「離婚したい時の取るべき行動は?」
「離婚したいと思った時のNG行動が知りたい!」
「離婚したい時の行動で気を付けた方がいいことはある?」
などとお考えではありませんか。
離婚したいと思っても、実際に何から始めればいいか分からないという方もいることでしょう。
しっかり手順を踏んで、失敗しないようにしたいですよね。
当記事では
- 離婚したい時の取るべき行動7ステップ
- 離婚したいと思った時のNG行動
- 離婚したい時の注意点
- 夫が離婚してくれない場合の対処法
といった内容を徹底解説していきます。
離婚したいけれど、何をしていいか分からないという方はぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただければ、離婚したい時の行動が順序通り分かるはずです。
離婚したい時の取るべき行動7ステップ
離婚したい時は下記の7ステップを踏みましょう。
- なぜ離婚したいのか考える
- 離婚後の生活基盤を整える
- 証拠を集める
- 離婚を切り出す
- 離婚条件を話し合う
- 公正証書を作成する
それぞれの過程を詳しく解説していきます。
なぜ離婚したいのか考える
まずは「なぜ離婚したいのか考える」ようにしましょう。
自分の中で離婚したい理由がはっきりしていないと、決断がブレてしまいます。
なぜ離婚したいのか説明できなければ、夫も納得してくれないでしょう。
という曖昧な理由では足りません。
どんな理由で一緒にいたくないと思っているのか、自分の中で整理してみましょう。
離婚後の生活基盤を整える
「離婚後の生活基盤を整える」ことも大切です。
離婚後はほとんどのケースで、家を出ることになるでしょう。
実家にしばらく身を寄せるにしても、両親に話を通しておく必要があります。
経済的にも夫には頼れなくなるでしょう。
仕事を見つけ、生活できるだけの収入を得られるようにしてください。
証拠を集める
「証拠を集める」必要もあります。
特に夫の浮気を疑っている場合は、浮気の証拠を集めておきましょう。
証拠がないと、浮気を立証することができません。
しかしいくら夫が怪しい言動をしていても、浮気の証拠がなければ夫も認めることはないでしょう。
ただしDVやモラハラの場合は、危険が伴うので無理に証拠を集めるのは避けてください。
離婚を切り出す
下準備が揃ったら、いよいよ「離婚を切り出す」ことになります。
切り出し方は下記の3通りです。
- 直接切り出す
- 電話で切り出す
- 手紙やLINEで切り出す
直接切り出す方法は、すぐに話し合いに移ることができるというメリットがあります。
顔を合わせれば口論になってしまうような夫婦であれば、手紙やLINEといった方法もおすすめです。
離婚条件を話し合う
お互いが離婚に合意した後は「離婚条件を話し合う」ことになります。
離婚自体は「離婚届」を役所に提出すれば成立です。
しかしながら夫婦として決めなければいけないことは山ほどあります。
- 財産分与
- 慰謝料
- 親権
- 養育費
などが挙げられるでしょう。
婚姻期間が長かったり、子供がいれば決めなければいけない問題も多くなります。
離婚自体はスムーズに合意してくれても、条件で揉めるケースも少なくありません。
公正証書を作成する
離婚条件がまとまったら「公正証書を作成する」のを忘れないようにしましょう。
口約束だけでは、後々言った言わないで揉める可能性があるからです。
約束したのに離婚後に支払われない場合、公正証書をもとに強制執行することが可能になります。
まずは予約を取り、夫婦二人で出向きましょう。
公証役場では二人の言い分の調整はしてくれませんので、行く前に契約内容を固めておく必要があります。
揉めた場合は弁護士や家庭裁判所に相談する
「揉めた場合は弁護士や家庭裁判所に相談する」ことが可能です。
夫が離婚に合意してくれない場合や、離婚条件で揉めた場合は早めに相談するようにしましょう。
家庭裁判所に相談する場合は「調停」という制度を利用することになります。
調停とは、当事者間の紛争について、裁判所(調停委員会)の仲介によって、当事者が互いに譲歩し合い、合意による解決を目指す手続です。
つまり、簡単に言うと「裁判所での話し合い」です。
離婚調停の場合、離婚に関する様々な問題について、家庭裁判所で話し合うこととなります。
中立の立場で調停員が双方の言い分を聞き、調整してくれるでしょう。
離婚したいと思った時のNG行動
離婚したいと思った時は下記の言動を避けるようにしましょう。
- 思い付きで離婚を切り出す
- 相手の落ち度を責める
- 離婚を急ぐ
それぞれの注意点を詳しく解説していきます。
思い付きで離婚を切り出す
まずは「思い付きで離婚を切り出す」ことです。
一緒に生活していると
と限界を感じる瞬間もありますよね。
とはいえ、その場の思い付きで離婚を切り出すのは危険です。
下準備をしてから離婚を進めないと、後悔する結果になりかねません。
もらえたはずの慰謝料がもらえなったり、離婚条件の希望が通らないこともあるでしょう。
相手の落ち度を責める
「相手の落ち度を責める」ことも避けてください。
と思っている現状では、夫への不平不満が溜まっているはずです。
しかし不平不満を言っていても、おそらく口喧嘩になるだけでしょう。
相手に改善してもらいたいのであれば、不満を伝えることも大切です。
とはいえ離婚を決めた現段階では、不満を伝えてもあまり意味はありません。
スムーズに離婚するためにも、相手の落ち度を責めるのは避けましょう。
離婚を急ぐ
最後は「離婚を急ぐ」ことです。
離婚の話し合いは気持ちの良いものではありません。
と思うのも自然なことです。
しかし離婚を急ぐと後悔する結果になりかねません。
離婚条件で妥協するのではなく、時間をかけてお互いに合意できる離婚条件を見つけましょう。
離婚したい時の注意点
離婚したい時は下記の点に注意してください。
- DVやモラハラがある場合はまず避難する
- 有責配偶者から離婚を切り出すことはできない
- 調停や裁判は時間がかかる
それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
DVやモラハラがある場合はまず避難する
「DVやモラハラがある場合はまず避難する」ようにしてください。
DVやモラハラがある夫と話し合いをしようとしても、おそらく話し合いにはなりません。
それどころか夫が逆上し、身に危険が及ぶ可能性もあります。
証拠を集めたり、話し合いをしようとするのではなく、まずは避難するようにしましょう。
有責配偶者から離婚を切り出すことはできない
次に「有責配偶者から離婚を切り出すことはできない」という点も覚えておきましょう。
有責配偶者とは、平和な婚姻関係を壊し法律上の離婚原因を作った側、つまり、配偶者に対して法的な責任を負う行為をしてしまった側の配偶者のことです。
たとえば妻が不貞を働いた場合、妻から夫に離婚請求をしても認められないケースがあります。
もちろん必ずしも認められないわけではありませんが、かなり厳しくなることを覚えておきましょう。
仮に離婚が認められても、親権を取ることが難しくなる場合もあります。
子供を置いて不倫相手と遊び歩いていたという事実があれば、親権は認められないでしょう。
調停や裁判は時間がかかる
「調停や裁判は時間がかかる」ことも注意してください。
協議離婚であれば、夫婦がお互いに離婚に合意すれば離婚は成立します。
最もスムーズでお金もかからない方法です。
調停離婚に比べると、はるかに時間がかかるでしょう。
最高裁判所事務総局家庭局裁判所により公表されている平成24年1月〜12月の人事訴訟事件の概況によると、離婚裁判についての平均審理期間(訴えが提起されてから、判決また和解により事件が終わるまでの期間)は11.6ヶ月とされおり、双方が裁判に出席し、かつ判決まで至ったものに限ると、平均期間は15.9ヶ月となっています。
判決に不服を申し立て、最も長引いたケースでは33年かかったこともあるそうですよ。
夫が離婚してくれない場合の対処法
手順を踏んでも、夫が離婚に合意してくれない場合もあるでしょう。
その場合には下記の対処法がおすすめです。
- 急いで答えを出そうとしない
- 離婚条件を見直す
- 別居を提示する
急いで答えを出そうとしない
まずは「急いで答えを出そうとしない」ことがポイントになります。
結婚している夫婦が離婚するのは容易なことではありません。
付き合っているカップルが別れるような単純な話ではないのです。
一回や二回の話し合いで結論を出そうとしないでください。
急いで答えを出そうとすると、離婚後に
と後悔する結果になりかねません。
離婚条件を見直す
「離婚条件を見直す」ことで変わるケースもあります。
財産分与や慰謝料など、条件面で譲歩できるところはないか見直してみましょう。
子供と会う頻度を増やしたり、慰謝料の額を下げることで合意してくれる可能性もあります。
別居を提示する
最後の対処法として「別居を提示」してみましょう。
と別居に応じてくれる可能性もあります。
別居期間が長ければ、婚姻生活が破綻しているとみなされ、離婚事由になる可能性もあるのです。
妻自身も冷静に考え直す良い機会になるでしょう。
まとめ
離婚したい時は下記の7ステップを踏むのが一般的です。
- なぜ離婚したいのか考える
- 離婚後の生活基盤を整える
- 証拠を集める
- 離婚を切り出す
- 離婚条件を話し合う
- 公正証書を作成する
離婚したいと思った時は下記の言動を避けるようにしましょう。
- 思い付きで離婚を切り出す
- 相手の落ち度を責める
- 離婚を急ぐ
いざ「離婚したい」と思っても、何から手を付けていいか分からないのも無理はありません。
離婚はそう簡単にできるものではありませんので、まずは下準備を進めるようにしましょう。
離婚の切り出し方が分からないという方は下記の記事も参考にしてください。
コメント