「離婚したいと妻から切り出す方法は?」
「妻から離婚したいと切り出す際の注意点はある?」
「離婚したいと妻から切り出した際に決めることは?」
などとお考えではありませんか。
離婚を切り出すのは勇気のいることです。
妻から切り出すことももちろん可能ですが、いくつかの点に注意するようにしましょう。
当記事では
- 離婚したいと妻から切り出す方法3選
- 妻から離婚したいと切り出す場合の注意点
- 離婚時に話し合っておくべき内容
といった内容を徹底解説していきます。
離婚したいと妻から切り出そうとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただければ、妻から離婚を切り出す際の注意点がきっと分かるはずです。
離婚したいと妻から切り出す方法3選
離婚したいのであれば、まずは夫に離婚を切り出さなければなりません。
離婚を切り出す方法は下記の3通り挙げられます。
- 直接切り出す
- 電話で切り出す
- メールやLINEで切り出す
それぞれの方法について、詳しくみていきましょう。
直接切り出す
まずは「直接切り出す」方法です。
面と向かって切り出す際は、しっかり夫の顔を見て話すようにしましょう。
直接伝えると、表情を見て話せるというメリットがあります。
しかし反対に、夫の反応にその場で対応しなければならないので注意が必要です。
と前置きして、衝動的な離婚話ではないことを伝えましょう。
電話で切り出す
次に「電話で切り出す」という方法もあります。
電話の場合、相手が落ち着いて話せるかどうかの確認が大切です。
仕事中や手が離せない状況で電話しても、話すら聞いてもらえない可能性があります。
メールやLINEで切り出す
最後は「メールやLINEで切り出す」という方法です。
メールやLINEであれば、落ち着いて言葉を選ぶことができます。
しかし表情が見えないので、感情が伝わりにくいというデメリットもあるので注意しましょう。
分かりにくい内容や長々綴った文章では、言いたいことが伝わりません。
妻から離婚したいと切り出す場合の注意点
妻から離婚したいと切り出す場合には、下記の点に注意が必要です。
- 感情的にならない
- 証拠はできるだけ集めておく
- 離婚条件はまとめておく
- タイミングを見計らう
それぞれの注意点を詳しくみていきましょう。
感情的にならない
まずは「感情的にならない」ことが大切です。
あなたが冷静に話し合おうとしても、相手が感情的に反応する可能性もあります。
突然、離婚を切り出されればパニックになるのも無理はないでしょう。
相手のペースに飲まれることなく、冷静な話し合いを心がけてください。
後述しますが、どうしても冷静な話し合いができない場合は調停などを利用するのもおすすめです。
証拠はできるだけ集めておく
「証拠はできるだけ集めておく」こともポイントになります。
特に夫の浮気が離婚理由の場合は、証拠を集めておきましょう。
浮気の証拠があると、離婚を有利に進めやすくなります。
音声データや動画、写真など証拠を集めておくことが大切です。
離婚条件はまとめておく
「離婚条件はまとめておく」ようにしてください。
離婚する際には、夫婦間で決めなければいけないことが山のようにあります。
たとえば
などが主に挙げられるでしょう。
それぞれの詳しい内容については後述していきます。
自分の希望する条件と、相手が望む条件が一致するとは限りません。
話し合いを有利に進めるためにも、自分がどの程度の条件を望むのか、はっきりさせておくことが大切です。
タイミングを見計らう
最後は「タイミングを見計らう」ことが挙げられます。
離婚話はすぐに終わるものではありません。
話し合いのためにある程度、まとまった時間が必要になるでしょう。
夫の出勤前や仕事で疲れて帰ってきた後などはおすすめできません。
また子供がいる前での話し合いも、できるだけ避けるべきです。
という言い逃れを防ぐためにも、時間に余裕がある時を選びましょう。
離婚時に話し合っておくべき内容
離婚の話し合いの際には、下記の内容を話し合う必要があります。
- 親権や面会交流について
- 慰謝料について
- 養育費について
- 財産分与について
それぞれの内容を詳しくみていきましょう。
親権や面会交流について
まずは「親権や面会交流について」です。
子供がいる場合は、どちらが親権を持つかを必ず決める必要があります。
親権とは、未成年の子を養育監護し、その財産を管理し、子を代理して法律行為をする権利・義務のことです。子の父母は、婚姻中には共同して親権を行使しますが、離婚の際には、父母のいずれか一方のみを親権者としなければなりません。未成年の子がいる場合には、その子の親権を決めなければ離婚届は受理されません。
母親が親権者になる場合が多いですが、以前に比べて父親が選ばれるケースも増えてきました。
母親が遊び歩いていたり、虐待などがあれば父親が親権者になるでしょう。
親権者にならなかったとしても、子供と会う権利はあります。
どの程度、子供と会うかどうかも話し合っておかなければなりません。
たとえ
と思っても、相手が納得するとは限らないのです。
と言われれば、話し合いはこじれてしまうでしょう。
慰謝料について
「慰謝料について」の話し合いも必要です。
慰謝料はどんな離婚理由であっても請求できるわけではありません。
離婚の際の「慰謝料」とは、離婚によって被る精神的苦痛に対して支払われるお金のことです。すこし難しい表現ですが、「精神的苦痛を慰謝するための損害賠償である」ともいえます。
慰謝料は、離婚の際に必ず支払われるものではありません。離婚に至る原因を作った有責配偶者に対して、精神的苦痛を被った他方の配偶者が慰謝料の請求をすることができるのです。
浮気やDVなどがあれば、慰謝料が認められる可能性は高くなります。
しかし性格の不一致など、どちらかが悪いわけではない場合は、慰謝料の請求も難しくなるでしょう。
慰謝料の金額は婚姻期間の長さや、精神的苦痛の程度などで異なります。
養育費について
「養育費について」も話し合いましょう。
たとえ親権がなくても、親である以上は子供の扶養義務があります。
養育費とは,子どもの監護や教育のために必要な費用のことをいいます。一般的には,子どもが経済的・社会的に自立するまでに要する費用を意味し,衣食住に必要な経費,教育費,医療費などがこれに当たります。
養育費は子供が成人するまでの間、支払わなければなりません。
話し合いがまとまらない場合は、調停手続きを利用するようにしましょう。
財産分与について
最後は「財産分与について」です。
法務省の公式サイトを見ると、財産分与は下記のように説明されています。
離婚をした者の一方が他方に対して財産の分与を請求することができる制度です。
財産分与は,(1)夫婦が共同生活を送る中で形成した財産の公平な分配,(2)離婚後の生活保障,(3)離婚の原因を作ったことへの損害賠償の性質があると解されており,特に(1)が基本であると考えられています。
財産分与の制度によって、婚姻期間中に築いた財産を平等に分けることが可能です。
しかし、夫によっては納得がいかないと財産分与で揉めるケースもあるでしょう。
財産分与で揉めた場合は、調停手続きを利用することができます。
離婚の話し合いで揉める場合は早めに弁護士に相談する!
お互いがすんなり条件に合意できるとは限りません。
お互いの主張がぶつかり、離婚の話し合いで揉めるケースもあるでしょう。
離婚の話し合いがこじれそうだと感じたら、早めに弁護士に相談することがおすすめです。
相談費用が用意できないという方は、法テラスなどの利用も検討してください。
法テラスとは国によって設立された司法支援センターで、条件に合えば無料で法律相談を受けられます。
まとめ
離婚を切り出す方法は下記の3通り挙げられます。
- 直接切り出す
- 電話で切り出す
- メールやLINEで切り出す
それぞれの方法にメリットやデメリットがありますので、自分に合った方法を探してみましょう。
妻から離婚したいと切り出す場合には、下記の点に注意が必要です。
- 感情的にならない
- 証拠はできるだけ集めておく
- 離婚条件はまとめておく
- タイミングを見計らう
離婚したいと妻から切り出す際は、事前準備をしっかりしておくようにしましょう。
博識な夫の場合は論理的に説得され、丸め込まれてしまう可能性があるからです。
話したいことは紙に書いておくなどしておくと、漏れを防ぐことができます。
とはいえDVやモラハラがある場合は、無理に話し合いをしようとするのは危険です。
無理に話し合いをしようとせず、調停や弁護士に相談するようにしましょう。
DVの夫と離婚する方法については、下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
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