「『夫』は中国語で何という?」
「夫婦間での『夫』の中国語での呼び方が知りたい!」
「夫の親戚や両親を中国語で呼ぶには?」
といったお悩みを抱えていませんか?
『夫』『旦那』『主人』など、日本語で夫を意味する言葉はひとつではありません。
日本語と同じように、中国語にも『夫』を指す言葉がいくつかあります。
当記事では
- 『夫』を中国語で何と呼ぶ?
- 中国語での夫婦間の呼び方は?
- 夫の両親や兄弟を中国語で何という?
といった内容を徹底解説していきます。
『夫』の中国語での呼び方にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただければ『夫』を意味する正しい中国語を、理解できるはずです。
『夫』を中国語で何と呼ぶ?
中国語で『夫』をどのように呼べばいいのでしょうか?
日本語と同じように、中国語で「夫婦間の男性側」を指す言葉はいくつかあります。
主に使われているのは下記の3種類です。
- 先生
- 老公
- 丈夫
それぞれの読み方や意味を詳しく見ていきましょう。
先生
まず最初の呼び方が「先生」です。
日本語では「主人」に近いニュアンスを持つ中国語といっていいでしょう。
先生 xiān・sheng
((清末から中華人民共和国成立以前のいわゆる旧社会の言葉)) 〔‘个・位’+〕夫.◆「あなたの主人」「私の夫」と言う場合,時に最後の用例のように‘个’‘位’の前に‘你这(那)’‘我这(那)’を伴う.
用例
她先生在大学里教书。=彼女の夫は大学で教えている.
我先生不在家,他上班去了。=私の主人は家におりません,勤めに出ました.
我这个先生出国了。=私の主人は外国へ行きました.
読み方は「シィェン シォン」。
日本語で「先生」というと、性別にかかわらず学校の先生や弁護士、医師などに対して使われますよね。
姓名に「先生」を付けると「~さん」という意味になります。
英語でいう「Mr.」と同じような使い方だと思っておくといいでしょう。
夫を指す時は
といった使い方をします。
老公
次は「老公」という表現です。
親しみを込めた呼び方なので、日本語では「旦那」と同じようなニュアンスで用いられます。
lǎogōng【老公】
〈方〉亭主.夫.
最もポピュラーな呼び方で、結婚前でも彼氏に対して「老公」を使うことも。
発音は「ラオゴン」になります。
丈夫
最後は「丈夫」という呼び方です。
日本語では「体が丈夫」などといった使い方をしますが、中国語では『夫』を指す言葉になっています。
丈夫 zhàng・fu
名詞 〔‘个・位’+〕亭主,夫.≒男人 ・ren ((通称)) ,夫君
①((清末から中華人民共和国成立以前のいわゆる旧社会の言葉)) .用例
丈夫应该体贴妻子。=夫は妻をいたわるべきである.
这是我丈夫。=これが私の夫です.
発音は「チャンフ」。
夫への呼びかけとして使う言葉ではなく、人に紹介する時は夫について話す時に用いられる表現です。
中国語での夫婦間の呼び方は?
夫婦間で『夫』を呼ぶ際には、どんな中国語を用いればいいのかをご紹介していきます。
主な呼び方は下記の通りです。
- 老公
- フルネーム
それぞれの呼び方について、見ていきましょう。
老公
まず最初は「老公」です。
先ほども出てきたように、中国ではもっともポピュラーな呼び方となっています。
妻が「あなた」と呼びかける時に用いられる表現です。
ちなみに夫が妻を呼ぶ際には「老婆(ラオポ)」が用いられます。
妻が夫に甘えて「老公」と呼ぶこともあるんだとか。
日本語では「ダーリン」「あなた」といった愛情を込めた言い方がもっとも近いといえるでしょう。
フルネーム
「フルネーム」でお互いを呼ぶ夫婦も、珍しくないようです。
日本とは違い、中国は夫婦別姓のため、お互いの姓も異なっています。
フルネームで呼ばない場合は下の名前で呼ぶ場合もあります。
しかし「伟(ウェイ)」「洋(ヤン)」など、一文字の名前も多く、フルネームでも漢字2~3文字が一般的。
名前で呼ぶ場合は、フルネームで呼んでいる妻がほとんどです。
日本では下の名前で呼ぶのが一般的ですが、文化の違いが見られますね。
夫の両親や兄弟を中国語で何という?
中国では、結婚相手の両親や親戚の呼称が細かく分けられています。
さらに関係性を表す言葉と、呼びかける言葉は異なりますので、それぞれを覚えておく必要があるでしょう。
日本語でも、関係性は「姑」、呼びかける時は「お義母さん」と異なりますよね。
中国語でも同じようなイメージを持っておくといいでしょう。
夫の両親や兄弟は、中国語で下記のようになっています。
- 夫の父親:公公(ゴンゴン)
- 夫の母親:婆婆(ポォポォ)
- 夫の兄:大伯(ダーボ)
- 夫の姉:大姑子(ダーグーズ)
- 夫の弟:小叔子(シァォシュズ)
- 夫の妹:小姑子(シァォ グー ズ)
それぞれの呼称の読み方や実際の呼び方を詳しく見ていきましょう。
夫の父親:公公
まず夫の父親ですが、関係性を中国語で言うと「公公」にあたります。
発音は「ゴンゴン」です。
中国語で「公」は「男性」を尊敬して指す言葉。
公
ピンインgōng1公爵.
2男性に対する敬称に用いる.
用例
诸公=皆様方.
此公=このお方.
张公=張さん.
その「公」を重ねて読むことで、夫の父親を意味します。
「お父さん」という意味で、妻の父親にも用いられます。
夫の母親:婆婆
夫の母親を指す言葉は「婆婆」。
読み方は「ポォポォ」です。
使い方としては
など。
呼びかける時は「妈(マー)」が用いられます。
「爸(バー)」と同じく、妻の母親に対しても使える言葉です。
夫の兄:大伯
次に夫の兄を指す言葉ですが「大伯」が一般的です。
読み方は「ダーボ」。
年配の男性に対する呼びかけとしても用いられます。
たとえば「远房大伯」は遠縁の伯父を指す言葉です。
ちなみに妻の兄は「大舅子(ダー ジゥ ズ)」といいます。
呼びかけは、夫の兄と同じく「哥哥」です。
夫の姉:大姑子
夫の姉は「大姑子」という言葉で関係性を表します。
読み方は「ダーグーズ」です。
本人に呼びかける際は「姐姐(ジェジェ)」を用います。
夫の姉だけでなく、同世代で自分よりも年上の親類、たとえば従妹などにも使うことが可能です。
夫の弟:小叔子
夫の弟を表す言葉は「小叔子」です。
読み方は「シァォシュズ」。
といった使い方をするのが一般的です。
呼びかける時は「弟弟(ディディ)」が用いられます。
妻の弟を指す言葉は「小舅子(シァォ ジゥ ズ)」にあたります。
夫の妹:小姑子
最後は夫の妹を指す言葉で「小姑子」です。
読み方は「シァォ グー ズ」。
日本語でも「小姑」といいますので、近い言葉といえるでしょう。
夫の弟と同じく、下の名前で呼ぶことも可能です。
ちなみに、妻の弟を指すときには「小姨子(シァォ イー ズ)」を用います。
他人の夫を呼ぶ時の中国語
ここまでは自分の夫を指す言葉を紹介してきました。
次に他人の夫を呼ぶ際の中国語をご紹介します。
日本語でいうと「旦那様」「ご主人」などが適当でしょう。
通常は先ほどもご紹介した「丈夫」や「先生」が用いられます。
しかし夫以外の意味も含むため「誰の」という言葉をプラスして表現するのが一般的です。
例としては下記のような言葉を用います。
- 你丈夫
- 她先生
それぞれの言葉を詳しく見ていきましょう。
你丈夫
まず最初の表現は「你丈夫(ニーチャンフ)」です。
「丈夫」は先ほども解説したように「夫」を指す言葉。
そして「你(ニ)」は単数二人称です。
具体的には「君・お前・あなた」といった意味になります。
「先生」も同じく「夫」を指す言葉ですが「你先生」とは使われません。
她先生
次に紹介するのは「她先生」という表現。
読み方は「ターシィェン シォン」になります。
「她」は女性を表す三人称単数です。
ちなみに男性を指す際は「他」が用いられます。
つまり「她先生」は「彼女の旦那さん」という意味。
先述したように「先生」は男性に対する敬称としても用いられます。
まとめ
中国語で「夫婦間の男性側」を指す言葉はいくつかありますが、主に使われているのは下記の3種類。
- 先生
- 老公
- 丈夫
夫婦間で「夫」を呼ぶための主な呼び方は下記の通りです。
- 老公
- フルネーム
日本語に配偶者を指す言葉がいくつかあるのと同じように、中国語にも「夫」を意味する言葉は複数あります。
相手がどう呼ばれたいか、話し合って決めるというのもひとつの方法でしょう。
日本語で『夫』や『旦那』を使い分ける方法については、下記の記事でもご紹介しています。
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