も参考にしてください。
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