「夫の行動が気になって、携帯をチェックしたい!」
「夫がやたらと携帯を触っているので、何か隠しているのでは?」
「浮気が心配だから、夫の携帯を見てみたい!」
上記のようにお考えではありませんか。
同時に勝手に見る行為が法的に問題があったり夫にバレたりして、トラブルになったらどうしようという心配もありますよね。
当記事では下記の内容についてまとめました。
- 夫の携帯を見る行為は法に触れる可能性がある
- 夫の携帯を勝手に見ると危険な理由5つ
- 夫の携帯を見る行為で起こりうるトラブルの予防法3つと対処法
当記事をご覧になれば、夫の携帯を勝手に見る行為についての心配ごとが整理されるでしょう。
ぜひご覧ください。
夫の携帯を勝手に見る行為は法に触れる可能性あり!
常識的には勝手に見てはいけないと思っていても、浮気など疑わしいことがあると携帯をチェックしたくなりますよね。
しかし、携帯を勝手に見る行為は法に触れる可能性があります。
具体的には下記のような状況です。
それぞれについてみていきましょう。
刑法には罰則の明記がない
夫の携帯を勝手に見る行為について、刑法には罰則が明記されていません。
ただし、メールではなく紙の手紙を見てしまった場合は「信書開封罪(刑法第133条)」に触れる可能性があります。
正当な理由がないのに、封をしてある信書を開けた者は、1年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処する。
出典:刑法第133条
となっているため、自分宛てではない手紙の封を開ける行為には注意しましょう。
民法上ではプライバシーの侵害に当たる可能性がある
夫の携帯を勝手にみることは法的に問題があるケースがあります。
具体的には下記の通りです。
ここでは
- プライバシー権とは:他人に知られたくない私的な情報を守る権利
- プライバシーの侵害により、損害賠償を請求されるリスクがある
という内容について解説します。
プライバシー権とは:他人に知られたくない私的な情報を守る権利
普段よく耳にする「プライバシー」という言葉ですが、法的な解釈は以下の通りです。
具体的にプライバシーに当たるのは、以下のような情報です。
- ラインやメールのやりとり
- 電話の着信履歴
- 各種SNS
- 電話帳
- アルバムの内容
- カルテ
- 内申書
その他、日記などにも「他人に知られたくない情報」としてプライバシーがあるとされています。
プライバシーの侵害により、損害賠償を請求されるリスクがある
夫の携帯を見る行為について刑法では罰則の明記がないですが、民法では損害賠償請求を起こされる可能性があります。
パスワードが必要なサイトに勝手にログインするのは絶対にダメ
Amazonや楽天、Facebookなどロックを解除してログインするサービスに、勝手にパスワードを入力してログインする行為は「不正アクセス禁止法」にあたります。
勝手にパスワードを入力してログインする行為は絶対にやめましょう。
夫の携帯を勝手に見ると危険な理由5つ
夫の携帯を見る行為には民法や、場合によっては刑法にも触れる可能性以外にも危険なことがあります。
ここでは夫の携帯を見ると危険な理由は次の通りです。
以上5つについて紹介します。
理由1:知りたくなかったことを知ってしまう危険がある
夫の携帯を見ようと思うきっかけは何か疑わしいことがある場合が多いでしょう。
でも、自分が知りたいと思っていた情報以外のことを知ってしまってしまう危険もあります。
例えば浮気を疑って夫の携帯を見たら、大きな借金をしていることを知ってしまう場合などがそうです。
理由2 :精神的にダメージを受ける可能性がある
夫の携帯を勝手に見たことで秘密を知ってしまい、それを抱え込む状況になることは精神的に大きな負担になります。
疑わしいことを確かめたくて見たけれど、実際に知ってしまうと想像していたよりも重い内容だったらつらいですよね。
理由3:浮気を知ってしまってショックを受ける
夫の携帯のメールやラインのやり取りを見て、夫の浮気を知ってしまう場合があります。
初めから浮気を疑っていたとしても、実際に信じていた人に裏切られていたショックは相当なものです。
理由4:勝手に盗み見た自分に罪悪感を感じてしまう
夫の携帯を勝手に見た結果、自分が疑っていたことが間違っていたら罪悪感にかられます。
また、たとえ事実だったとしても盗み見るというのは後味の悪い行為です。
夫の携帯を見るきっかけには
- 浮気をしているのではと疑う
- ゲームをずっとしているが課金額が心配
- 興味本位
などさまざまな理由がありますよね。
勝手に見た結果、知りたい情報があったとしても問題が解決するわけではありません。
理由5:見ることをやめられない自分がイヤになる
夫の携帯をこっそり見る行為は日常のふとした瞬間でできてしまうため、悪いこととは思いながらも習慣化してしまう場合があります。
本来は知れるはずのない情報を夫にバレずに確認できるのは、秘密を握ったようで最初は楽しいかもしれません。
でも、知りたくない情報や秘密を抱えてしまった時に見るのをやめたいと思っても、習慣化してしまった夫の携帯チェックはなかなかやめられないものです。
- 見てはいけないと思いつつ見てしまう
- 知りたくない情報を知ってしまう
- 見るのはもうやめようと思うのにまた見てしまう
- 夫の携帯チェックを止められない自分がイヤになる
夫の携帯を見る行為でのトラブル予防法3つ
夫の携帯を見たいという衝動は、何かしら疑わしいことがある場合に起こることが多いでしょう。
疑っていることを解決する情報が携帯にあるのでは?という思いからつい、携帯を見てしまう気持ちは理解できなくもありません。
ここでは、夫の携帯を見たいと思った時に起こりうるトラブルを回避できる方法
- 浮気を疑うのであれば調査会社を使う
- 最初からお互いの携帯をオープンにしておく
- 疑わしいことがある場合は思い切って夫に尋ねる
の3つについて解説します。
1:浮気を疑うのであれば調査会社を使う
夫が浮気しているのでは?という疑いから携帯を見たいと思った時は、浮気の調査会社などのプロの手を借りましょう。
夫の携帯を見て、女性とのデートの約束のやり取りをしているメールを見つけたとしても事実を確認しようと夫を問い詰めたら、携帯を勝手に見たことがバレてしまいます。
- 浮気しているのかどうか、事実を確かめたい
- 浮気の証拠をつかみたい
という思いがあるなら、浮気調査会社や探偵事務所を利用して確実な情報を得るようにしましょう。
2:最初からお互いの携帯をオープンにしておく
世の中には夫婦間で「お互いの携帯はいつでも見てもいい」というルールにしている人たちもいます。
なかには「手が離せない時には自分の代わりに電話に出てもらう」という人も。
最初から見ても良いことにしておけば、中身を心配して見るか見ないかでストレスを感じることもありませんよね。
ただし「やましいことはなければ、見られてもいいはず」という理由で、いきなり夫に携帯を見せるように迫るのは少し乱暴かもしれません。
携帯をバーチャルな自分だけの部屋のように感じて、趣味や思いを詰め込んでいる場合もあるからです。
やましいことはないけれど、プライベートに勝手に踏み込まれるのには抵抗があるという人もいます。
3:疑わしいことがある場合は思い切って夫に尋ねる
浮気や借金など何か疑わしいことがある場合は、思い切って夫に確認してしまうのもトラブル予防法のひとつです。
夫の携帯を見ても勝手に見たと知られれば角が立ちますし、調査会社を使えば費用がかかり、話が大きくなってしまいます。
特に
- 離婚などの大きな変化は望んでいない
- 何となく気になるだけ
などの場合はまずは夫に確認してみましょう。
夫の携帯を見てしまった時のトラブル対処法
夫の携帯を見てしまった後に起こりうるトラブルに、対処できる方法もあります。
本章では次の内容をお伝えします。
- 勝手に見たことがバレていそうなら自分から打ち明ける
- 勝手に見た行為だけを理由に離婚が成立する可能性は低い
勝手に見たことがバレていそうなら自分から打ち明ける
夫の携帯を見たことが少しでもバレていそうと感じたら、できるだけ早く自分から正直に打ち明けましょう。
時間が経つほど言いにくくなりますし、バレてからとがめられる方が事態は悪化します。
勝手に見た行為だけを理由に離婚が成立する可能性は低い
夫から携帯を勝手に見たことを理由に離婚を迫られても、離婚が成立する可能性は低いでしょう。
民法には離婚が成立する条件として
- 配偶者に不貞行為があった
- 配偶者から悪意で遺棄された
- 配偶者の生死が3年以上不明
- 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがない
- その他婚姻を継続し難い重大な事由がある
という5つの理由が明記されています。
夫の携帯を見る行為が数回であれば「その他婚姻を継続し難い重大な事由」に当たるとはみなされず、離婚が成立する可能性は低いでしょう。
夫の携帯を1日に何回も携帯をチェックしたり、勝手にメールやラインを返信したりようなモラルに反する行為は絶対にやめましょう。
夫の携帯を見てしまった妻たちの気持ちを紹介!
夫の携帯を見たことがあるという既婚女性の割合は約4人に1人という調査結果があります。
ここでは実際に夫の携帯を見た妻たちの気持ちとして
- 出会い系アプリを使っていることを知ってしまった
- 嘘をついて母親に借金をしていた
- 夫の携帯をチェックが止められず、精神的に疲れてしまった
という内容を紹介します。
出会い系アプリを使っていることを知ってしまった
出会い系アプリを使用していたということが判明した方がいます。
具体的には下記をご覧ください。
結婚して3年。
夫が寝ている間に携帯のチェックをしたら、複数の出会い系アプリを使っていることを知ってしまった。
嘘をついて母親に借金をしていた
妻に嘘をついて、実の母親から借金をしていた事実を知ってしまったという方も。
詳しい内容は下記をご覧ください。
夫が嘘をついて、実家の母に借金をしていたことが判明。
夫の携帯をチェックが止められず、精神的に疲れてしまった
興味本位で「1度だけ」と思って見て以来、タイミングがあると夫の携帯を見ることがやめられなくなってしまった方がいます。
詳しい内容は以下をご覧ください。
見るたびに安心したり落ち込んだりして、気持ちに振り回されるのに疲れてしまった。
まとめ
夫の携帯を見る行為は、法的には次の通りに扱われます。
- 見る行為自体については、刑法に罰則の明記は無し
- 民法の「プライバシーの侵害」に当たると見なされれば、損害賠償を請求される可能性がある
- 勝手にパスワードを使用したログインは「不正アクセス禁止法」に該当し、刑事罰に処される可能性あり
勝手に見る行為には
- 知りたくない情報を知ってしまう
- 精神的にダメージを受ける
など5つの危険があるでしょう。
トラブルの予防には以下の方法が効果的です。
- 調査会社を使う
- 初めからお互いの携帯をオープンにしておく
- 直接、夫に話を聞く
夫の携帯を見たことがバレそうなら、早めに自分から打ち明けるのが良いでしょう。
実は既婚女性の4人に1人が、夫の携帯を見たことがあるという調査結果もありました。
夫婦で隠し事がないのは素晴らしいことですが、日記のようにやましくなくても見られたくないものもあります。
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