「夫と値観が違い、折り合いがつかない」
「夫からDVをうけている」
「夫が生活費を入れてくれない」
など、我慢してきたけれど、今では身も心も限界。
離婚したい。
夫と緒に生活していて、ストレスばかりたまる生活だとしたら、離婚するしかないと考えますよね。
離婚したらどんなメリットがある?デメリットはある?
夫によるストレスがない生活ができたら、心身の不調がよくなります。
離婚したら充実した生活を送れます。
- 離婚したい理由
- 離婚のメリット・デメリット
- 離婚しない方法
- 離婚することになったら準備すること
離婚を決断する前に知っておきましょう。
離婚したい、限界だと思う11の理由
離婚したい理由は人によっていろいろあるでしょう。
毎日顔を合わせる夫ですから、精神衛生上よくありませんね。
下記にあげるようなことがあれば離婚理由になります。
価値観が違う
毎日の生活の中で、ちょっとしたことでも考え方が違い、折り合いがつかないと喧嘩になったり、言い合いになったりします。
金銭感覚の違い、習慣の違い、子どもの教育方針の違い、大事に思うことの違い、など。
お互いが歩み寄って、妥協点を見つけられればいいのですが、見つけられない場合や、どうしても許せない場合もあります。
価値観はお互いに歩み寄るか、片方が折れるしかありません。
それができないのなら、不満がたまる一方で、最終的には離婚を考えるようになります。
自分の実家だけを大事にする
いくら夫の家に嫁に入ったとはいえ、妻の方にも両親や兄弟姉妹がおり、家族です。
夫の姓になったからと言って、夫の家の人間だけが家族なわけではありません。
夫が自分の実家のことだけしか考えず、お盆や年始に夫の実家にだけ行って、妻の実家には顔も出さない。
夫の実家や親戚の行事には強制的に行かされるけれど、妻の実家や親戚のことは「どうでもいい」という態度をとる。
どちらも家族なのだから、同等に扱ってほしいものです。
DV・モラハラがひどい
夫からDVを受けている場合、心の傷だけでなく、実際に体に傷を受けているはずです。
そんなことを日常的にされていたら、夫から逃げたい、離婚したいと思うのは当然です。
DV(ドメスティック・バイオレンス)とは、「配偶者から受ける暴力的行為」のことです。
モラハラは「モラルハラスメント」の略で、道徳・倫理に反することをして精神的に追い詰めることです。
「精神的DV」とも言われます。
しかし明確な定義があるわけではないので、離婚理由になるかどうか、よく見極める必要があります。
金遣いが荒い
夫の金遣いの荒さで生活が苦しくなったり、子どもの学費が払えなくなったりなどされてはたまりません。
きちんと将来のことも考えて家計をやりくりしていかなければいけないのに、身勝手にお金を使われては困ります。
計画的に将来のことも考えてお金は使ってほしいものです。
生活費を入れてくれない
仕事で得たお給料から生活費を家に入れてくれないのでは、いくら妻も働いていたとしても成り立たないでしょう。
たとえ妻の稼ぎだけで成り立つとしても、家族の生活なのですから、両方で出し合うべきです。
独身時代のように「自分が働いて稼いだ金をどう使おうが自由だ」というような考えの人だったら、当然離婚は考えてしまいます。
- 家族のための生活費
- 子どものための資金
- 将来のための貯金
それらを夫婦でやりくりしていかなければいけません。
束縛する
夫が妻の生活を監視し、妻が友人と食事に行くことや、実家に顔を出すこともいい顔をしない。
スマホの履歴を確認したり、財布もすべて管理されたり、しょっちゅうどこにいるかを確認されるなど、信用されていないのだろうかと思ってしまいます。
「妻は家のことだけしていればいい」と言って、家に束縛しておくような夫とは暮らしていけないと思うでしょう。
妻にだって自由な時間は必要なのです。
家事をしない
夫婦なのだから、家事を分担するのは当然のことです。
まして今は女性も働くのが当たり前の時代です。
家事は女の仕事、などという時代錯誤な考えを持った人とは、今の時代暮らしていけません。
そういう男に限って食事や掃除に口うるさく言います。
妻は家政婦ではありません。
育児をしない
子どもは夫婦ふたりの子です。
育児を妻に任せきりにしているのは論外です。
仕事に行っている間は仕方がないと思いますが、休日には子どもの世話をしてほしいです。
育児を妻に任せっぱなしなのは無責任です。
教育方針なども妻だけに任せ、子どもに関心もないような夫は父親失格と言えるでしょう。
今は男性でも育休を取れる時代です。
浮気された
夫が浮気をしていたら、本当に許せませんよね。
家庭を顧みず、ほかの女にうつつを抜かすなどありえないことです。
1度の浮気でもアウトなのに、何度も繰り返す人もいます。
再構築できる場合もありますが、浮気されたほうは傷つきますので、やはり元通りというわけにはいかないでしょう。
働かない
病気なら仕方ない部分もありますが、突然仕事をやめてしまったり、もともと収入が安定していなかったりする夫では不安です。
家族として生活すること、きちんと生計を立てていけることが前提で結婚したはずなので、裏切り行為とも言えます。
そんな無責任な行為をとる人と結婚してしまった妻も、男を見る目がなかったと反省してしまうでしょうが、きちんと働いて、家族生活を成り立たせるのが夫婦の条件です。
愛情を感じなくなった
理由はさまざまでしょうが、これまで挙げてきたようなことの積み重ねもあって、愛情を夫に感じられなくなってしまったら、夫婦でいる理由がありません。
また、夫からの愛情も感じられないのであれば、なおさらです。
愛情というのは、「恋愛感情」とは限りません。家族としての愛情も含まれます。
お互いの愛情を感じられないようなら、離婚を考えても当然ではないでしょうか。
離婚のメリット
離婚のメリットはなんでしょうか。
限界と感じるほどの生活から解放されることです。
- 心身ともににラクになれる
- 自分らしい生き方ができる
- 前向きになれる
- 新しい出会いがあるかもしれない
ひとつずつ見ていきましょう。
心身ともにラクになれる
不満を持ち続けたままの生活は精神的によくありません。
ストレスが溜まり、心の病気になることもあります。
離婚することによって、ストレスから解放され、心の調子が良くなるということは大いにあります。
また、ストレスは病気の原因の一つでもありますので、体調がよくなることも考えられるでしょう。
それほどストレスは心身に悪影響を与えるのです。
離婚することで、ストレスから解放されれば、心身ともに調子がよくなり、快適な生活を送れることでしょう。
自分らしい生き方ができる
「結婚している間は、夫の生活に合わせることで、自分の時間が取れなかった」
「夫が何もしてくれないので、必要以上に家事に時間を取られたりしていた」
しかし離婚すれば自分の時間を作り出せます。
もちろん子どもがいる場合は、子どものために時間を使わなければならないことも多くありますが、夫のせいで自分の時間が奪われているよりは納得できるでしょう。
離婚を機に、有意義に時間を使うことが可能になり、自分らしい生き方ができます。
前向きになれる
これまで夫への不満のせいで、明るい気持ちになれなかったり、「どうせ」とネガティブにとらえていたことが、離婚という新しい一歩を踏み出すことで、前向きになれます。
離婚はネガティブなこととは限りません。
新しい人生を歩みだすポジティブな行為であることも多いのです。
ため息ばかりついているような結婚生活より、自分の人生を大事にしてもいいのではないでしょうか。
新しい出会いがあるかもしれない
結婚していれば、ほかの誰かに恋愛感情を持ってしまったり、不貞行為を犯してしまったりすれば、浮気となり、面倒なことになってしまいます。
しかし、離婚してしまえば、新しい恋愛をすることは問題ありません。
いまどき離婚などは珍しくありませんので、たいした障害にもならないはずです。
むしろ一度結婚を経験していることによって、男を見る目が養われたかもしれません。
少なくとも今の夫よりは。
結婚はこりごりと思っているなら、事実婚や恋人関係をずっと続けるといった選択も可能でしょう。
新しい出会いに期待しましょう。
離婚のデメリット
逆に離婚のデメリットはなんでしょうか。
デメリットがないわけではありません。
特にお金と子どもの問題は難しい場合もあるでしょう。
下記のようなことが挙げられると思います。
生活費が減る可能性がある
夫の収入だけで生活していた場合は、生活費は確実に減るでしょう。
もし夫の浮気が原因だったとして、慰謝料をもらえるとしても、一時的な生活費くらいにはなると思いますが生涯を保証してくれるわけではありません。
もし妻も働いていたとしても、二人分の収入から一人分の収入になるので、生活費にあてられる額は減る可能性はあります。
貯金や趣味にかけていた額などを減らして生活費にあてる必要がでてきます。
親権が取れない可能性がある
夫婦の間に子どもがいる場合、親権をどちらが取るかという問題があります。
子どもが小さいうちは母親が親権を持つことが多いといいますが、妻に収入のあてが全くなく、夫に暴力をふるうなどの問題もない場合、夫に親権が取られてしまうこともあります。
養育実績なども加味されますので、夫がこれまで育児を全くしてこなかった場合は妻に親権が渡ることが多いようです。
親権が取れれば養育費は夫からもらえます。
自分名義で家を借りられない場合がある
妻が正社員でしっかり働いていて、それなりの収入がある場合は大丈夫ですが、パートなどの場合は賃貸物件を借りられない場合があります。
最近は保証会社に入ることが賃貸では普通になってきていますが、その保証会社の審査に落ちる可能性があるからです。
子どもに負担をかける
離婚によって、もともと住んでいた家から出ることになると、引っ越しをすることになります。
もし学区が変われば、子どもは転校をしなくてはいけないかもしれません。
少し遠くなるかもしれませんが、越境通学も可能な場合もあります。
それまで仲の良かったお友達と離れなければならないのは、子どもにとっては大きな事態です。
新しい学校になじめるかどうかもわかりません。
また、妻が親権をもって、子どもと暮らす場合、妻が旧姓に戻したら子どもも姓を変える必要があります。
少なくとも戸籍上は変更されます。
離婚前と同じ学校に子どもが通い続けるのであれば、姓が変わるのは、事情をいろいろ言われるでしょう。
学校にも相談して、そのままの姓で通させてもらうなど、考えなければならないでしょう。
また親の離婚を子どもがどこまで受け入れているかという問題もあります。
親の都合で離婚するのですから、子どもの気持ちや状況も考えて、最善の方法をとってあげましょう。
周囲からの目が厳しくなる
離婚する人が増えている現在ですが、やはりまだまだ離婚に対して厳しい目を向ける人はいます。
離婚したことで変な噂が立ったりすることもあるでしょう。
結婚式にきてくれた友人や、仲人をしてくれた方には申し訳ない気持ちになるでしょうし、関係が気まずくなる場合もあります。
職場結婚の場合は社内にどうしても知られることになりますので、いづらい気持ちになるでしょう。
シングルマザーは経済的にも体力的にも大変である
親権を妻が取れた場合、シングルマザーになります。
子どもを一人で育てていくのは大変です。子どもが小さければなおさらです。
子どもはお金もかかりますし、保育園への送迎や、子どもの体調不良の際、仕事を休んだり早退したりしなければなりません。
家事もこなし、育児もこなし、仕事もしなければならないので、体力が必要です。
また子どもの分の生活費も必要なので、お金がかかります。
夫から養育費は当然もらうとしても、子どもが大きくなるにつれ、必要なものも増えてきますし、学費などもかかります。
離婚したい!限界!と思う気持ちを変えるためには
離婚したい、限界、と思っても、冷静に離婚後の生活を考えると自分一人では生活できない、となったら、離婚をあきらめるしかありません。
離婚しないで夫との生活を続けるためにはどうしたらよいでしょうか。
我慢する
不満はたくさんあるでしょうが、これまでの状況を変えることなく、妻が我慢をするのが一番手っ取り早い方法です。
ただし、心身にいいことは何一つありません。
話し合いをする
夫に直してほしいこと、協力してほしいこと、自分が不満に思っていることなどを打ち明けて、きちんと話し合いの場を設けましょう。
そしてお互いに歩み寄って、妥協点を見つけましょう。
少しずつでも改善していければ、関係がよくなっていくでしょう。
自分自身を見直す
本当に夫だけが悪いのか、よく自分自身を見直しましょう。
自分にも悪い点があって、夫との関係が悪くなっているのかもしれません。
思い違いをしていることも考えられます。
夫にも何か理由があるのに伝えられていないということもあるでしょう。
夫の立場も考え、夫の考えも聞いて、自分自身に問題がないのかよく考えてみましょう。
初心にかえる
結婚を決めたとき、新婚のときを思い出してみましょう。
最初はふたりでどう生活していこうかといろいろ考え、役割分担を決めたはずです。
その頃の気持ちを思い出して、夫との生活を考えてみましょう。
夫か自分か、どちらかが昔とすごく変わってしまったのか、
それともそういうわけではないのに、なにかが変わってしまって今の状態があるのか。
まずはふたりで生活を始めたときのことを思い出してみましょう。
何かが見えてくるかもしれません。
別居してみる
今は冷静になれていないのかもしれません。
まずは距離をおいて、しばらく離れて暮らしてみるのもいいでしょう。
お互いのありがたさがわかるかもしれません。
一度離れて暮らしてみて、お互いの存在が自分にとってどういうものであるかを冷静に考えてみるのも、ひとつの方法です。
離婚することになったら必ずしておくこと
やはりどうしても離婚したい、という場合は離婚に向けて準備が必要です。
しっかりと準備しておかないと後でもめることになりますので、
その場の勢いだけで離婚しないようにしましょう。
浮気やDVの場合は証拠を集める
夫の浮気やDVの場合は、慰謝料などをもらうためにも、証拠を集めましょう。
浮気の場合は、お金はかかりますが、興信所や探偵事務所などを利用して証拠集めをしてもらうと確実です。
クレジットカードの明細などでも浮気していることがわかる場合もあります。
またDVの場合は暴力を振るわれてけがをした場合は、そのけがの写真や、医療費の領収書、診断書などをとっておきます。
また言葉の暴力の場合はボイスレコーダーなどで録音して証拠を残しておきましょう。
これらは離婚の話を切り出す前に集めます。
離婚後の生活について考える
生活にはお金がかかりますので、ひとり、または子どもと一緒に生活が可能か試算しましょう。
児童手当や、ひとり親家庭に対しての支援など、行政の支援がありますから、どのような支援があるのか調べましょう。
慰謝料や養育費がもらえる場合はきちんと計算しましょう。
子どもがいる場合は養育費についてはしっかりと支払ってもらわなければいけません。
離婚条件を話し合う
離婚条件はしっかりと話し合いをしましょう。
もめそうなら弁護士を間に入れて話し合いをすることをおすすめします。
- 親権
- 財産分与
- 慰謝料
- 養育費
- ローンの負担
などについてしっかりと決めましょう。
年金分割もありえますので、やはり弁護士がいるとのちのち面倒がありません。
子どもに会うときの条件などもしっかりと決めておきましょう。
合意文書を作成する
離婚条件が決まったら合意文書にしておきましょう。
あとあと問題になったりすると面倒だからです。
養育費が発生する場合は公正証書を作成しましょう。
万が一養育費の支払いが滞った場合、給料などを差し押さえられるからです。
役所に書類を提出する
離婚届を役所に提出します。
そのほか、児童手当や、ひとり親家庭の支援の書類も役所での手続きとなります。
夫の扶養に入っていた場合は健康保険なども別にしなければなりませんので、国民健康保険に加入することが必要です。
公正証書は公証役場で作成し、提出します。
まとめ
結論として、もう限界で離婚したい場合は、離婚に向けて準備を進めていくことが大事と言えます。
離婚したい理由としては、大きく分けると
- 価値観の違い
- 夫の身勝手なふるまい
- もう家族としての愛情すらない
ということです。
しかし離婚できない理由がある場合には、
- 我慢をする
- 話し合って妥協点を見つける
ということになります。
離婚するという決断をしたら、離婚に向けて準備する、ということになります。
- 証拠を集める
- 離婚後の生活を試算する
- 離婚条件を話し合う
などです。
離婚に強い弁護士などもいますので、そういう方の力も借りて、のちのち問題がおきないよう、スムーズに離婚できるといいですね。
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