「50代で離婚したい場合の注意点は?」
「50代でも離婚したいと思ったら離婚するべき?」
「50代で離婚したい!離婚のメリットとデメリットは?」
などとお考えではありませんか。
たとえ50代まで連れ添った夫婦でも、離婚したいと思う瞬間はありますよね。
離婚するべきかどうか迷う方も多いことでしょう。
当記事では
- 50代で離婚したい場合の注意点5選
- 50代でも離婚した方がいいケース
- 50代離婚をするメリット3選
といった内容を徹底解説していきます。
50代で離婚したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただければ、50代で離婚するべきかどうかの判断基準がきっと分かるはずです。
50代で離婚したい場合の注意点5選
離婚したいと思う気持ちに年齢は関係ありません。
反対に
と考える妻もいることでしょう。
50代で離婚する場合は、下記の点に注意してください。
- 財産分与を正確に行う
- 年金分割も忘れずに
- 離婚後の生活基盤を確保する
- 一人暮らしできる住まいを決める
- 子供や家族への説明方法を考える
それぞれの注意点を具体的に解説していきます。
財産分与を正確に行う
まずは「財産分与を正確に行う」ということです。
若い頃の離婚に比べ、夫婦としての生活が長いとその分共有財産は増えてきます。
預貯金だけでなく、株や保険、不動産などの財産も多くなるでしょう。
財産が多くなればなるほど、細かな財産を見落としがちになります。
まずは正確な財産を書き出しましょう。
年金分割も忘れずに
「年金分割も忘れずに」行いましょう。
年金分割は二人の厚生年金を分割する制度のことです。
年金分割は,離婚した場合に,お二人の婚姻期間中の保険料納付額に対応する厚生年金を分割して,それぞれ自分の年金とすることができる制度です。
特に夫の扶養に入っている妻は、厚生年金に入っていないので老後もらえる年金額が減ってしまいます。
そのため、離婚するのであれば事前に年金分割はしておくようにしましょう。
離婚後の生活基盤を確保する
「離婚後の生活基盤を確保する」ことも大切です。
50代で専業主婦の場合、働き口を見つけるのが最も大変になるでしょう。
ブランクが長くなればなるほど、雇用先を見つけるのが困難になります。
資格がない人は、まず資格を取るための勉強をするのもおすすめです。
自分の収入だけで生活できるよう、生活基盤を整えましょう。
一人暮らしできる住まいを決める
「一人暮らしできる住まいを決める」こともポイントです。
離婚後は家を出る妻がほとんどでしょう。
家を出た後に住む場所を探す必要があります。
無職で収入がないと、家を借りるのは難しくなるでしょう。
まずは一時的に実家や親族の家を頼るというのもひとつの方法です。
子供や家族への説明方法を考える
最後は「子供や家族への説明方法を考える」必要があるでしょう。
50代夫婦の場合、子供がある程度の年齢に達している場合がほとんどです。
幼児なら難しい説明はいりませんが、子供が大きくなると納得のいく説明を求められます。
まだ未成年であれば、どちらの親と一緒に生活するか意思を確認することも必要です。
15歳以上になると、必ず子供の意思は確認されるでしょう。
先般の家事事件手続法改正の結果、親権者指定・変更の審判を行う際、15歳以上の子については、必ずその意見を聴取しなければならないことと新たに定められました。
50代でも離婚した方がいいケース
50代でも離婚した方がいいケースは下記の通りです。
- DVやモラハラがある
- 子供が手を離れている
- 第二の人生を楽しみたいと思っている
各ケースを詳しく見ていきましょう。
DVやモラハラがある
まずは「DVやモラハラがある」場合です。
DVやモラハラがある場合は、年齢に関係なくすぐにでも離婚を検討しましょう。
すぐに離婚が難しくても、別居するなど物理的に距離を置く必要があります。
できるだけ早く離れるようにしてください。
住まいがない場合はDVシェルターなどの利用もできますので、役所や警察に相談してみましょう。
子供が手を離れている
次に「子供が手を離れている」場合です。
50代ともなると、子供が既に自立している夫婦は少なくありません。
これまでは子供のために離婚を我慢してきたという夫婦も、思い切って離婚を考える節目になるでしょう。
第二の人生を楽しみたいと思っている
最後は「第二の人生を楽しみたいと思っている」場合です。
第二の人生を楽しみたいのであれば、できるだけ若いうちに離婚する方が賢明でしょう。
再婚や再就職も、若ければ若いほどチャンスは多くなります。
うまくいっていない夫婦生活をリセットし、伸び伸びと第二の人生を幸せに過ごしたいのであれば離婚を検討しましょう。
50代離婚をするメリット3選
50代離婚をすると、下記のようなメリットを得ることができます。
- 夫のストレスから解放される
- 義両親の介護が不要になる
- 再婚も可能
メリットをひとつずつ確認していきましょう。
夫のストレスから解放される
まずは「夫のストレスから解放される」という点です。
価値観の合わない夫と毎日一緒に生活していくのは、大きなストレスになることでしょう。
これまで何十年も我慢してきた方ほど、これ以上は我慢したくないですよね。
離婚すれば、夫のストレスからは解放されます。
夫のご飯の支度や帰宅時間などのスケジュールに合わせて動く必要もありません。
義両親の介護が不要になる
「義両親の介護が不要になる」というメリットも挙げられます。
という考えの夫だと、妻には大きなストレスになるでしょう。
自分の親でもないのに、丸投げされれば不満に思うのも無理はありません。
離婚すれば、義両親の介護をする必要がなくなります。
自治体のサポートも受けながら、夫が自分で介護をすることになるでしょう。
再婚も可能
最後は「再婚も可能」になるという点です。
離婚すれば、新しい人と出会って再婚することもできます。
最近では熟年層専用のマッチングアプリもあり、50代60代でも出会いを探す人は少なくありません。
過去の結婚生活で培った経験を生かしながら、より充実した結婚生活を送れるでしょう。
若い頃のように恋愛を楽しめるというのは、メリットのひとつになるでしょう。
50代離婚のデメリット3選
反対に50代の離婚には下記のようなデメリットもあります。
- 生活が苦しくなる可能性がある
- 一人暮らしが孤独に感じることも
- 揉めるケースもある
どのような点がデメリットになるのか詳しくみていきましょう。
生活が苦しくなる可能性がある
まずは「生活が苦しくなる可能性がある」と言う点です。
夫の収入が丸々なくなるのですから、今と同じ生活水準は期待できません。
子供がまだ学校に通っていれば、学費が必要になります。
また何かあっても、今後は自分一人の収入で生活していかなければなりません。
経済面で苦労しないよう、今後の支出や収入を具体的に計算しておく必要があるのです。
一人暮らしが孤独に感じることも
「一人暮らしが孤独に感じることも」あるでしょう。
子供や近所の人と関りがなければ、孤独な老後を送ることになります。
クリスマスや年末年始、お盆休みなどは特に寂しさを感じるようになるでしょう。
夫婦や家族のありがたみを実感するようになる人も少なくありません。
孤独な老後にしないためには、地域に貢献したりサークルに参加するなど、積極的に行動する必要があります。
揉めるケースもある
最後は「揉めるケースがある」という点です。
離婚後にできるだけ余裕を持って生活できるよう、もらえるものはもらって離婚したいと思うのは自然な考えでしょう。
反対に夫は自分が稼いだお金を、妻に渡したくないと思うものです。
先述したように、結婚生活が長ければ長いほど夫婦で築いた共有財産は多くなります。
そのため、熟年離婚では財産分与で揉めるケースが多い傾向です。
離婚訴訟に発展すると交渉は長期化し、過去には30年以上解決しなかったという夫婦もいるようです。
複雑になる前に、弁護士に相談しておくことをおすすめします。
まとめ
50代で離婚する場合は、下記の点に注意してください。
- 財産分与を正確に行う
- 年金分割も忘れずに
- 離婚後の生活基盤を確保する
- 一人暮らしできる住まいを決める
- 子供や家族への説明方法を考える
50代でも離婚した方がいいケースは下記の通りです。
- DVやモラハラがある
- 子供が手を離れている
- 第二の人生を楽しみたいと思っている
離婚したいという気持ちに年齢は関係ありません。
50代まで夫と一緒に暮らしてきても、これ以上は我慢できないと感じることもあるでしょう。
後悔しないように注意点は抑えながら、じっくり離婚の話し合いを進めてください。
第二の人生をスタートするためにも、前向きな離婚ができるといいですね。
熟年離婚を後悔しないための方法は、下記の記事でも解説しています。
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