「旦那がギャンブル依存症でもう耐えられない!」
「ギャンブル依存症の旦那と離婚したい!」
「旦那がギャンブル依存症だけど、どうしたらやめてくれるの?」
上記のようにお考えではありませんか?
たしなむ程度にパチンコや競馬で遊ぶことはいいですが、生活を圧迫するほどギャンブルにのめり込んでしまったら困りますよね。
もう「耐えられない!」と離婚も頭をよぎるはずです。
そこで当記事ではギャンブル依存症の旦那との離婚についてと、ギャンブル依存症の対処法について解説します。
当記事の内容は以下の通りです。
- 旦那がギャンブル依存症だけど離婚はできるのか。
- ギャンブル依存症の対処法
- ギャンブル依存症の特徴
旦那がギャンブル依存症で離婚すべきか迷っている場合は、ぜひ最後までご覧ください。
当記事を最後までご覧になった場合は、離婚するべきか、それとも旦那と一緒に依存症と向き合っていくのかその答えがみつかります。
旦那がギャンブル依存症だけど離婚はできるの?
旦那のギャンブル依存症が改善させれないと、離婚が頭をよぎるはずです。
しかし、旦那のギャンブル依存症が原因で離婚はできるのか疑問に思うことでしょう。
そこでこの項目ではギャンブル依存症の旦那との離婚について解説していきます。
- 協議離婚は可能
- 裁判離婚は難しい
- 旦那から慰謝料はもらえる?
- 旦那から養育費はとれる?
それぞれについて詳しくみていきましょう。
協議離婚は可能
協議離婚は可能です。
協議離婚とは、
夫婦で話し合いをしてお互い離婚に合意をしたら「離婚届」を市町村役場に提出するという、日本の約90%が行う離婚方法。
裁判離婚とは違い「離婚する際に必要な法的な理由」などは関係なく、夫婦が離婚について同意し、離婚届を出せばそれで離婚は成立します。
「離婚弁護士ナビ」より引用
そのため双方の同意さえあれば、離婚の理由がギャンブル依存症によるものでも価値観の違いでも問題はないということになります。
また協議離婚は、養育費や財産分与の取り決めの際に弁護士を雇うこともありますが、裁判離婚よりも費用が抑えられることも特徴です。
旦那の同意さえ得られれば、どんな理由だろうと離婚することができます。
裁判離婚は難しい
離婚したい!と思ったとき、双方の同意による協議離婚が成立すれば、問題は比較的スムーズにいくかもしれませんが、実際はなかなか難しいですよね。
そうなると最終手段として裁判離婚がありますが、離婚裁判による離婚は大変かつ難しいと言わざる得ないでしょう。
離婚するための手段として
- 協議離婚
- 調停離婚
- 裁判離婚
があり、裁判離婚は最終手段です。
まず協議離婚が成立しなかった場合、次のステップして調停離婚があります。
調停離婚とは、
「調停」とは、対立している双方が話し合いで問題を解決できるように、裁判官や調停委員が同席して客観的なアドバイスをしながら、当事者同士の合意をすり合わせていくという制度です。
対して裁判離婚は、
協議離婚、調停離婚すべてが成立しなかった場合、離婚訴訟を起こし、裁判所が判決をくだします。離婚裁判を起こすには、法的に認められた離婚の理由(「法的離婚事由」)がなければなりません。
「裁判離婚(訴訟手続きでの離婚)~離婚法律ガイド~より引用」
です。
裁判離婚では「法的離婚事由」に該当するかどうかが焦点になります。
ですよね。
法的離婚事由とは、
- 相手の不貞行為(第三者との性行為)があったとき。
- 相手から悪意で遺棄されたとき(正当な理由もなく同居・協力・扶助の義務を怠ること)。
- 相手の生死が3年以上明らかでないとき。
- 相手が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
- その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
「弁護士による離婚・慰謝料相談」より引用
ギャンブル依存症の場合、「相手の悪意で遺棄されたとき」と「その他婚姻を継続しがたい重大な事由」にあてはまる可能性があります。
例えば「相手の悪意で遺棄された」とみなされる可能性のあるものとしては
- 定職に就かず、家庭に金銭をいれない
- 生活を圧迫するほど、ギャンブルにつぎこんでいる
「その他婚姻を継続しがたい重大な事案」とみなさるものとしては
- ギャンブルばかりで一切家事・育児をしない
- ギャンブルのために犯罪に手をつけた
などがあげられるでしょう。
またこれらを立証するための証拠も必要です。
そして当然ながら裁判離婚となると時間も労力もお金も使うことになります。
そういった意味でも裁判離婚は難しく、気力体力のいるものになるでしょう。
旦那から慰謝料はもらえる?
いざ、ギャンブル依存症の旦那と離婚しようと思っても、その後の生活のことを考えますよね。
旦那のギャンブルにより散々苦しめられたのに、慰謝料は貰えないのかと思ってしまうでしょう。
旦那のギャンブルが離婚原因の場合、
旦那のそれまでの行動が不法行為と認められれば慰謝料の請求ができます。
離婚法定事由にのとって不法行為と認められば、慰謝料の請求ができるのです。
しかし
- 旦那の年収・年齢
- 旦那のギャンブルがどれだけ夫婦生活に影響を及ぼしたのか
- 婚姻期間
- 子供の有無とその年齢
などによっても算定される金額が大きく変わってきます。
ギャンブルにお金をつぎこんでいることが予想されるので、慰謝料をとれても少額にならざる得ないことが実情です。
旦那から養育費はとれる?
ギャンブル依存症の旦那から養育費をもらえるの?、と思いますよね。
答えは、
です。
養育費とギャンブル依存症は関係がありません。
また父親として子供を養育する義務があります。
そのためたとえ自己破産をしていたとしても、それを理由に養育費を支払う義務はなくなりません。
しかし旦那の年収や妻の年収、子供の年齢、人数などによって養育費の金額は変わってきます。
一度、弁護士に相談してみるのがいいでしょう。
またギャンブル依存症の旦那ということはお金にルーズです。
養育費の支払いが滞る可能性もあります。
そのため
です。
これにより万が一養育費が支払われなくなった場合には、給料などの差押えをすることができます。
養育費をもらうことは可能でも、支払われないこともあり得るので一度弁護士に相談して、法律にのとってきちんと取り決めることが大切です。
旦那がギャンブル依存症だったときの対処法5選
旦那がギャンブル依存症だったとしてもなかなか離婚に踏み切れないという人も多いですよね。
しかし
そこで旦那がギャンブル依存症だったときの対処法を5選を紹介します。
- カウンセリング
- 病院での治療
- 自助グループへの参加
- ギャンブル以外の趣味を作る
- 最低限の現金しか持たせない
それぞれについて詳してみていきましょう。
カウンセリング
まずは旦那に自分がギャンブル依存症であることを自覚してもらいましょう。
これはどの対処法をとるにしてもまずしなければいけないことです。
なぜなら
旦那に自身がギャンブル依存症であることを自覚してもらい、カウンセリングに行くよう勧めましょう。
ギャンブル依存症は家族内で問題解決ができるようなものではありません。
専門家の力を借りることがギャンブル依存症から抜け出す第一歩です。
また各地方自治体には保健所や精神保健福祉センターという相談できる場所がありますので、そこを利用してみるのいいでしょう。
病院での治療
ギャンブル依存症は病気です。
病気にかかれば病院に行きますよね。
ギャンブル依存症も同じです。
1970年代後半にWHOにおいて「病的賭博」という名称で正式に病気として認められました。その後の研究によってこの病気への理解が進み、ギャンブルがやめられないメカニズムはアルコール依存症や薬物依存症と似ている点が多いことがわかってきました。このため、アルコール依存症等と同じ疾病分類(物質使用障害および行動嗜癖)に「ギャンブル障害」として位置づけられ、依存症として認められるようになりました。
「依存症対策全国センター」より引用
いわゆる脳内の快楽中枢を刺激されることにより、薬物を摂取した時と同等の快楽を経験し、ギャンブルから抜け出せなくなってしまうのです。
治療法としては、
- カウンセリング
- 投薬
があり、程度によっては入院が必要な場合もあります。
自助グループへの参加
ギャンブル依存症の旦那には自助グループへの参加を勧めてみましょう。
全国には様々な自助グループがあります。
例えば
- ギャンブル依存症問題を考える会
- ギャマノン
など。
自助グループに参加することで、同じような体験をした人たちと交流することができます。
また自分自身の話を聞いてもらう、ということも依存症の治療には大切なことです。
旦那だけでなく、妻も一緒に参加することでより一層ギャンブル依存症の理解を深めることもできます。
積極的に自助グループへ参加してみましょう。
ギャンブル以外の趣味を作る
ギャンブル以外の趣味を作ってみましょう。
ギャンブル依存症の人は四六時中ギャンブルのことを考えています。
まずは
ことです。
そのためにもギャンブル以外の趣味をみつけましょう。
ギャンブル以外でも夢中になることができるものを見つけることは、依存症から解放される第一歩になります。
最低限の現金しか持たせない
ギャンブル依存症の旦那には、最低限の現金しか持たせないようにしましょう。
余分なお金があるとギャンブルに使ってしまうからです。
依存症の旦那は歯止めがききません。
そのため
また
気が付いたらクレジットカードの上限を超えていたなんてことも、あり得ます。
また知らない間に消費者金融にお金を借りている場合もあるので、依存症の旦那にはクレジットカードはもたせるべきではありません。
旦那がギャンブル依存症?その特徴は?
「もしかしてうちの旦那はギャンブル依存症かも?」と思っても、実際のところはどうなのだろうかと思いますよね。
自分の旦那がギャンブル依存症だなんて信じたくないという気持ちもあるでしょう。
そこでこの項目でギャンブル依存症の特徴についてまとめています。
- ギャンブルのことばかり考えている
- ギャンブルで負けた分を取り返そうとする
- ギャンブルをするために借金
- ギャンブルをやめたくてもやめられない
それぞれについて詳しくみていきましょう。
ギャンブルのことばかり考えている
ギャンブル依存症の人は、常にギャンブルのことを考えています。
- 仕事中
- 家族で過ごしているとき
- ふとした隙間時間
など、別のことをしていたとしても心のどこかで常にギャンブルをしたいという欲求を持っているのです。
そして
欲求は人間だれしももっているものです。
たとえば「もっと食べたい」「もっと寝たい」などだれもが思いますよね。
しかし「体系維持のため」や「仕事に行かないと」と理性が働き、我慢します。
ギャンブル依存症の人はそれができません。
常にギャンブルのことを考え、そしてギャンブルに行ってしまうのです。
ギャンブルで負けた分を取り返そうとする
ギャンブル依存症の人は、すぐにギャンブルで負けた分をギャンブルで取り返そうとします。
ことが多いです。
そしてその記憶が忘れられず、次こそはとのめりこんでいってしまいます。
普通の状態であれば、「今日はこのぐらいでやめておこう」と思うところが、ギャンブル依存症の人はその歯止めがききません。
と、ギャンブルで損失分をギャンブルで取り返そうと繰り返してしまうのです。
ギャンブルをするために借金
ギャンブル依存症の人はギャンブルをしたいがために借金をします。
普通の思考なら、借金があったらギャンブルはせず、働いて、借金返済をしようとするでしょう。
しかしギャンブル依存症の人はそうは思いません。
の繰り返しになってしまうのです。
ギャンブルのために借金を繰り返す人はギャンブル依存症を疑うべきでしょう。
ギャンブルをやめたくてもやめられない
ギャンブル依存症の人はギャンブルをやめたくてもやめられなくなっています。
と思うかもしれません。
ギャンブル依存症の人も同じように思っているでしょう。
しかし本人が思っている以上にギャンブル依存症の人をギャンブルから離すことは難しいです。
いざやめようと思っても、ギャンブルをしているときの興奮や快楽を忘れらず、「1回だけ……」と足を運んでしまい、結果元のギャンブル漬けの生活に戻ることがよくあります。
またギャンブル断ちをすると体調が悪くなってしまう人も中にはいるようです。
そして
一度でも依存症になってしまうと、一生その依存症のもとから離れなければいけません。
「一度だけ……」「久しぶりにほんの少しなら……」が、依存症の生活へと戻ってしまうのです。
旦那がギャンブル依存症のせいで借金!
ギャンブル依存症の人は借金を抱えていることが多いです。
旦那がギャンブル依存症で借金を抱えてしまったら、妻としてどうしたらいいのかわからず途方に暮れてしまいますよね。
そこで旦那のギャンブル依存症が原因で借金を抱えてしまった場合の対処法について紹介します。
- 借金の詳細を知る
- 妻に借金返済義務はあるの?
- 妻が旦那の借金の保証人になっていた!
- 旦那の借金を減額することができる?
それぞれについて詳しくみていきましょう。
借金の詳細を知る
まずは借金の詳細を把握しましょう。
- いくら借りているのか
- だれから借りているのか
- 利子
- 連帯保証人について
など詳細を把握することが大切です。
やみくもに借金返済に駆け回っても意味がないからです。
また詳細を把握することができれば、弁護士などへの相談がより具体的なものになります。
詳細がわからないと、CMなどでよくみる過払い金があったとしても見過ごしてしまう可能性が大きいです。
まずは借金について詳細の把握しましょう。
妻に借金返済義務はあるの?
旦那がギャンブルにより借金をした場合、妻にはその返済義務があるのかどうか気になりますよね。
ギャンブルのための借金であれば妻に返済義務はありません。
ただし
たとえば家電などをローンで購入した場合、その返済の義務は配偶者にもあるとされています。
しかし旦那のギャンブルにより借金は妻には返済義務がありません。
たとえ督促がきたとしても払う必要はありません。
妻が旦那の借金の保証人になっていた!
旦那のギャンブルによる借金は妻に返済義務はありません。
しかしもし妻が旦那の借金の保証人になっていた場合は状況が違ってきます。
その場合は、
ことになってしまうのです。
またたとえ離婚したとしても、保証人になっている以上、旦那に返済力がない場合、請求がきてしまいます。
しかし
なんていう場合もあるでしょう。
その場合は筆跡や情報の正誤性を確認してみるべきです。
また近くの無料相談所などで弁護士に相談してみましょう。
旦那の借金減額することができる?
旦那のギャンブルによってできた借金は、もしかしたら債務整理ができるかもしれません。
借金を減額したり、支払いに猶予を持たせたりすることにより、借金のある生活から解放されるための手続のこと。「アディーレ法律事務所」より引用
この項目では債務整理による借金減額について紹介していきます。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
それぞれについて詳しくみていきましょう。
任意整理
任意整理とは、
借金の減額や金利の引き直しなどを交渉することにより毎月の返済金額を減額して、生活に支障のない範囲での返済を行えるようにする債務整理の手続のひとつ
「アディーレ法律事務所」より引用
です。
また任意整理の特徴としては、他の債務整理とは違い裁判所を通しません。
直接債権者=金融機関などお金を借りたところへ交渉しに行く方法です。
そのため個人で交渉しても問題ありませんが、やはり専門家である弁護士に相談するのがいいでしょう。
個人再生
個人再生は民事再生ともいいます。
その内容は、
現在の借金が返済困難であることを裁判所に認めてもらい,減額された借金を3年~5年かけて分割で返済していく手続。
「アディーレ法律事務所」より引用
です。
個人再生の特徴としては、住宅などの差押えられずに済むということです。
最低限の生活は維持したまま債務整理が行えます。
また個人再生をしたからといって職種を選ぶ必要もありません。
自己破産
自己破産をした場合、借金は返済しなくてすむようになります。
自己破産とは、
財産がないために支払ができないことを裁判所に認めてもらうことにより、法律上、借金の支払義務が免除されます。
「アディーレ法律事務所」より引用
です。
しかし自己破産した場合、車や住宅など手放さなければいけなくなります。
それでも返済できる見込みがないため、裁判所によって自己破産が認められるのです。
また経歴として自己破産したことは残ります。
借金の返済もなくなり、心を入れ替え、貯金をし、また家を購入しようと思っても、ローン審査は通らないでしょう。
また就職する際にも支障になる可能性があります。
自己破産は最後の手段ともいえるでしょう。
まとめ
旦那がギャンブル依存症だった場合、離婚したほうがいいんじゃないかと悩みますよね。
しかし
です。
その理由として法的離婚事由があります。
法的離婚事由とは、
- 相手の不貞行為(第三者との性行為)があったとき。
- 相手から悪意で遺棄されたとき(正当な理由もなく同居・協力・扶助の義務を怠ること)。
- 相手の生死が3年以上明らかでないとき。
- 相手が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
- その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
であり、このいずれかに該当する必要があります。
もちろん
です。
また旦那のそれまでの行動が不法行為と認められれば、慰謝料をもらえる可能性があります。
養育費についても旦那のギャンブルと養育は関係がないので、借金があっても、自己破産をしていても請求することは可能です。
またギャンブル依存症の旦那の対処法としては
- カウンセリング
- 病院での治療
- 自助グループへの参加
- ギャンブル以外の趣味を作る
- 最低限の現金しか持たせない
があります。
ギャンブル依存症は一生付き合っていかなければいけない病気です。
そのため離婚するのであれば離婚する覚悟を、離婚しないのであれば共倒れせず、程々に一生支える覚悟をもつ必要があるでしょう。
いずれにせよ、弁護士やカウンセラー等の専門家の力を頼るべきです。
コメント